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「全米が泣いた」場合の涙の総水量に関する考察
全米が泣いた。
全俺が泣いた、全私が泣いたなどの派生語も生んでいる、昔からある擦りに擦られまくられたキャッチコピーである。
元ネタを明らかにすべく過去の映画ヒストリーを漁り、迷路に迷い込んでいった人も後を絶たない。
ところで、皆さんは全米が泣いた場合の総水量を考えたことがあるだろうか。
最近自分自身、歳を重ねて涙腺が緩くなり、人の涙の量を舐めないほうがいいということを痛感している。弁を失った涙腺は永遠に涙を垂れ流すことができるのだ。ウミガメの産卵シーンでボロ泣きできる自信があるし、おそらく身を涙腺に委ねればダムも作れる。
私はウミガメの産卵シーンに感動し薄れゆく意識の中で全アメリカ人の子供や大人が一斉に広大な空間に集まっている状況を想像する。アメリカの人口は約3億2,800万人。膨大な数の人間が一箇所に集まる。
その空間で一人ひとりにスマホを配り、「ショーシャンクの空に」を一斉に観せて泣かす。何度もみた人も多分泣くだろう。泣かない奴には玉ねぎ料理を作らせる。
1粒の涙の量は0.2mlだそうだ。1人平均20粒ほど涙を流すとして4mlとしよう。
全アメリカ人の涙の総水量
= 3億2,800万 X 4ml
13億1,200万ml。
つまり、131万2,000L。1トンで1,000Lなので1,312トン。
1,312トン?アオウミガメが160kgなので、ウミガメ8,200頭分の重さである。ウミガメは1年に2、3回産卵するらしい。私は1年で8,200x3=24,600回泣ける計算だ。おそらく252頭目ぐらいの産卵で私は干からびる。
すまない、余計な計算で読者の方を混乱させてしまった。
話を戻そう。1,312トン。どうやら中国のウユニと言われているチャカ塩湖がそのぐらいの水量らしい。どこなんだそれは、イメージが大変わきづらい。
水族館はどうだ。どうやら茨城県にあるアクアワールド茨城県大洗水族館の「出会いの海大水槽」がそれぐらいの水量らしい。ちなみにウミガメも数頭泳いでいる。産卵は見れない。
なるほど、行ったことのない水族館の水槽と比較してもイメージしづらい。
何かいい比較対象はないだろうか。東京ドーム1杯分とかそういうやつだ。いや、だめだ、東京ドームは1杯12億リットル。約1000分の1杯。圧倒的に足りない。
逆転の発想だ。東京ドームを埋めるためにもう少し泣かす事はできないか?というか涙が出るときは鼻水も出るだろう。
人間がつくる1日の鼻水の量は1,500ml。思っているより多い。しかし、どの文献を当たっても1回の量について言及しているものはない…鼻水に対する研究魂はないのか日本人よ。仕方ない、15mlとおこうじゃないか。大さじ一杯ぐらいは出してくれ。
全アメリカ人の涙と鼻水の総水量
= 3億2,800万 X (4+15)ml
62億3,200万ml。623万L。遥かに東京ドームに及ばない…高い壁…人を増やそう、人を増やすんだ…中国、インド、インドネシア、パキスタン…
全人類の涙と鼻水の総水量
= 76億 X (4+15)ml
1,444億ml。リットルにすると、1億4400万L。
なんということだ。全人類を涙と鼻水でぐちゃぐちゃにしても東京ドームの10分の1しか満たせないというのか…圧倒的サイズ感…
東京ドームはでかい、でかいよ…
結論:「全米が泣いた」場合の涙の総水量は”アクアワールド茨城県大洗水族館の「出会いの海大水槽」”に匹敵する。
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