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私学を分析する視点とその理由(学校風土編)

さて、先日は埼玉県にある狭山ヶ丘高等学校・付属中学校について調べた記事をアップしました。

自分個人が考えていることはいろいろありますが、必ずしも全て他の人にあてはまるわけではないと思っています。

部活の指導をガンガンやりたい人。

教科指導に力を入れたい人。

トップレベルの生徒にとにかく学問的な指導をしたい人。

求めるものは人それぞれだと思うからです。

なので、あえて自分がどう感じているのかは発信しないようにしています(無用な批判や混乱を避けるためにもですが)。

ただ、客観的に判断できる材料は多いに越したことはありません。

もちろん、学校側が対外的に情報を発信するにあたり、補正をかけている(ざっくり言えば話を盛ってる)こともあるので、そのあたりは我々受けて側も(現場での経験をもとに)補正して情報を受け取らないといけないわけなんですけれども。

自分だったらどういうところを気にするかな、というのを考えて、こういうところまで見て調べて感じることはありますよ、ということで発信している記事になります。

もちろん、感じ方もそうですが、感じる内容も、どの内容をより強く感じるのかも人によって異なると思います。

対外的に発信された情報を集めて、分析して、感じて、をそれぞれの転職希望者が行うときの、1つの指標にしてもらえれば、と思います。

もちろん、もっと調べているという方もいらっしゃると思いますが、なるほど、その観点で調べたことはなかったな、とかそういう感じで利用していただければと思っております。

今までで2校、外部情報から分析する記事を書きましたが(神奈川県の市立男子御三家の浅野中学校・高等学校と、上記埼玉県の狭山ヶ丘高等学校・付属中学校です)、それぞれ見るところは違っていますが、気にしている観点は共通のものがあります。

まずは、建学の理念など。

創設者の考えともいえるでしょうか。

私学の中にはそういうものが薄れてきている学校もあるように思いますが、私学である以上、学校を作ろうと思ったきっかけが何かしらあったはずなんです。

そういう建学の理念などが薄れる分にはより平凡(とか無個性?)な学校に近づくだけなので、まだいいかもしれませんが、逆に個性が強い(時に強すぎる)学校も存在するわけです。

受験する学校を選ぶときに、親子で学校見学に行って、校風を知るのと似ています。

就活するときの企業研究(とか業界研究)とかに近いのかもしれません。

そして、転職希望者の場合、風土に合わないと、働きにくさにつながることも少なくありません(私も経験があります)。

これを事前に防ぐための方法の1つが、例えば法人の歴史だったり、学校の沿革を調べるということになります。

浅野中学校・高等学校の場合は、浅野財閥という背景もあります。

創設者の座右の銘には九転十起というようなものもあり、考え方もにじみ出てきます。

そういうものを感じながらホームページを見ていくと、やっぱり質実剛健な雰囲気を強く感じる方も出てくると思います。

「この雰囲気は苦手」という方もいらっしゃるでしょうし、メリハリつけてやりたいから風土に合いそう、という方もいらっしゃるでしょう。

狭山ヶ丘高等学校・付属中学校の場合は、近藤ちよの自己観察教育になるでしょうか。

こちらの学校は共学でもあるので、また違う雰囲気のはずです。

それ以外の内容からは、大学受験に対する力の入れっぷりは感じることはできると思います。

どこまで、自己観察教育に時間をかけているのかはわかりません。

ただ、学校が発信している情報をできるだけ広く深く見ていくと、発信の力を入れている場所は、分量や熱量から感じるものがあるはずです。

何も感じないならそれはそれで「感じなかった」ことを感じているという言い方もできるのかもしれません(情報発信が下手な学校さんもあるように思っています)。

もちろん、まずはできるだけホワイトな学校での勤務を掴みたい、その後はその学校の考え方に自分を合わせていくから、という方もいらっしゃると思います。

ただ、学校風土は、考え方や教育の方法の基盤に関連していることも少なくないので、自分の働きやすさ(にくさ)との関係はある程度イメージしておいたほうがいいと思います。

悪い意味で「こんなはずではなかった」というような転職は誰もが避けたいはずですから。

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