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がんの治療で有名だった金成万先生のホントの力


はじめて参加した韓日学術大会は2001年だったので、はや20年も経ってしまいました。

韓国の最高裁判所で「高麗手指鍼」を普及させることは、職業の選択の自由に背かないと審判が下りました。

それから手指鍼がさらに発展していくと思っていましたが、大きな壁があったことで進化しなっかったのです。

それが資格制度でした。

日本だと3年専門学校に通えば鍼灸師の資格は取得できます。

韓国は難しい医学部に入って6年も学ばないとなりません。漢方医師・薬剤師と鍼灸師の資格が合わさっているから、就学期間が長くなるのです。

漢方医として学ぶことは多いでしょうが、鍼灸師は資格を取得した後実践で得ることの方が多いのです。

卒業すると社会的評価の低い鍼灸師より漢方医になる方が圧倒的に多いのです。

鍼灸の研究が進化しないのもうなずけます。

むかしは違ったのです。日本や中国では完成できなかった気の調整理論が、舎岩と言うお坊さんが五百年前に完成していました。

韓国では無資格営業をしていた金成万先生は、古典を読み独自の治療法を持っていたようです。

それが心臓疾患の治し方であったのでしょう。

1 野村監督に招聘されて守られていたけど

そのうわさが日本にも伝わって、ヤクルトの監督だった野村克也さんも釜山まで治療にいったのでしょう。

その後野村さんの招聘で来日され大成功しました。

でも日本は考えていた国ではなかったのです。

もし金先生がご存命でしたら、野村克也さんも心臓病で亡くなることはなく、高麗手指鍼が普及していたか可能性は高いでしょう。

テレビで見ましたが野村さんの晩年に局の車が迎えに行くと、マンションの階段をやっと手すりにつかまりながら降りてこられました。

それを見てああ心臓が弱っていたんだなと思いましたが、誰も病院に行くことをアドバイスしなっかったのでしょうか?

先生が存命なら心臓も悪くならなかったかもしれません。

心臓疾患は金先生の得意科目でした。

ところで国会議員の職は激務らしく昔から心臓を悪くする人が多いと聞きます。

先生のお宅にはそのような患者さんから引っ越し祝いが飾られていました。

東洋医学の源典では心臓病の治療は二千年前から難しい治療とされていました。

それを得意な治療としていたので、何かしら先生独自の方法があったようです。

しかしいまとなっては知るよすがもありません。

2 どこで気を修行したのか

来日されてからはがん治療で有名になりましたが、治療の中身は「気のチカラで治す」ものでした。

昔から達人が行っている方法なので気で治すのは疑問はありませんが、日本のどこで修行したかが謎でした。

いまとなっては知る由は無いのですが、韓国時代に気を修得した痕跡はありません。

3 鍼灸師は教えないものです

今の子たちは授業料を払えば全て教えてもらえると思っているんじゃないでしょうか?

鍼灸学校は受験資格を得るところで、資格を取るだけの知識を学ぶところです。

社会に出て学ぶとき先生と生徒ではなく、先生と弟子の関係になります。

よほど何かの結びつきがなければ、先生と弟子にはなれないのです。

一旦関係が結ばれると修行中に弟子は先生の気を知らないうちに譲り受けているのです。

セミナーで生徒が金先生に「私たちも将来先生のようにがん治療を行いたいので教えてください」と言ったら先生から「う~ん。そんなの教えたら飯の食い上げよ~」と返事が返ってきました。

外人ははっきりものをいうなあと思いましたが、日本人はそもそもそのような質問を同胞の先生には言わないものです。

言わないけれど教えないものです。

何年も下積生活をしやっと手に入れた技を、教える人はいませんね。

職人とか、スポーツ選手とか見ても感覚に生きる世界では、簡単に教えることが出来ない世界だからです。

金先生はそういう意味では言葉はきつかったのですが誠実だったかもしれません。

4 弟子になって初めて気を譲ってもらう

弟子になっているうちに先生の気を受け継ぐと言いましたが、果たして先生も生徒もそのことを自覚できていないかも知れません。

それより弟子入りはツボの運用とか操作を教えたことの方が大事だと思っているかも知れません。

この世界は謎が多いのです。

もし早く譲られたり、従業員がこの気を受け継ぎ治せるようになったら、おそらく辞めて独立してしまいます。

それにしてもがん患者を治せる気を何処で習ったのでしょうか?

日本でどこでしょうか?

5 金先生が分かっていたこと知らなかったこと

お見舞いに行って交わした会話が最初で最後でした。

最初に質問されました「手のひらと身体が対比されているが、親指側と小指側はどのような関係になっているのかな?」

セミナー終了してから3年は経過していたので、悩んですえ自分なりに結論を出していました。

すると先生が我が意を得たりと「そうなんだよ!親指側の気は時々消えるんだ」これが私への試験問題だったようです。

そこから話はどんどん進みました「わしの研究ではここが間違っているようなんだ」「ええー?えー」驚きでした。

そんなこと思ってもみなかったことでしたし、俄かには信じられませんでした。

その検証を行い正しかったと分かったのは、それから3年後でした。

突然そのことを思い出しその時には検証する器具が手元に揃っていたからでした。

検証と言えば「フィンガーテストは使えない」と先生が言っていました。

こんな便利な診断方法は無いと思っていましたが、先生の言葉と治療現場での違和感とを照らし合わせると、先生は正解だと悟りました。

悟ったと同時にいまやっている修正方法が正しいのだと理解しました。

東洋医学は感覚を基準にするところがあるので、まだまだあいまいで信頼度が低いものがありそうです。

最後に先生も知らなかったことがあります。

それが手のひらの中には進化の記憶が埋め込まれていたり、手のひら全体を脳神経にも見立てて治療が可能という事です。

てのひらを粗末にしてはいけません。!

まとめ

1 金先生はやはり何でも知っていてすごかった
2 先生のヒントは私の治療に生きています
3 いまなら先生と対等に議論できるのになあ
4 存命なら私と共同研究できたのに

サポート頂いたら最先端の医学雑誌と、最先端の進化論本を購入し難病治療研究に役立てる予定です。