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「聞いてみた」シリーズ

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その辺にいる人に、話を聞いてみたというだけのシリーズです。
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「大阪人嫌い」な路上の似顔絵師に聞いた。「本当に絵で食べていけるの?」

「大阪人嫌い」な路上の似顔絵師に聞いた。「本当に絵で食べていけるの?」

東京・渋谷の繁華街で一杯やった帰り道、いつもある若者に目を奪われる。

路上で似顔絵を売るその男は、なぜか「大阪人嫌い」と書いた紙を掲げている。人相も穏やかでなく、側頭部にはタトゥー。近づきがたいことこの上ないが、酔った勢いで声をかけてみた。

だが、商売の邪魔をするわけにはいかない。似顔絵を描いてもらい、完成するまでのあいだインタビューに答えてもらうという自分ルールを課した。話を聞かせてくれたの

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【看板建築】バブル時代に10億円の値がついた「岡昌裏地ボタン店」で、江戸っ子に話を聞く

【看板建築】バブル時代に10億円の値がついた「岡昌裏地ボタン店」で、江戸っ子に話を聞く

東京の下町を歩いていると、時おり「看板建築」に出会う。

「看板建築」とは何か? というと、その定義はちょっと曖昧だ。というのも、この言葉の生みの親である建築家・藤森昭信氏は、著書『看板建築』で、「(看板建築とは)この本にいっぱい登場してくる建物をさしている」と書いていて、本を読まないことにはイメージがわかないからだ。

そこで、自分なりの解釈で説明すると、「パッと見は洋風の建物に見えなくもないが

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「彼女募集おじさん」が街かどに立ち続ける理由

「彼女募集おじさん」が街かどに立ち続ける理由

彼女募集おじさんを初めて見かけたのは、4月中旬だった。「彼女募集」のうちわを掲げ、にこにこと笑っていた。そのときは別の用事があったので、許可を得て写真を撮らせてもらうだけで、その場を去った。けれど、すぐに「ちゃんと話を聞くべきだった」と後悔した。用事などほうっておいて「なぜこんなことをしているのか?」とたずねておくべきだった。もう2度とおじさんに会えないかも知れない。そうなると、謎は永遠に謎のまま

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