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【長岡駅】パン屋の店員さんのおかげでハッピーになった話

こんにちは。人生初の新潟県に来ています。

夜行バスで京都を出発し、初めて降り立った新潟の地・長岡駅。
時間が余っていたので、駅ナカのヴィ・ド・フランスでモーニングを食べた話は昨日書きました。

さて、厚切りトーストのモーニングを食べ終え、さぁ店を出ようというところで、

やっぱり、どーうしても、気になりました。

あのトーストは何枚切りだったのか。

ネットを駆使してあの手この手で調べてみても、モーニングセットのトーストが何枚切りかに言及している記事やサイトは見つかりません。
どうやら世の中の大多数の皆さんは大して気にならないようです。

だめだ、このままでは気持ちよく新潟旅をスタートできない。それは困る。

ということで、最終手段。店員さんに聞くことにしました。

カウンターの中でドリンクやトーストを作っている元気なおばちゃん店員さんに目星を付けた私。おずおずと近づいて「すみません」と声をかけます。

一瞬怪訝な顔をされ、しまった、と思ったのですが、ここまできてあとには引けません。

「あの、このトースト何枚切りですか?」

しばらくびっくりしたような顔をして私の顔を見つめていた店員さんでしたが、ちょっと経つと納得したようなスッキリした表情に変わり、

「これね、耳がついた状態で5枚切りなの!」
と溌剌と答えてくれました。

ああ、なるほど、耳アリの5枚切りだから分厚かったのか。

聞きたいことが聞けて満足した私。
ですが、店員さんの返事はまだ終わっていませんでした。

一転して顔をひそめ、ぐっとこちらに顔を近づけ、仰ったのは
「しんどかった?大丈夫?」

まさかこちらに気遣いが向くとは思いも寄らず、慌てて「あ、いえ!食べれたんですけど、めちゃくちゃ分厚かったので何枚切りかなと思って」と答えると、

ニコッと笑った店員さんは

「耳が付いてる状態で切ってるの!店内では一斤で売ってるけど、持ち帰りだったら好きなサイズに切ってもらえるからね!またぜひお越しください!」

と、笑顔で優しさを重ねてくれました。

私はただトーストが何枚切りだったのか知りたかっただけなのに、お店を出るときには、なんだかとってもあったかい気持ちになっていました。

こんな出会いがあるから、知らない土地を訪ねるのが楽しくなるし、その土地のことまでも、もっと好きになります。

いま食べたトーストは何枚切りだったのか。

しょうもないことだったけど、聞いてみて良かったなぁ。気になってみて良かったなぁ。

そんなことを思いながら、ハッピーな1日が始まったのでした。

長岡駅のヴィ・ド・フランス、また来ます。

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