質問120:ボールが何度も返っていくのです。不思議なもんですね
回答
▶上達法は「ツール」。同じ結果が出る
なぜボールが何度も上手く返っていくのか、そのメカニズムまでを知る必要はありません。
ですがお試しいただいた上達法は、テニスが上手くいく「ツール」ですから、使えば誰でも同じ結果が出ます。
なぜ上手くいくのか、そういう理屈は、私のような研究者が一所懸命に探ればいいのです。
▶「携帯メール」を使いこなすようなもの
私は携帯で打った文字が、正確に相手の携帯に届くそのメカニズムが今でも分かりません。
文字が電波に変換されて飛び交い(?)、遠くにいる相手のディスプレーに映し出される理屈を知らない。
私に言わしめても「不思議なもんです」。
だけどメカニズムは知らなくても、私は携帯メールを使いこなせています。
それは、携帯が「ツール」だからです。
「ツール」ですから、使えば誰でも同じ結果が出ます。
だけどそのメカニズムは非常に複雑ですから、頭で分かったつもりになるほど、実践からどんどん遠ざかる破目になります。
▶たかが「フォアのひと振り」だとしても
テニスの動きというのは、フォアハンドストロークのひと振りをとっても、単に腕を振るという動作にとどまらず、グリップを握る力の強さから、バランスを保つ平衡感覚、手と目のコーディネーション、無意識的な足の踏ん張りなど、ありとあらゆる身体機能が自動的にコントロールされています。
ですから、フォアハンドのひと振りだとしても、体は思っている以上に複雑なことをしているのであり、その中の何かひとつの動作(フォーム)を意識してスイング改造を試みても、上手くいくものではないのですね。
横向きになればフォアが上手くいく、というほど単純な理屈ではありません。
ヒザを曲げればローボレーはミスしない、というほど見た目の問題ではないのです。
「皆に早くラケットを引けと言われ続けても」、打球タイミングが合うわけではありません。
むしろそういった何かを意識すると、ほかの無意識とのバランスが崩れて、全体としての動きの連係を損ねます。
▶上手くいく理由は考えなくていい
ですから上達法の「ツール」は、「不思議だけど上手くいく!」という感覚で、気軽にお使いいただくくらいでちょうどいいんです。
上手くいく理由など考える必要はありません。
携帯を扱う感覚で、ただ使っていただくだけで、皆さん同じ結果が出るからです。
▶2024年追記:テニスも「スマホ」を使いこなすようなもの
2024年現在、今は携帯というよりスマホが主流ですが、使いこなせている機能は、全体のうちのほんの一部ではないでしょうか。
それと同じで「何度もボールが返っていく」という機能は、ほんの一部に過ぎません。
「ツール」ですから使いこなせるようになると、いろいろできます。
マニュアルを紐解くとスマホでは、電子メールの送受信のほか、文書の作成・閲覧、写真・ビデオ・音楽の撮影・閲覧・再生、カレンダー機能、住所録、計算機、懐中電灯、健康管理、資産管理、オンラインミーティング、緊急時の安否確認ほかが、アプリを入れればできるそうです。
それと同じように上達法は「ツール」ですから使いこなせるようになると、ショートクロスを狙う、ストレートにコース変更する、ドロップショットをネット際へ落とすなどなど、いろいろできるようになります。
テキストの内容は、スマホのトリセツでいう「スタートガイドブック」です。
本格的な分厚い辞書のようなマニュアルは、よほど困ったり、興味があったりする人でない限り読みません。
それは読まなくても、使っているうちに使いこなせるようになりますし、使い方が分からなければ、いつでも下記「テニスゼロカスタマーセンター」へお問い合わせいただけます。
テニスに関する無料お問い合わせ窓口:tenniszero.note@gmail.com
▶テニスも人生を楽しむための「ツール」
ちなみにテニスゼロのX(旧ツイッター)のリードにも掲載しているとおり、テニスも、人生を楽しむための「ツール」です。
使いこなせるようになると、どこへ行ってもすぐ仲間ができたりするから、本当に便利です。
日本全国津々浦々、テニスをやっていない都道府県は、ほとんどないでしょうからね。
いえ日本国内に限らず、言葉が通じない外国でも、ルールの知識と打てるスキルさえあれば大丈夫。
しかもこちらで述べているとおり、老若男女が一緒に楽しめるオープンスキル系の競技というのは、ほかになかなかありません。
職場と違って上下関係もなく対等だから(いえ職場であっても、役職の上下はあっても人としては対等)、社長であろうと新入社員であろうとドアマンであろうと、別け隔てなく一緒にプレー可能。
テニスは、世代も国境も立場も越えるコミュニケーションツールですね!
▶テニスに「運動神経不要論」
しかもテニスには、運動神経も要りません。
要らないと言ったら語弊がありますが、体に運動機能障害でもない限り、誰でもできるスポーツ(ゲーム)です。
運動神経というより、テニスを上手くプレーするには、「現実に対するイメージのズレ」がないことが必須条件。
ズレがなければ、運動神経がない人でも上級者になれるのです。
言い方に差別する他意は決してないのですけれども、「文化系」の人でもイメージのズレがなければテニスは簡単にできますし、「体育会系」の人でもイメージのズレがあると、どうしてもできません。
▶「ある女子プロ」の選択
私とお付き合いがあったころは、某大学で教えていた元テニスプレーヤーである女子プロの話。
彼女は足が学校のクラスで最も遅かったからテニスを始めて、全日本テニス選手権シングルス・ダブルス準優勝の高みに到達したというユニークなキャリアだったと顧みます。
かけっこではビリでも、テニスではトッププレーヤー。
足が遅いからといって、ないものねだりで「陸上競技」を選択していたら、日本のトップ選手にはなれなかったでしょうね。
勝てないのは、努力が足りないからじゃない。
人生は、自分の輝けるフィールドで勝負する選択が大事です。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
https://note.com/tenniszero
無料メール相談、お問合せ、ご意見、お悩み等は
こちらまで
tenniszero.note@gmail.com