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大企業をやめた話 - 退職エントリー

ようやく退職できたので、その間の企業の進みや、問題があった社員について、記録のために退職エントリーを書いておきたいと思います。
数千人規模の会社で働いたことが無かったので、参考になる点も多々ありました。

しかし、自分が入社した時は従業員数が3000人居たのに対し、退職するときは1300人ほどしかいなかったのがヤバさを物語っていると思います。
この会社で働いていた時間は、自分にとってヤバさと得体の知れない満足感の入り混ざった時期でした。

入社から初期の期間

そもそも入社の経緯と入社後のチームが異なっており、会社に対して誠実さを全く感じず違和感がありました。

他の部署、特に営業ではこういった事象が頻繁にあるようで、3日から1週間で辞める人がざらにいました。

自分は5,6年働いたのですが、こういった会社の不誠実さが酷い環境でも割と長い事働けることが分かったのは良い気付きだったと思います。

退職までの期間

最速期間

営業であれば最速3日や1週間で退職する人がざらにいましたが、エンジニアや企画職、間接部門は最速1週間から1ヶ月でした。

平均期間

自分が見た限り1年〜3年未満で退職する人が圧倒的に多かったです。

出来るだけ辞める人の言葉を聞くようにしていたり、面識はないけど気になる人の周りから話を聞くようにしていました。
どの期間で辞めていても、結局どのタイミングで「この会社ダメだこりゃ」と思ったかが主な退職理由になっています。

蓋を開けた瞬間ダメだと思った人は早々に辞め、自分が所属するチームのパンドラの箱の内容と、自分の許容度によって辞める期間が異なるわけです。

自分の退職理由も「この会社、あるいはこの人達、駄目だどうにもならん」と感じた時でした。

会社の働き方

それなりの期間働いて思い知ったのが、会社の働き方の基本は「略奪」であり、社内で評価される人は例外なく「他人から奪い取る」ことをしている人達でした。

良い会社は「勝ち取ったり」「作ったり」「共有したり」が評価される基準ですが、これは全く評価されないどころか、場合によっては首を傾げられる始末でした。

略奪という働き方が評価され上司になっても、その後奪うものがないため、自作自演のような仕事しか出来ず、会社やサービスとして成果が出ず数字は下落の一途を辿っていました。

私は彼らのことを「簒奪者」と名付けていましたが、他人から奪い取る事しか出来ない人は作業はできるけど、会社やサービスの数値を上昇させるような事が全く出来ないということ。

そして、それに反比例してコストを上げるような事しか考えつかないというのが特徴でした。
これは視点が内側を見ており、外側を見れないためです。

組織の外どころかチームの外すら見えていない超近視眼的な性質を持っています。
脆弱なエリート君たちは表面を理解するのは早いけど、本質を理解する訓練をしていないため本質には到達しないと言う致命的な欠点があります。

これに気づいた時「こいつらまるで盗賊団だな…」と思ったのが率直な感想でした。500年前ならそう言った非生産的な略奪者もいたでしょうが、今西暦何年?って話なのです。


簒奪者との関わり方

自分が数年ほど数字を上げる仕事に従事していた時、枠を超えたチームになり、自分たちのサービスの数字を最高値まで上げることに成功していました。

その後、別サービスのクローズが多発し、組織がシュリンクしたことから、他所のチームから人が来て、数値向上系の試作を全面的に他人に委ねる事になりました。
メディアや放送業界でたまにある乗っ取りのような現象になったわけです。

結論を言えば、誰でも運用する事はできますが、彼らが成果を出す事は出来ませんでした。

他人から奪う事しか出来ない簒奪者は過去の経緯も知らず、聞かず、調べず、謎の持論で自分勝手に推し進めて行きましたが、その結果明確に数字が下がっていきました。

一番やばかったのは、職種の違う人と横のつながりを作るためにやっていた会議を、他所のチームから来た人間が終了させた事です。
この結果、横のコミニュケーション自体が生まれなくなり、情報共有も限定的になり、状況が分からないまま案件をやらなければならない人が出てきたのです。

会議をなくした人間は、わからない人に個別に説明をする対応を取っていましたが、それだと全体に対して本来必要な内容が周知出来ない上に、気付きが与えられないため、必要なことが網羅されないで文句ばかり言っている状態が常態化しました。

しかし、こう言った自作自演が評価される現象が発生してしまうのがこの会社のおかしな所なんです(笑)。

評価基準は他人から仕事を奪うことが評価される文化です。
間違っても分け与えたり、共有したりは評価されません。
つまり会社の内情は盗賊団なのです。

以前働いていた人が、皮肉たっぷりに「いや御社は難しいですね、自分にはハードルが高かったです(笑)」と言っていたのを、最終的に言われた側が皮肉だと理解できない人達ばかりで戦慄しました。

最後まで残っている人は

最終的に残ったのは仲良しグループに馴染む人達です。
自己愛性人格障害の御局様と、それに同調出来るおかしな人達しか残りませんでした。

彼らがやっている事はコストを上げて、収益になる数字を減らす事なので企業全体の収益は右肩下がりです

簒奪者にできる事は、奪う事だけであり、不平不満を言って当たり散らし、それに同調するキチガイを重用し、サービスの数字を悪くする事でした。

経営層のヤバさ

途中で社長が変わったので社長は評価出来ませんが、その下の層の面子は全く変わっていないのでヤバいままです。

特に生存性バイアスが働いているので、戦略的何もしないをしており、完全な右肩下がりの状況になってしまいました。

ここで気づいたのは国家運営をしている受験秀才君たちも、こういった気付きを全く得ずに、前項踏襲と事なかれ主義で進めているのは同じだなと気づきました。

最後に

初めてこの規模の会社で働いたので、仕事内容や組織運営、働き方などあらゆる点で参考になる箇所は多かったです。

入社時、炎上した案件に放り込まれ苦戦しましたが、これもお局様が俗人化したいがために起きた問題で、この問題は自分が退職する時も改善していません。

人が多い会社ほど、こういった人間関係でのいざこざはどの部署でも見かけ、嫌な思いをさせられるのは言うまでもありません。
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組織環境で言えば、パワハラ、モラハラにはじまる各種のハラスメントや、他所から来た人やお局様やそれに同調するイカれた人間によって徐々に状態が悪化していく様は見るに堪えない状況でした。

個人的に参考になったのは、お局様の出来方です。
前職で何らかの問題を抱えてた人間が、環境が変わった際に、簒奪によって誤った成功体験を積んでしまうと、どうしようもないお局様になってしまいます。
こういった人間を重用する状態は、周りが辞めていくだけでなく、サービスのクオリティや数字が下がり、コストが上がるだけだという極めて危険な体験をしました。

他にもサービスという視点で語ると、自社カルチャーを押し売りして最低限の多様性を受け入れないと加速度的に衰退していきます。
自社の強みと他社の強みの違いを理解せずに、他社の構成を丸パクリして数値が下がった時は言葉がありませんでした。

他にも、同じ課題を何年も話していたり、対応が手を替え品を替えしているだけで、本質的に全く成長していないような有様を評価してしまう状態は、組織からサービスがダメになっていく様子を経過観察することになりました。

俗説は本当か?

退職エントリーを書こうと思ったところ、全てを記載すると長くなりすぎるため、俗説を確認したところだけを切り出す事にしました。

よく「出来る人から辞める」と言われますが、これが本当だったか?を退職のタイミング毎にまとめています。
退職の俗説は当たっているのか


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