発想の転換

成功をより近づける

私は野球をプレーしていて意識の持ち方一つで、目の前に映るものが変わって見えたことがある。今回はその体験談をもとに、私なりの成功が近づくのではないかという術を書いていく。

それは、高校3年の練習試合の時だった。相手投手は縦のスライダー、いわゆる「縦スラ」を自在に操る選手だった。私自身の調子も非常に悪く、人生で初めて3三振を喫した。「どうしても低めのスライダーに手が出てしまう。」こう言った状況だった。4打席目に向かう前に、監督にこうアドバイスをもらった。「低めを捨てろ」と。野球をやっていればよく聞くワードで、低めのボールは見逃して行け!という意味で使われる。だが、前の打席でも「低めを捨てる」意識はしていた。十分なほどに。もちろん4打席目も「低めは振らないぞ」という意識で打席に向かった。
しかしながら、ヒットを打った前の打者は、三塁ベース上から「高め狙え!」という声をかけてきたのだった。「振るな」→「振れ」というアドバイスでとてもシンプルでわかりやすいため、そのアドバイスを信じ、打席に立ち高めのボールを待った。高めのボールを狙っているので、無意識に低めのスライダーには手が出なかった。3球目が高めに来たので振り抜くと、レフトへのクリーンヒット。振り返れば、高めへのスライダーだった。

ミスを恐れる人間というのは、「ミスをしないように」と考える。「成功」が本来の目標であるのにもかかわらず、「成功しないことがないように」と考えるのだ。私の体験談も同じであった。私の目的は「ヒットを打つ」ことが目標であり、「低めを振らないこと」が目標ではない。そもそも、振らないとヒットは生まれない。他の何にだって当てはまると考える。「間違えないようにする」のではなく、「正解を目指す」のが本来の目的。「嫌われないようにする」のではなく、「好かれる」のがベストだろう。例えが少しばかり下手かもしれないが、頭のいい皆さんならわかるだろう。ちょっとした発想の変換で、目の前に映るものを変えてみてはどうか。


やきうマン


#野球 #プロ野球 #NPB #高校野球 #大学野球 #note民野球コミュ #メンタル #成功 #失敗 #野球観戦 #エッセイ #スポーツ