各駅停車

北海道の大学に通う一年生。 サブカルチャー批評で本を出したい。 映画やアニメ、読んだ本…

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北海道の大学に通う一年生。 サブカルチャー批評で本を出したい。 映画やアニメ、読んだ本などについて書いていきます。

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  • キャラクター論

    女子高生戦車アニメ、『ガールズ&パンツァー』のキャラクターの魅力について語るために、キャラクターという存在そのものに立ち返って考えていく記録です。

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自己紹介

こんにちは、ウマ娘でアグネスデジタルを育成することにハマっている男、各駅停車です。 今回は所信表明もかねて自己紹介したいと思います。 自己紹介現在、北海道の大学に通っています。一年生です。 趣味はアニメ、映画を見ること、読書と自転車で遠くに行くことです。 noteを始めた理由端的に言えば、長い文章を書く練習がしたかったからです。 僕には「サブカルチャー批評で本を書く」という野望のようなものがありまして、そのためには「長い文章を書くことに慣れないといけないな」と思い至

    • 北大祭1日目感想。祭りの一部になることの楽しさ。

      こんにちは、各駅停車です。 今日、6/3(金)は、北大祭1日目でした! 三年ぶりに開催となる今回の北大祭りは、僕が入学してから初めて経験する学祭でした。そんな初めての学祭を体験しての雑感を、まとめたいと思います! 雑感①「祭りの構成要素となることの楽しさ」僕が今日、北大祭で感じたことを書きます。今日1日で色々なことを体験し、いろいろな人に会ったので、まだ具体的な事象を自分の中でまとめ切ることができていません。なので抽象的な感想になります。 僕が北大祭1日目を経験して感じた

      • なぜ日本ではクリスマスが流行っているのか~堀井憲一朗の本を読んで~

        こんにちは、各駅停車です。 大学のキリスト教の授業でクリスマスについてのレポートを書いたので、今回はそれを記事にしたいと思います。 クリスマスレポートここから私のレポートテーマは「なぜ日本ではクリスマスが流行っているのか」である。 1.序論(テーマを選んだ理由) 第三回目の講義の中で、「インターネット上で一番話題になっている宗教は何か?」という問いが出された。 Bingで実際に検索したところ、それぞれの検索ヒット数は下記の数字となった。 キリスト教 7510万 仏教

        • キャラクター新論 まとめ

          どうもこんにちは、各駅停車です。 今回は小池一夫の『キャラクター新論』という、キャラクター論の本を紹介します。 本に書いてあることを元にしながら、思ったことを書いていく文章になります。 キャラクター新論この本は、漫画原作者の小池一夫(かずお)による、実践的なキャラクター論です。キャラクターとは何かと定義したのち、ソーシャルメディア時代にいかに魅力的なキャラクターを生み出すかを語ります。 エンターテイメント=キャラクター小池はこの本の中で何度もキャラクターの大切さについて

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          運動を切り刻むボーカロイド〜実験的600字エッセイ〜

          大学受験の直前期、僕は毎朝走っていた。朝6時に目を覚ます。歯を磨き、顔を洗う。そして靴紐をむすぶ。 12月、早朝の東京。玄関を出ると、いまにも顔の皮膚に切り傷ができそうな鋭い寒さ。 大気が乾燥しているために日光は散乱せず、視界を覆い尽くすほどに眩しい。 僕はイヤホンをつけ、ボーカロイドの曲を流し、カツ丼屋を通り過ぎるのを合図に走り始める。 ボーカロイドの曲はbpm、つまり曲のテンポが速い。 一説によれば、ボカロのテンポが速いのは、生の歌声の持つ声の震えや音程の揺らぎといった

          運動を切り刻むボーカロイド〜実験的600字エッセイ〜

          『フラ・フラダンス』を踊れているか?~実験的500字エッセイ~

          今週から公開が始まった映画、『フラ・フラダンス』。僕はこの映画を1人で見ていた。1人で見に行ったのではない。日曜日の夕方、映画館の劇場内では、僕1人だけが『フラ・フラダンス』を見ていた。座席を見回しても、そこにあるべき観客の姿はない。劇場内の空間が、そしてスクリーンが、いつもよりも広く、そしてこちらに迫ってくる感覚が僕にもたらされた。 『フラ・フラダンス』はどこまでも綺麗な青春映画だった。「フラダンスで人をひまわりのような笑顔にしたい」という目標を持った主人公。周りよりフラ

          『フラ・フラダンス』を踊れているか?~実験的500字エッセイ~

          ガルパンのキャラはなぜ魅力的なのか!?製作過程から考える/『ガルパンの秘密』を読んで

          こんにちは、『ガルパン』10周年プロジェクトのPVを見て、初めて部活の試合で得点を入れた時ぐらい感動した男、各駅停車です。 2012年からテレビアニメ全12話が公開され、その後マンガ、書籍、CDとメディアの垣根を越えて大ヒットした作品、『ガールズ&パンツァー』、通称『ガルパン』。 女子高生が戦車に乗って戦うといった奇抜な設定を持つこのアニメは、実はTV放送前にはほとんどその成功を期待されていないアニメでした。 この作品に関わったバンダイのプロデューサー、杉山潔さんはこう述

          ガルパンのキャラはなぜ魅力的なのか!?製作過程から考える/『ガルパンの秘密』を読んで

          「キャラ」と「キャラクター」まとめ①/伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』

          どうもこんにちは、菅田将暉が結婚したニュースを見、驚いて五分ぐらい硬直した男、各駅停車です。 今回は、前のnote記事で取り扱った『キャラクター精神分析』『キャラクターとは何か』といった本に続き、キャラクター論の要約となります。取り上げるテーマは、キャラクター論の中で何度も登場する用語、「キャラ」「キャラクター」という用語です。 マンガ評論家の伊藤剛(いとうごう)が2005年の著書、『テヅカ・イズ・デッド 開かれたマンガ表現論へ』の中で提唱した対になる2つの概念「キャラ/

          「キャラ」と「キャラクター」まとめ①/伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』

          『キャラクターとは何か』感想

          どうもこんにちは、陽キャまみれのクラス会で浮きまくった男、各駅停車です。 『キャラクター精神分析』のnoteでも書いたのですが、僕は女子高生が戦車に乗って戦う作品『ガールズ&パンツァー』のキャラを掘り下げるために、10月の後半から「キャラクター」という言葉について色々勉強しています。 今回の文章はその勉強中に読んだ本、『キャラクターとは何か』について語る文章になります。 『キャラクター』とは何か 『キャラクターとは何か』は、小田切博(おだぎりひろし)によって2010年に

          『キャラクターとは何か』感想

          斎藤環『キャラクター精神分析』批評

          どうもこんにちは、吉山商店の「北海道産とろけるチーズの札幌油そば」を食べて、自身の油そば観に革命が起きている男、各駅停車です。 今回は精神科医の斎藤環による書籍『キャラクター精神分析』の内容、そしてそこから連想した自分の考えについて書いていこうと思います。 僕がこの本の中で「面白い!」と思ったことは大きく分けて2点あります。 それは以下の2つです。 ① 「キャラ立ちというのは、換喩的に際立った特徴を持つこと」 ② 「虚構のリアリティを担保するのが、キャラや設定を受容

          斎藤環『キャラクター精神分析』批評

          将来が暗くて悲しいサブカルチャー批評について

          こんにちは、チョコ菓子『きなこもち』が三月ぶりに再販されて毎日泣いている男、各駅停車です。 先日投稿した自己紹介にも書いたことなのですが、僕には「サブカルチャ―作品の批評で本を書く」という野望のようなものがあります。 自己紹介では「サブカルチャー批評」について、主観的に自分の思い入れを語っていきました。 今回は僕のエモーショナルな部分から少し離れて、「サブカルチャー批評」について、客観的に語っていこうと思います。 将来の暗いサブカルチャー批評結論から先に言ってしまうと

          将来が暗くて悲しいサブカルチャー批評について

          等身大の「推し活」を!人が「推し」に熱狂してしまう理由5選

          こんにちは、推しが同じ次元にいなくて悲しい男、各駅停車です。 近年、若い世代だけでなく年長世代にも爆発的に流行している「推し」。 元々、アイドルオタクの間でグループの中から最も好きなメンバーを「一推しメンバー」と呼ぶことから「推し」文化は始まりました。 現在ではアイドル以外のアニメ、漫画といった別のオタク文化、さらにはスポーツ選手、俳優、アーティストへと「推し」の対象は広がってゆき、「推し」という言葉は一般に「好きを超えて、誰かに推薦したくなるようなもの」を指すようにな

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          「ふしぎの海のナディア展」東京、真面目な感想

          どうもこんにちは、各駅停車です。 帰省を利用して念願の「ふしぎの海のナディア展」に行ってきました。 「たった1800円でこんなに楽しめていいのか!?」と驚いてしまうほどに素晴らしい展示でした。 というわけで、今回はナディア展について書こうと思います。 「ナディア展」に関する情報「ナディア展」で扱われる「ふしぎの海のナディア」は、『エヴァ』『シンゴジラ』を手掛けた庵野秀明監督による、初TVシリーズとして1991年まで放送されたアニメです。 「ナディア展」は、放送から30年

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          ゆるキャン△展札幌レポート

          はじめに8月31日〜9月20日の期間に、札幌パルコ7階で開催している『ゆるキャン△展〜人のすきも、すきになる〜』に行ってきたという文章です。 公式サイト→https://www.yurucampten.com/index.html 展示内容 原画、場面カット、劇中の食べ物再現等さまざまな展示がありました。写真撮影OKだったので、展示の様子を写真で伝えていきたいと思います。 展示の様子 展示会場の札幌パルコは大通と狸小路の間にあります。7階に上がるとなでしこのパネルがいき

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          庵野秀明とマスイメージとしての「庵野秀明」~映画「式日」批評~

          0.この文章でやりたいこと 実写映画『式日』は庵野秀明自身が、マスイメージとしての「庵野秀明」、ヱヴァの監督としての「庵野秀明」を読み込んで作品を評する視聴者を批判したものだということについて語ります。 1.アート作品としての『式日』  『式日』は2000年に庵野秀明監督によって作られた二作目の実写作品です。 「不幸な家庭と過去の体験に絶望し、現実世界を隔離して生活を送る少女の孤独で病的な精神世界の変遷を、非常に芸術的な映像で描き出した作品」であるこの作品は、庵野監督が

          庵野秀明とマスイメージとしての「庵野秀明」~映画「式日」批評~

          「オムニバス形式」から考える アニメ『小林さんちのメイドラゴン』の素晴らしさ

           0.この文章でやりたいこと  絶賛放送中の神アニメ、『小林さんちのメイドラゴンS』を布教するとともに、メイドラゴンの素晴らしさについて、かわいい、作画がすごいといった素晴らしさを語るのではなく、「オムニバス形式」だからこその素晴らしさを語っていきたいと思います。 1.『小林さんちのメイドラゴン』はいいぞ。 『小林さんちのメイドラゴン』は、ドラゴンと人間の異種間の交流を描いた日常系アニメです。システムエンジニアでメイドオタクの「小林さん」に、偶然命を救われたドラゴンの「トー

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