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テニス上達メモ462.思考を消す方法をご存知ですか?

ウインブルドンの男子準々決勝、ノバク・ ジョコビッチの「雄叫び」が、反則になったそうですね。

「発声法」「呼吸法」を説いた究極のテニス上達法の著者としては残念なわけですけれども、とにかく声を出すことには、絶大な効果効能があります。

逆に 一般プレーヤーは黙々とプレーするから、テニスがひどく難しくなっています。

こちらでも述べているとおり、声を出すことがリズムに乗り、タイミングを取り、そしてエネルギーの出力を高める手助けとなります。

反則になるというなら「禁じ手」なわけですが、それくらい威力のある証左。

それくらいというのは、どれくらいかというと、藤波辰爾が自ら危険すぎるからという理由で禁じ手にした「ドラゴン・スープレックス」くらいだと、たとえて差し障りないでしょう!

もちろん日常生活や仕事でも、すこぶる役立ちます。
思考(妄想)を消す方法を、ご存知でしょうか?
それがこの「発声法」なのです。

黙っているうちは、寝ている間以外、ずっと思考(妄想)が止まらないはずです。

以前にもご紹介しましたが私の例で言えば、次のような感じ。
「しゃがむしゃがむ掴む伸ばす伸ばす触れる掴む引く引く押す立つ回る回る伸ばす伸ばす置く」

これ、冷蔵庫からニンジンを取り出して、まな板に乗せるまで、です。

こういった現実の行為・行動を四六時中、ずっーーーーっと実況中継している分には、思考(妄想)が出てきません。

そして逐一、現実の行為・行動を口に出しているから、リアルタイムの確認作業を兼ねられて、全然失敗もしないのです!

ところが黙々とやると必ず「あいつの態度はけしからん!」とか「もっとお金があったらいいのに…」とか、今・ここ・この瞬間の現実以外の思考(妄想)が始まってしまいます。

テニスでいえば黙々とプレーしていると、「ミスしたらどうしよう…」「さっきのエラーは悔やまれる…」などなど、思考(妄想)が始まってしまうから、ボールに集中できなくなるのです。

ですからつねに「(ボールが)見えている見えている見えている見えている見えている見えている」などと発声しながらプレーすると、本当にボールが見え続けます

思考がよぎると、その瞬間、ボールが見えなくなります。

なかには思考しっぱなしで、相手が打った瞬間に、自分の手元へボールが飛んできているように錯覚する人も少なくないでしょう。

飛んでくる過程が、「全然見えなくなる」のです。
思考(妄想)のせいで。

もちろん私が「しゃがむしゃがむ掴む伸ばす」などとブツブツ言っていると、周りに人がいたら迷惑です(笑)。
ですから、控えめにやる。

それと同じようにテニスも控えめでいいから、「見えている見えている見えている見えている見えている」、あるいは控えめのグラウディングでもいいから、ジョコビッチにならって声にするのは十分効果的です。

今・ここ・この瞬間の現実を口に出し続けている限り、思考(妄想)は止まります。

何も滝に打たれるだけが、修行ではありません(※注1)。
この実況中継も立派な修行なのです。

※注1
とはいえ滝行も勢いのある水に打たれていると、視覚、聴覚、触覚に対する刺激が増大し、意識が劣位になるから、考えられなくなる効果があります。修行とは、「考えない訓練」といって差しさわりないでしょう。何もやることがなくても、「吸っている吸っている吸っている、吐いている吐いている吐いている」などと、呼吸は実況中継できます。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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