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私学を分析する視点とその理由

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私学を外部情報から分析する際にどういうところに気をつけているのか、私なりの視点をご紹介しています。
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【転職】私立学校の情報収集のしかた(基本編)【ホワイト私学】

昨日、Youtube動画の2本目を公開しました。 動画作成のあれこれについて1本目の動画はこちら。 当初は夕方に公開したんですが、ソフトをまたいで編集をしていたら意外に画質が落ちてしまった箇所があって、どうにか統合して1つのソフトだけを使うようにして再出力してアップロードかけたら日付をまたいでしまっていたんですよね。 なお、個人的に動画の出来は全然よくないです。 動画を作っている途中で内容が濃くなりすぎて、2本の動画に分けることにしました。 内容をどうにか系統立てて2

採用情報を見てどの学校にどれくらい応募するのか:求人票100本ノック①

先日、Twitter上でアンケートをとってみました。 もちろん正解などはなく、似ている学校種(都内・女子校)と応募教科が重なっていたというだけです。 どちらに応募しようか、あるいは両方とも応募しようかと悩むことは往々にしてあると思います。 今回は第1回目ということでこれらの学校を並べさせていただきました。 まず、そもそも私が設定時にミスをしていて、山脇学園中学校・高等学校は(常勤・専任)の募集になっています。 得票率が著しく低いのはこれが理由だと思います。 専任教

栄光学園中学校・高等学校の内定者を図らずも2人知ってしまった件

神奈川県の私立男子御三家の一角である栄光学園中学校・高等学校。 過去には詳細に分析する記事もブログにて公開しています。 かなりレベルが高い学校であるのは言わずもがなですが、この学校で教鞭を執るのはどんな先生なのかというのは皆さん興味があると思います。 もちろん、著名な方で経歴を明かしている方もいらっしゃいますね。 例えば数学のイモニイこと井本陽久さんなど。 ブログ記事でも紹介している栄光学園の数学オリンピックでの活躍にも貢献されていたはずです。 さて、既に華々しい

名門校や有名校でも必ずしもホワイトや安泰ではないことがある

大前提として、個々にホワイト私学の定義は異なります(いつも言っていますが)。 単純に賃金などの待遇がよければいいという方もいらっしゃいますし、生徒のレベルや保護者との付き合いやすさを重視する方もいらっしゃいます。 もちろん、全てをひっくるめてのホワイト私学だという方もいらっしゃいます。 ブログを含めて情報発信していますが、noteではもう少し踏み込んだ内容を記事にしていきたいと思っています。 求められる能力が高すぎるいわゆる御三家校などの名門校や有名校は、当然ながら生

最近の求人票で増えていると感じること(待遇改善の波が来た?)

これはあくまで私個人の感覚的なものを含むので、確証がどれくらいあるのかと言われてしまうと具体的に根拠を示せるわけではありません‥ 基本的には各学校の求人票の内容が改善しているのではないか、という方向性の記事になりますので最後までお付き合いいただければと思います。 さて、皆様ご存知の通り、私は日本私学教育研究所などで公開されている私学の求人情報を少し深めてブログで紹介しています。 少なくとも週に1回は更新を維持している(たまにミスって遅れることもありますが)からこそ全体の

私学を分析する視点とその理由(学校規模編)

このマガジンの7本目の記事になりました。 内容としては、少し以前の記事と重複するところがあるかもしれません。 <以前の記事> 教科の中のことについて、深堀りしていきました。 今回は、もう少し学校全体に視野を広げていきたいと思います。 マガジンはこちらから。 1.その学校で求められている専任教諭は何人か週あたりの時間数が多い教科や、多くの学年に設定されている教科の場合、その学校で求められる専任教諭の人数は当然多くなります。 国語・数学・英語などは顕著でしょう。

私学を分析する視点とその理由(オンライン環境編)

今までの記事では普遍的な内容について列記していましたが、今回の記事はコロナ禍での時事ネタも含まれます。 期間限定のものになってしまうのではないかという話もあるかもしれませんが、大きな視点でみれば有事の際の学校としての対応はどうなのか、変化に柔軟に対応できるのかという意味で、記事にしておく価値があると思いました。 マガジンはこちらから。 1.公立不信が進んだオンライン対応こういってしまうと語弊があるかもしれません。 世間には成功例や様々な事例も公開されており、オンライン

私学を分析する視点とその理由(教科教育編)

このコーナーも第5回となりました。 マガジンはこちらから。 いよいよ教科の中身について考察していきたいと思います。 1.コース設定や文理分けなどを確認今までブログにて分析してきた学校は2校ありますが、それぞれわかりやすいので振り返ってみたいと思います。 まずは神奈川県の浅野中学校・高等学校から。 中学1年生と中学2年生では6クラスが均等にクラス分けされるそうですが、中学3年生と高校1年生では英数クラス(学力上位者)を設置しています。 英数クラス以外の5クラスは均等

私学を分析する視点とその理由(部活動編)

第4回の更新です。 マガジンはこちらから。 本日は賛否両論ありそうですが、部活動について見ていきたいと思います。 1.部活動の種類と数当たり前なのですが、これは必ずチェックしましょう。 種類と数に対して、学校規模が適正なのかどうか、教員の数は十分かどうかというのは1つの検討材料です。 かつて自分が勤務していた学校では、部活動の数に対して教員の数が少なくて大変そうだったこともあります(当時私は非常勤講師)。 どうしても魅力発信のために、部活動の種類を増やしがちな私学

私学を分析する視点とその理由(施設・設備編)

私学を分析する視点シリーズの第3回。 前回の記事はこちらになります。 本日は「施設・設備編」になります。 施設・設備面について何を気にしているのか、そんなものの見方もあるのかという観点のご紹介になればと思っております(もちろんあくまで一面であることにはご注意ください)。 具体的に、徹底的に分析している記事は現時点では以下の2校になります。 それでは具体的に内容のほうに入っていきたいと思います。 1.学校の施設・設備の種類と数(屋外施

私学を分析する視点とその理由(学校行事編)

さて、本日はブログ紹介というわけではありませんが、どこまで私が下調べを行うのか、何を考えながら学校ホームページを見ているのかという視点について語る回の第2回です。 学校研究関係の記事は、大きいものはやはり月に1本がちょっと限界かな、と思ったりしています。 さて、前回のnote記事では、主に学校の沿革や創立者の意思というようなものを取り上げました。 今回は学校行事に焦点をあてていきます。 1.学校行事の種類と数いつ頃、どれくらいの力の入れ方で、どのような行事に取り組んで

私学を分析する視点とその理由(学校風土編)

さて、先日は埼玉県にある狭山ヶ丘高等学校・付属中学校について調べた記事をアップしました。 自分個人が考えていることはいろいろありますが、必ずしも全て他の人にあてはまるわけではないと思っています。 部活の指導をガンガンやりたい人。 教科指導に力を入れたい人。 トップレベルの生徒にとにかく学問的な指導をしたい人。 求めるものは人それぞれだと思うからです。 なので、あえて自分がどう感じているのかは発信しないようにしています(無用な批判や混乱を避けるためにもですが)。