公立と私立の違い(広報編)
公立校でも渉外の分掌があったりします。
また、外回りというと、体育祭の前の週に近隣住民への説明とか周知なんかはしたことがあります(※校庭での放送の多用がそこそこうるさい)。
学校経営(※文字通り金銭的な意味で)とか、利益のためというような外回り営業というようなものは、少なくとも私はしたことはありません。
しかし、私立学校は良くも悪くも中小企業なので、広報活動をして認知してもらい、受験して入学してもらわなければいけません。
学校の魅力を作って発信する。
能動的にアピールするための部署がある学校が多いはずです。
学校によっては入試広報部のための部屋(入試広報室)とかもあるほど。
学校ホームページでアピールすればいいのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそも学校ホームページに来てもらわなければいけないという点では受動的です。
認知されていなければ訪問すらしてもらえませんからね。
それではどのようにするのか。
今日は(入試)広報という観点で見ていきたいと思います。
1.入学者が在籍していた塾周り
中学受験や高校受験をしてもらう際に、塾に通っていた子は一定数います。
その子たちが通っていた塾に、長期休み期間などを利用して1つ1つ訪問するという活動をしていた学校があります。
「○○塾の△△校から本校に入学した★★さん、入学してからも元気いっぱいやっていますし、成績も優秀ですよ~!」
みたいな。
いいことばかり伝えるとは限らないと思いますが、塾側も卒業生の近況が聞けるのでそこそこ喜ばれていたと思います。
ちなみに、学校の規模にもよりますが、生徒数の多い学校だと、1人の教員の担当する塾の数が30くらいになったりします。
夏休みを利用して、計画的にアポをとって、回る順番なんかを考えながら回っていきます。
学校で作っているクリアファイルとかボールペンなどの文房具を持っていく学校もあるのではないでしょうか。
2.塾との打ち合わせ
学校によっては塾対象説明会を行っているところもありますよね。
塾の先生方を招いて、学校の魅力をアピールしたり、欲しい生徒像を伝えてみたり、入試問題の分析資料を提示したりとか。
あとは、都内だと塾で主催している模試の会場として学校を試験会場として貸し出すということをしている学校もありますね。
学校の中に合法的に入って雰囲気を知ることができる。
もし、将来的に本当にその学校の入学試験を受けることになるのであれば、会場を知っている≒会場慣れしている(?)ことにもなるのでしょうか。
子どもが塾のテストを受けている間に、保護者の控室を準備したり、学校案内を行っているケースもありますね。
このあたりは、塾、学校、家庭の間で持ちつ持たれつな側面があるのかもしれません。
3.学校説明会
保護者や子どもを招いての学校説明会。
これはある程度、学校に興味を持ってくれている場合になりますが、効果は絶大です。
興味を持ってくれている人に、魅力を直接アピールすることができるわけですから。
もちろん、話す人の話が面白くないとか、わかりにくいという場合には注意が必要なんですけれども(それが校長だったりすると逆効果なことも)。
マンモス校で隔週やっている学校にもいたことがありますし、秋頃で入試が迫ってくると、毎週土曜日の午後にやっている学校もありました。
4.合同説明会
自分の学校には来てもらえなくても、合同説明会に出張っていけば話を聞いてもらえる‥
そういうこともあります。
私立学校がいくつも集まってブース形式で来場した保護者に説明をするというものもありますね。
そこできっかけを掴んでもらって、自分の学校で主催する学校説明会に来てもらって、校内も見学してもらって雰囲気も気に入ってもらって‥というようになれば理想的です。
5.入試相談会・個別相談会
多くは語らないほうがいいようにも思いますが、学校の内申点その他を基準に冬の入試の前に相談する制度(※意味深ですみません)。
その先にチャレンジ受験とかスライド合格とか設定している学校さんもありますよね‥
Ex.パンフレット作成・校正
行事の写真を入れ替えたり、教科主任の先生の写真とコメントを変えたり、そんな仕事もあったりします。
その昔、文字まみれで余白もなく、圧迫感のすごかったパンフレットを配っていた女子校もありました。
些細なことに思うかもしれませんが、パッと見た瞬間のイメージって本当に大切なんです。
おわりに
長くなってきましたが、今回は少し入試広報という側面でお届けしました。
これ以外にもメディア掲載とかもありますが、そのあたりはまた今度。
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