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老人が残してくれた1枚のメモ

こんにちは、タダユキです。

今日は僕の一期一会の話をします。

こんな一期一会は初めてです。


2018年12月12日です。

場所はクリスマスで浮き足立ってる軽井沢アウトレットショッピングプラザ。

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歩くと冷たい空気が 


自然と体を前かがみにさせます。


仕事のアポが延期になり、


時間を持て余したので、長野新幹線の軽井沢で途中下車しました。


まとまった時間があったので、持参した本をスターバックスで読むことに。


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未来に向けてもがき苦しむ真っ只中


その時は、とにかくウェビナーやら音声講座、読書を

狂ったように勉強していた最中でした。


インプット、アウトプット、インプット、アウトプット、インプット、アウトレット 笑


とにかく頭に知識を染み込ませて咀嚼し、

体験と知識とリサーチを元に

新しい自分の商品を作ろうとしていたんです。


混雑したスタバで出会ったおじいさん


僕は英語を話せません。

日常会話ならなんとか 

話せるレベルです。  


あったかいグランデサイズのクリスマスブレンドを頼みました。


コップには、お疲れ様です お仕事がんばってください!の手書き文字。何気に嬉しい。☺️


席を探してると、


空いてない。😭


やはりオンシーズンだな。


しばらく店内をウロウロしていると

4人掛けのテーブルに1人で座っている

外国人のおじいさんが

僕に手招きしてきます。

おそらく70歳前後とお見受けします。


ベースボールキャップにセーター、ウインドブレーカー、ジーンズ。

もう一目で見て分かるThe American🇺🇸


ウロウロしてる僕を見てたまりかねたんでしょう。


「ここ空いてるよ」


※ここからの「」は僕の意訳です。

「まぁ、座って、私は今1人なんだ。」


出会いとは運命だと感じた時


「いいんですか?ありがとうございます」


「気にしなくていい、私の家族は今買い物に出かけている。それまででよかったらどうぞ」


紳士なおじいさんだなぁ。

 

お言葉に甘えて読書を始めた。

おじいさんも読書を始めた。

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ざわつく店内なのに集中すると

ノイズは全く聞こえませんでした。


読んでたのは「コトラーのマーケティング4.0」

コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則 https://www.amazon.co.jp/dp/4023316156/ref=cm_sw_r_cp_api_i_g.txEbQG56HCV

僕は本に蛍光ペンで線を引きまくるタイプです。


僕があまりにも蛍光ペンを引いてたんでしょう。


30分ほど読んでいると蛍光ペンが気になったようで、


「ところでキミは何の本を読んでるんだい?」


「マーケティングの本です。」


僕は本を差し出しました。


老人は眉間にグッとシワを寄せ

ブックカバーを見つめます。


ブックカバーは帯も含めてオール日本語なので


日本語は読めないようです。


しかしカバー写真のフィリップ・コトラーは知っていたようでした。


「へぇぇ、コトラーか、キミはマーケティングを勉強してるのかい?」


「そうです。将来に備えて…」


その先が英語で上手く言えない。うぅ…情けな…


沈黙をさえぎって


「私はかつてマーケティングの仕事をしていたんだ、カリフォルニアでね。」

‼️

このおじいさんが??


「そうなんですか⁉️」


見た目のギャップに驚いていると、


「私は家族でここにクリスマス休暇で来ていてね。

私の妻と息子夫婦と孫で来ている。

息子の嫁は中国人なんだ。

妻も同様、女性ってのは買い物が大好きだね。(外に目をやってニヤっと笑う)

彼らはおそらくしばらく戻ってこない。

一つだけ話してもいいかい?」


(話しうまっ)


「もちろんです。」


僕はワクワクしています。


「私の意見を聞いてくれるかい?」


「はい、何でしょうか?」


「今この歳になったから言えるんだが…」


「マーケティングを身につけようと勉強に躍起になると、

未来や売ることばかり見るクセがついてしまう」


「はい…」


確かにそうかもしれない。マスターヨーダみたいだ。


老人は持っていたクシャクシャの

A4の折りたたんだペーパーをポケから出し、

何やら書き始めた。

ある本の紹介だった。

Marketing Myopia (Harvard Business Review Classics) https://www.amazon.co.jp/dp/1422126013/ref=cm_sw_r_cp_api_i_.OtxEbF5FNWPY

その場でAmazonで調べました。


この本には、近視眼的マーケティングに陥った企業が、

つまりベネフィットを売っていない(分かってない)がために売上を落としている。     

商品ばかりで顧客を見ていないので時代に取り残されてしまった。

という内容です。


やっぱりアメリカのマーケティングは世界一だ。

もっともな話だ、うんうん。


すると


おじいさんは持っていた紙の残り半分に書き始めました。


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「この著者は近視眼的マーケティングは問題だと言っている」


「近視眼的マーケティングは未来にフォーカスしいる」


「私は“今日”にフォーカスしろと言いたい」


!!!!!!!


A4の紙を半分にちぎって僕にくれました。


老人が言わんとしたことは?


俺のこと言ってんじゃんかーーー💧

超意訳します。


本を読むことも、知識を付けることも大切だ。

でもマーケティングは今そこにいる生身の人間が大事なんだ。

いいね?


しばらくするとおじいさんの家族が戻ってきました。

別の席が空いてたみたいで、

おじいさんは僕に軽く目配せをして      (これ出来る日本人いないよね)

黙ってその席へ向かっていきました。

(映画の1シーンみたいだ.)


アジア系の顔をした孫がおじいさんに

買ったものを喜んで見せていました。

もう、おじいさんは僕を見ることはありませんでした。


目の前の個人…

改めて気づかされる。

いつでも答えを持ってるのは、人だ。


おじいさんはマフラーを巻いて

家族と外に出て行きました。

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さようなら

名前も知らないおじいさん 

とてつもないクリスマスプレゼントを頂きました。

ありがとうございます。


おじいさんのおかげで今の自分に全くブレはありません。

もし何かが間違ってる気がしたら、メモを見ます。

でも本当のプレゼントはこの一期一会でした。

※実話です。


ここまで読んでくださってありがとうございました。😊






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