質問007:スピンサーブの回転がかからない
回答
▶「原因と結果の法則」を確かめる
スピンサーブを習得するには、「スイング」した結果、ボールに「スピン」がかかっているか否かを、自分の目で確かめます。
どういうことかというと、「原因と結果の法則」。
ドアを、押してダメなら引いてみる。
打ち方やフォームというのは、「押し方」を教えています。
しかし、そのドアが「引く戸」だったら、いくら押しても開きません。
まず、ドアが開いている「結果を見る」のです。
すると開け方は、考えるまでもなく導かれます。
原因と結果の相関を明らかにする。
つまり、スイング(原因)とスピン(結果)の関係を明確にすれば、結果(スピン)を出すためのスイング(原因)が導かれます。
▶「引く戸」を押さない
取り組みは、単純です。
打ったボールが回転している様子を、よく確認すればOK。
それで、スピンをかける感覚は身につきます。
ところが、回転がかかっているのかどうかよく分からない状態のままでは、脳は、何がどうなっているのか、何をどうすればいいのかが、不明瞭。
そのせいで「スピンをかけようとするけれど、かけられない」「下から上に振り上げているのに、なぜか回転がかからない」というふうに、原因と結果が結びつきません。
「引く戸」を押しているのです。
すると、なぜできないのかモヤモヤとした思いが支配的になって、ストレスが生じ、余計にボールに集中しにくくなる(思考が生じて視覚が甘くなる)悪循環を招きます。
▶「自分が自分で」確認する
ここで差し当たって大切なポイントは、「見える」という経験です。
他人や練習相手にスピンがかかっている様子を見て確認してもらっても、効果はありません。
自分で見る経験を通じて、「スピンがかかっているボール」と、「スピンがかかるスイング」が結びつきます。
▶「やり方」は考えなくても分かる
ドアの開閉方向を先に見れば、「開け方」は考えなくても導かれます。
スピンの回転を見れば、「かけ方」は分かるのです。
勉強ができるようになるには、まず「答えを見る」。
試験に受かりたいなら「赤本(過去問)から入る」のです。
過去にどういう出題があったか分からないと、取り組む勉強の方向性も、分らないからです。
▶答えを見るのは「悪」ではない
それと同じようにスピンサーブも、習得するには「回転を見る」。
これも日本の(一部)学校教育の弊害かもしれません。
答えを先に見るのは「悪」みたいな先入観が、あるのではないでしょうか?
では、「なぜ、いけない?」
「先に答えを見ると、自分で考える力が身につかない」という向きもあるでしょうけれども、答えを見てからどうしてそうなるかを何度も繰り返し考えるのが、思考を深めるプロセスでもある。
▶「答えを見れば」間違いない
もちろん、推理小説とかクイズとか、そういったたぐいは、答えを先に見たら、面白くありません。
それは、答えを探すのが目的だからです。
ですがテクニックを身につけるとか、能率を上げるとか、勉強ができるようになるとかが目的であれば、答えを見るのは手段にすぎず、それが段取りよく間違いもありません。
テニスの上達も、答えがあるなら先に見て、上達してしまうのが得策です。
それを使って試合経験を何度も繰り返すなどし、テニスライフを豊かにしていくという人生の方向性に舵を切る。
▶「受験勉強」から「キャンパスライフ」に切り替える
もちろん、推理小説を読み解くように、テニスの上達法を自分でイチから試行錯誤するのが楽しいというのであれば、否定はしません。
ですが、なかなか上達できずに悲壮感を漂わせているプレーヤーが、私の見る限り少なくありません。
そういう人は、テニスが楽しいどころか、楽しむために始めたはずのテニスが、ストレスになっている。
勉強が好きなら、時間とお金が許す限り何浪しても構いませんけれども、受験勉強など速やかに合格して、キャンパスライフを楽しむほうがいいというイメージです。
テニスでは、「万年浪人生」が少なくありません。
▶速すぎると、止まって見える
脱線したので、スピンサーブに話を戻します。
もしも自分の打ったボールが、スピンがかかっているかどうか見えづらくて分からなければ、最初はゆっくりと打つところから始めてみてください。
回転は、ある程度ゆっくりなほうが視認しやすいです。
暗闇でロープの先端に光をつけてゆっくり回すと回転を視認できますが、あまり速くグルグル回しすぎると、回転していない「ひとつの輪」のように見えてしまうのと同じです(ページ最上部の画像参照)。
あるいは、ボールに十字のラインをマジックで描き入れたり、PLAY+STAYのような2色のボールを使って練習したりするのも視認性が高まり効果的です。
見えれば、スピンを操作できるようになります。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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