見出し画像

未来のカラス ⑨

音の調べ

月がだいぶ真上に届く頃
月も小さくなり
小さな星の一つに見える。


ウェッジは眠る前
いつも頭の中にある曲が浮かんでいた。


80年前にあったイギリスという国の
アーティスト 
museのある曲だった。

音楽だけは何十年経っても
人々を熱中させた。

毎年新しいジャンルの音が
世の中を席巻しても
流行るのは長くても半年だった。


曲はAIが作り、
AIが歌った。

誰が聞いても人間の声だし、
メロディやグルーヴすら
人々の心を打つのだ。


ウェッジには音楽を聴く手段は
今は持ってないが、

父か捨てる寸前のアンティークのような
古いパソコンに
ダウンロードされていたのを
幼い時に聴かされたメロディ。

その曲だけは今でもはっきり覚えてる。

ここから先は

700字
この記事のみ 残り10/10 ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が参加している募集

#私の作品紹介

96,516件

#私のコーヒー時間

27,132件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?