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『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』観ましたー。



はじめに

 prime video、Netflixなど各種配信サービスで『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』が配信開始されたので鑑賞しました。
 秋の大会が終わって3年生が引退し、2年生の主人公・黄前久美子が新部長となって吹奏楽部を盛り立てていくお話でした。

 来月4月から久美子らが3年生となって高校最後の大会に挑む第3シーズンが始まるので、それまでに観ておきたいと思い視聴しました。実際鑑賞したところ57分という短めの作品でしたが、来月が待ち遠しくなる素晴らしい内容でした。やはり、京都アニメーションは偉大ですね。

個人的な評価

ストーリー  A-
脚本     A+
構成・演出  S-
思想     A+
作画        S
キャラ    S
声優・歌   S
バランス   A
総合     S-

S→人生に深く刻まれる満足
A→大変に感動した
B→よかった
C→個人的にイマイチ

冒頭のあらすじ

 内容的には、三年生が引退し、新部長となった久美子らが12月に行われるアンサンブルコンテストについて、吹奏楽部全員にミーティングで説明するところから始まります。

アンサンブルコンテストは、3~8人の少人数編成で出場し、曲の完成度が審査されます。一編成2人~8人とし指揮者を立ててはならないという規定があり、吹奏楽コンクールとは一味違う大会です。

 そのため、いつもは担当楽器ごとにグループ(パート)を組んで練習している吹奏楽部ですが、今回はそれぞれが任意のメンバーを集ってグループを作ることになります。 

麗奈「…で、久美子は誰かと組む予定?」
久美子「いや、まだ全然。でも私はたぶん、あぶれた子のフォローに入る感じかなあ」

 麗奈に一緒に組まないかと仄めかされる久美子ですが、新部長としての責任感から、まずは部員の様子を気に掛けることにします。

 顧問の滝先生のもとを訪れると、アンサンブルコンテストに参加する編成チームは、全チームの演奏を聴いた後の部員の投票で決めようと思っている旨を告げられます。ただ、その際に引退した三年生に投票してもらうか迷っているとのことでした。
 久美子の幼馴染で副部長の塚本秀一が、「当事者でない分、客観的に評価してもらえると思います」と肯定的な見解を述べたのに対し、ドラムメジャーに就任したストイックな性格の高坂麗奈は「演奏メンバーだけの投票にしたほうが結果に納得できると思います」と、反対しました。

 「副部長とドラムメジャーはこう考えているようですが、部長はどう思いますか?」と、問われた久美子は、若干慌てながらも少し考えたあと「じゃあ、投票を現役生の投票と、三年生を含めたお客さんで来てくれた人の一般投票に分ければいいんじゃないですかね」と、意見を述べました。
 結果が割れたときは、現役生の投票結果を優先する、ということで麗奈も納得しました。滝先生も「多くの部員に配慮した、優れた案だと思います」と評価しました。

久美子「なんか決まってしまった」

 自分の発言があっさり通って物事が決まったことに、部長としての責任を改めて感じる久美子でした。果たして、久美子は部長の仕事を全うしつつ、今まで通り自分の練習をこなすことができるのでしょうか。
 そして、次の曲が始まるのですー。

久美子の心配をよそに続々と決まっていく編成

感想

 全国大会金賞を目指す吹奏楽部の高校生を通して、勉強・部活・恋愛の両立、困難を共に乗り越えていく仲間たちとの絆、それぞれの家庭の事情、人間関係の軋轢、など様々な要素を盛り込んだ傑作アニメとなっている本作。
 第1期は主人公・久美子と正反対の性格の麗奈との関係がメイン、第2期は家庭に難ありの天才肌あすか先輩メインでした。

 今回のアンサンブルコンテストでは3年生が引退してもまだ新1年生が入学してきていない状態なので、来月から始まる第3期がまさに本番と言えるでしょう。
 今回はその前日譚ながら久美子らしさが表れたよき話でした。3年生になった久美子や麗奈がどのような吹奏楽部を作っていくのか、また新1年生との関りとそこから得られるであろう学びと成長がとても楽しみです。

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