見出し画像

「シャン・チー/テン・リングスの伝説」から溢れるアジア・パワー

どうも。定時退社マンです。

昨日2021年9月4日は、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」 の公開日だったので、仕事をちゃちゃっと終わらせて、公開日当日に観てまいりました。

映画のレビューは、例の如く #参考にならない映画レビュー として記事にしていますので、そちらをご覧ください。

なんの参考にもならんと思いますけど。

「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)の映画25本目となる作品です。

MCUとは、アイアンマンやキャプテン・アメリカといったヒーローたちが活躍するアメリカのマンガ「マーベル・コミック」を原作とした実写映画の作品群のことを指します。

MCUが始まってから、なんともう10年以上が経過しております。

MCUの新作が公開される度に、面白さと知名度がどんどん広がっていき、現在ではアメリカのみならず、日本でも社会現象を巻き起こす大人気のコンテンツになっています。

MCUが始まった頃、定時退社マンはまだクソガキ中学生でした。

当時、日本ではアイアンマンの知名度はほぼゼロだったので、TSUTAYAなどのレンタルビデオ店では、アイアンマンよりは知名度のあった「インクレディブル・ハルク」が推されていた記憶があります。

10年の間に定時退社マンは中学生から大人になりましたが、ハルクさんも役者が変わったり、変身したまま戻れなくなったり、怪物と人間のハーフになったり色々ありました。

画像1

10年間でたくさんのヒーローが出てきましたが、シャン・チーは今回が初登場。

シャン・チーは、父親に最強の暗殺者として鍛え上げられたという過去を隠しながら、平凡なホテルマンとして暮らしているという設定のヒーローです。

ちなみに原作のシャン・チーの見た目は、ほぼブルース・リーです。

画像2

MCU作品の中でアジア系ヒーローが主演となった作品は、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」が初になります。また、キャストの98%がアジア人で構成されているのも、今作の特徴です。

作品内ではアジアを感じるシーンが多く、他のMCU作品とは違った独特な作品になっていました。

そんなアジア・パワーを随所に感じることができる「シャン・チー/テン・リングスの伝説」で、僕が一番アジア・パワーを感じたのは、サウンドトラックです。

このサウンドトラックが、本当に良かった。

MCU作品「ブラック・パンサー」、「スパイダーマン: スパイダーバース」のサウンドトラックもカルチャーへのリスペクトを感じる、サウンドトラックの域を超えた素晴らしいアルバムでしたが、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のサウンドトラックもそれに負けないくらい素晴らしいアルバムでした。

今も爆音でアルバムを流しながら、この記事を書いています。

今作のサウンドトラックのエグゼクティブ・プロデュースを務めたのは、アジアと世界の音楽シーンの架け橋としても知られる88rising

88risingは、今まで世界的なチャートにランクインしにくかったアジア圏出身のアーティストを次々にメインストリームに送りこみ続けることに成功し、アジアと世界の壁をぶっ壊しまっくている集団です。

今回、そんな素晴らしい功績を残し続けている88risingは、過去世界的アーティストが参加してきたMCU作品のサウンドトラックのプロデュースをするというとんでもない偉業を成し遂げました。

これは、本当にすごいことなのです。

エンドクレジットの最後の方に、デカデカと88risingのロゴがでてきた時は鳥肌が立っちゃいました...

「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のサウンドトラックには、アジアを代表をするアーティストを中心に、豪華なアーティストがアッセンブルしています。

88rising所属からは、Rich BrianやNIKI。

アメリカからは、 Bruno Marsとの"Silk Sonic"で飛ぶ鳥を落とす勢いのAnderson .Paakや、「スパイダーマン: スパイダーバース」の作中歌”Sunflower”への参加が記憶に新しいSwae Lee。

韓国からはDPR LIVE、DPR IANやZion.T。
そして日本からはなんと星野源が参加。

参加アーティスト一覧で星野源の名前を見たときは、びっくりしました。(ちょっと前、88rising作品に参加してたGENERATIONSもびびった。)

星野源は大好きなアーティストの一人でよく聴きます。

特に今年リリースした「不思議」が、とにかく良かった。

「不思議」は、寂しさや切なさの中に、希望を感じるような曲です。

はじめて聞いた時は、思わず泣いてしまいました。(彼女にフラれた時期と丸かぶりだったのもあるかも)

あまりに良すぎて、すぐにコードを覚えて一時期ずっとピアノで弾き語りしてました、一人で。超難しかったですけど。

近年の星野源は、ラップのような乗せ方(さらしもの feat.PUNPEE、折り合い)をすることが多くなってきたので、88risingに寄せてラップ調で攻めてくるのか、R&B調で乗せてくるのか...色々な想像をしていました。

結果的には、どちらの予想も当たっているような、外れているような乗せ方をしてきました。「星野源とZion.Tが絡んでこのタイプのビート!?」と思ってしまうような、星野源には珍しいダークさを感じるビートだったこともあってか、これまでにない新しい星野源を感じました。

これはこれでよかったです。(Nomad - Zion.T&星野源)

ちょっと前に公開した「ワイルド・スピード/ジェット・ブレイク」のサウンドトラックにも、日本からラッパーのJP THE WAVYが参加していました。
海外の超大作のサウンドトラックへの日本人アーティスト参加が続いていて嬉しく思います。

星野源の他にも、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のサウンドトラックへ参加したアーティストには、僕が大好きなアーティストがたくさんいます。

中でも特に僕が好きなのは、88rising所属のRich Brian

画像3

Rich Brianはインドネシア育ちのアーティストで、彼が16歳の時に公開し大バズりした「Dat $tick」をきかっけに、一気にメインストリームに頭角を現した実力者です。

はじめてRich Brian(当時はRich Chigga)を知った時、なんじゃこいつは!!!???と衝撃を受けたのを今でも覚えています。

聞けば聞くほど耳に残る独特なビートとそれに乗せる気持ちのいいフロー、そしてラッパーらしからぬルックスにすっかり魅了されてしまいました。(一時期LINEのプロフィール画像をRich Brianにしていた程です笑)

「Dat $tick」の大バズりからも勢いは止まることなく、アトランタ出身(色々あったけど)の超人気ラッパー21Savageとの楽曲製作をはじめ、Rich Brianはアジアのみならず、世界をジャックし続け、遂にMCUと絡んできました。

自分が好きなモノと好きなモノが交じりあうほど、嬉しいことはないですよ...

今回、Rich Brianは、「シャン・チー/テン・リングスの伝説」のサウンドトラックの多くの曲に参加しています。

他の豪華参加アーティストに呑まれることなく、しっかり存在感を残してくれました。

すごいぞー!かっこいいぞー!Rich Brian!!


「シャン・チー/テン・リングスの伝説」からは、アジアもなめんなよ!という溢れんばかりのアジア・パワーを随所で強く感じることができました。

アジアに住む日本人としては、心が熱くなります。

ちょっと前に韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が、世界の映画賞を総なめして、世界の流れが変わったのを感じました。

アジアの生み出すコンテンツも、世界と対等に闘っていける力があると、少しずつ世界に印象付けれています。

あらゆるコンテンツでサブスクが一般的になってきて、世界との垣根が曖昧になってきた現代であれば、いくらでも世界の壁を越えられます。

日本も繊細で丁寧なモノづくりが得意なんですから、日本単体でも世界をジャックできる可能性は大いにあると思ってます。

日本のコンテンツ力を世界に見せてつけて、海外に蔓延しまくってるSAMURAI!NINJA!WABISABI!AKIRA!NEOTOKYO!といったあんた、それ日本ちゃうよ...とツッコミたくなる間違った日本のイメージを塗り替えましょう!

定時退社マンも #参考にならない映画レビュー で世界を獲っちゃうぞ!!(誰か英訳手伝って)

いつでもオファー待ってます!MCUさん!!!

アジア・パワー!!!

某筋肉芸人リスペクト

この記事が参加している募集

#映画館の思い出

2,633件