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私学を分析する視点とその理由(部活動編)

第4回の更新です。

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本日は賛否両論ありそうですが、部活動について見ていきたいと思います。

1.部活動の種類と数

当たり前なのですが、これは必ずチェックしましょう。

種類と数に対して、学校規模が適正なのかどうか、教員の数は十分かどうかというのは1つの検討材料です。

かつて自分が勤務していた学校では、部活動の数に対して教員の数が少なくて大変そうだったこともあります(当時私は非常勤講師)。

どうしても魅力発信のために、部活動の種類を増やしがちな私学は少なくないと思うのですが、うまく回せないなら本末転倒になってしまいます。

2.強化指定部などの特殊ルールの確認

朝や放課後の練習時間だったり、下校時間だったり、1週間の中での活動日数だったり、学校によっては部活動に少し優遇している強化指定部のようなものを設定している場合があります。

強化指定部という名前からも想像できるように、これらの部活動の担当になると主たる指導をしなくても、かなりの日数を朝の自主練に立ち会うことになったりすることもあるかもしれません。

もちろん、強化指定されているからその学校に応募するんだ、という方もいらっしゃると思います。

様々な立場とものの見方があると思いますが、まずは制度の有無を確認するのは必要だと思っています。

あとは単純に、強化指定部だからというような(学校内の)ヒエラルキーのようなものも(ある学校には)あるようです。

部活動という制度はあくまでも学校活動の中の1つですが、私学だからこそ力を入れている学校もあり、学校ごとに考え方も違うのでどこまで許されるのかも異なっていると思います。

特に問題なく回っている学校ももちろん多いと思いますが、時に部活動が1つの歪みの原因になっている学校もあるのではないでしょうか。

3.自分が担当できそうな部活動との兼ね合い

まだまだ日本の学校では、教員が部活動の顧問をするのは当たり前でしょう。

「専門の部活」なる言葉がまだまだ飛び交ってしまう背景があるわけですが、(部活指導が苦手な方も)「ある程度の指導ができる部活」を1つもっておくともしかしたらいいのかもしれないと思うことがあります。

部活動の中にはやはり大変なものはいくつか存在すると思っています。

もちろん、大変の意味はそれぞれ異なりますが、「生徒の生命に関わりかねない水泳部」であったり「継続的に練習しなければ上達が難しい吹奏楽部」などを一般的に言われる例として挙げておきます。

上記の部活に限った話ではなく、一般論としても「何でもいいですよ」と言ってしまうとコレ幸いとばかりになり手の少ない部活動に配置されることが多いでしょう。

特に問題なく運営できれば構いませんし、専門外のものは教えられないというスタンスのまま付かず離れずの関係性を上手に構築できる術を身につけている方もいらっしゃるでしょう。

逆に、ゴリゴリに部活指導をしたい場合に、指導者として競合する人材がいないかどうかを感じ取るのも大切です。

4.部員数・活動実績・活動頻度

公開している学校もありますね。

各学年何人くらいなのか、男女比は(混合部活の場合)どれくらいなのか、大会で結果を残す頻度はどれくらいなのか、直近の実績はどれくらいかなど考えることは少なくないはずです。

もちろん、学校によっては生徒の自主的な活動に重きをおいている学校もあるでしょう。

また、施設・設備面との兼ね合いもあると思います。

充実しているから練習頻度が高いとか、体育館やグラウンドを競合するから頻度は低いとか。

おわりに

公立・私立を問わず部活動の問題は何かしらあると感じています。

ただ、経営が絡んでくるのは私立。

ある程度のところで折り合いはつけなければいけないと思います。

立場もものの見方も個々の事情は違うと思いますが、それぞれの先生にとってベストは無理でもよりベターな選択肢をたくさん選べるように、ワーストではなくバッドくらいのもので済むように、うまく分析していきたいですね!






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