六十の手習いvol.14 「足跡:自分の何を残して行きたいですか?」
戦国武将の織田信長は、「人間五十年、下天(化天)の内をくらふれハ、夢幻の如く也」という小唄(幸若舞『敦盛』の一節)を好んだことが知られてます。
「人生は五十年ぐらいしかない」という意味で読まれていたが、そうではなく、「人の世でいうと五十年など」という意味で読む方が正確に近いようであります。
つまりこれを現代語に訳すなら、「人の世の五十年ごときは、天上界の下方の時間で見るならば、ほんの夢や幻のようなもの」というものです。
※人間五十年:ジンカンゴジュウネンと読むのが正いず