中国のGitHub事情
この記事の文字数は約1338字で、最後まで読むには約3分かかります。
この記事の作成担当:
株式会社テンタス ディレクター/PR 銭 韻雯(セン インブン)
皆さん、こんにちは!こんばんは!
Web業界に転職してから、常に新しい発見があります。今日もnoteのネタ探しで中国のGitHub事情が気になって調べてみたら、なるほどね!と思いました。
GitHubとは?
弊社のnoteをご覧になっている方々でGitHubを知らない人はいないと思いますが、簡単にまとめると、GitHubはソフトウェア開発のプラットフォームであり、ソースコードをホスティングする場所でもあります。
つまり、プログラムコードやデザインデータ、プロジェクトなどを保存、管理、公開することができるウェブサービスです。実質、Pinterestのような画像コレクションウェブサービスと似ているかもしれません。ただ、GitHubの場合は画像ではなくてデータになるのですね。
中国からGitHubにアクセスできる?
中国では政府の規制により、Google、Twitter、Facebook、Pinterest、tumblr、Instagramなどのサービスやプラットフォームが一切使えません。しかし、調べてみたら、GitHubは中国で利用可能だそうです。
また、ソフトウエア開発に特化した専門メディア「InfoQ」の統計によると、2019年3月の時点でGitHubのエンタープライズアカウントを調査したところ、ネット通販最大手のアリババ、インターネット検索最大手「百度(バイドゥ)」、ネットサービス大手のテンセント、通信機器大手のファーウェなどの中国ITジャイアント企業でもたくさん使われていたとのこと。
GitHubは中国子会社設立を?
GitHub社が2019年11月に発表した「Octoverse(オクトバース)年次レポート」によると、中国は米国を除けば世界最速でオープンソースコードの利用が増加しており、中国のユーザーが提供したソースコードはアジア全体の31%を占めているそうです。
中国のGitHubユーザー数は米国に次いで世界第2位となっている( https://octoverse.github.com/ より)
そのため、GitHubは中国市場を手放せないでしょう。
中国国産のGitHubの代替サービス「Gitee」
GitHub社は2019年6月、米マイクロソフトに買収されました。国境ないオープンソースプラットフォームを謳うGitHubだが、現実には違いました。
例えば、2019年7月、GitHubが予告なしにイランのあらゆるアカウントをブロックしている他、イラクやキューバ、クリミアなどの開発者のアカウントもロックしていることが、イランの開発者により明らかにされたのです。
随時サービス中断されそう、外国の技術に依存してきたこれまでの中国企業…その中で、創業7年になるGiteeは、企業のソースコードをローカライズする中国における取り組みを始めました。
Giteeの主張によると、現在は1000万あまりのオープンソースのリポジトリーをホストしており、これまで500万以上のデベロッパーにサービスを提供してきたそうです。
参考資料
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?