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日本縦断歩き旅《富山➡京都編》5日目  『巨茄子』黒崎⇒鵜浦⇒七尾

朝、寺の鐘が鳴った。
キリのいい時間ではなかったと記憶している。

近隣住民の散歩もはじまるので、そそくさとテントを畳む。
テントは水滴が多く湿っていた。
畳み始めは気にならなかったが、どんどんと蜂や蚊が集まってきて、鬱陶しく、急いで片づける。


6時台に歩き始める。
昨日に聴いた『花火』の余韻が残り。
いい小説だったんだと思う。


小さいが、蟹が歩いている。
近づくと加速して草むらに消えていった。

この辺りで、黄色い派手な軽自動車が停車し、袋いっぱいの野菜を貰う。
生野菜だがありがたく貰う。

全てがでかい。
卸せない野菜なのかもしれない。

にゃんこ

傷だらけの猫。猫同士の喧嘩なのだろうか。
野生の猫は、目がきついがどこか寂しげ。

公民館の水道で野菜を洗わせてもらう。

そして、
歩きながら、生野菜かじる。

●なす
グニャっとせず、ほくほく。
どでかい。
あまいが、食べ続けるとやや渋みがきになる。
焼きたい、塩が欲しい。

●ピーマン
指で割って種をよける。
苦みが、はじめ気持ちがいい。
新鮮でバリバリして噛んでいて楽しい。
これも焼きたい。

●きゅうり
これが一番、生で食べやすい。
水分多く、喉がうるおう。

廃校らしき建物みかける。

水を補給したかったが、蛇口をひねっても、通ってなかった。

にゃんこ

オーディブルで色々聞く。
『八日目の蝉』話運びがキレイで、すごく引き込まれる。が、子供の連れ去りと言う題材で、今の自分に合わないと思い、この時聞くのをやめる(後で最後まできく)
『恋せよ乙女~』
捻った文体表現は聞き逃しやすく、何言ってるかよくわからなくなり、やめる。

ゴールが京都なのもあり、三島由紀夫の「金閣寺」探すも無く、雑学を聴く。

細かい上下の坂が多かった。
途中で斜度がきつい坂もあった。

外国人男性と美人日本人のカップルドライバーに話しかけられる。
乗せていくから乗って行けよ。的な事をジェスチャーで伝えてきたが、あくまで、歩き旅なのだ、とジェスチャーで伝える。
2回くらいやったら伝わったのか、頑張れ的なジェスチャーで笑顔で去って行った。

秋だが、夏のような空。

この日、野菜しか食べていなく、店もなく。
ピザ屋がポツンとあって、おしゃれで高そうだが入る。

ピザ屋のピザは今まで食べた中でもトップクラスに美味しかった。
生地が良く、焦げ方がよく、香りもいい。
チーズが特に良く、焦げ具合、香り、食感、すべてがいい。
ベーコンはピンク色でジューシーかつ柑橘系のスパイスが上品。
塩気も丁度いい。
赤い海藻が具に入って居たが、臭みもなくコリコリとした食感が楽しくも美味しいい。

店員さんに頼んで、枯渇していたバッテリーを充電させてもらった。
風呂も入って居なく、こ汚い感じだったが、おしゃれな店内に気持ちよく接客してもらった。

外人の知り合いらしき人がカプチーノ飲みながら英語で談笑を続けていた。

入り口のドアが開け間違いやすかったのだが、
後に入ってきたカップルが同じ間違いをしていた。
やはり入り口はあけにくい。

会計の際に、少し話す。

宇出津入り口に謎のモニュメント。
デカい。

ショッピングモールがあり、
軽い買い物。100均もあり、カート用の潤滑油とスマホショルダー買う。
軽く休憩する。

人気の少なそうな公園があり、野宿させて貰うことに。
釣り人に人気なのか堤防側には、深夜すぎても常に2,3組釣りをしていた。近くに船が飾ってある博物館みたいなものがあったが、タイミング悪く休館していた。

熱処理したかった野菜を加熱する。
今回の旅は、軽量化の為にガスを持ってきていなく、
固形燃料しかもっていなかった。
その為、加熱が足りなくて、半生だった。

持ってきていた、味噌ラーメンに無理やり野菜詰め込む。
ナイフもこの旅から置いてきてしまっていたので、手でちぎる。
野菜の加熱があまく、半生の野菜を食べて、すこしうんざりしてしまう。

19:30には床に着く。

夜、尾の長いイタチらしき動物をみかける。
星空がキレイだった。


この日歩いた距離 26km






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