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【エッセイ】まとめ

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私の記事の中からエッセイ記事をまとめました
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2022年9月の記事一覧

【エッセイ】黒い何かとの早さ比べ

まさかこの歳になって早さ比べするとは思わなかった。

最近装置試験のためテレワークではなく会社へ出勤している。そのため私はいつもの通勤路を自転車で進んでいた。いつもと違うことと言えば(朝寝坊したことによる)午後出勤だった。普段なら寝ぼけ眼を擦りながら出勤していたが、今日は周りを見る余裕があったのかもしれない。

林の中の舗装された道を線路に沿って左折し住宅街へ抜け出したとき、花壇の中から突如黒く小

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【エッセイ】図書館とトランペット

毎週日曜、私は図書館に出かけることが多い。勉強のためだったり、読みたい本を探しに行ったり。その図書館の側を流れる川の辺りで朝9時から10時頃まで一人トランペットを吹く初老がいる。初老だったかな?多分初老だった。

レパートリーは様々で歌謡曲もあれば私が知らない曲の場合もある。今までずっとトランペットを吹いてきた人生だったんだろう。そうじゃないと多くの曲を吹きこなすことはできない。

歳を経て体は若

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【エッセイ】「カワイイ」という概念について

10年前、大学時代にアルバイトの家庭教師で女子中学生を教えていたときのこと。

「先生、これ可愛くな〜い?」

見ると口から血を流してるぬいぐるみだった。グルーミーというぬいぐるみらしい。

可愛くデフォルメされてるけどグロいだろ!と心の中でツッコミしつつも、このことがきっかけで「カワイイ」という概念が自分の中でわからなくなってしまった。

日本では男が思う「カワイイ」と女の思う「カワイイ」は違う

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【エッセイ】なんでもマンガ化する昨今について

ストーリーあるものが何でもかんでもマンガ化するようになったのはいつからだろうか。昨日メディア芸術祭に行ったときにふと思った。

メディア芸術祭の会場には賞に選ばれたマンガが読み放題の部屋がある。私は混雑前に読んでおきたいと思い午前中からその部屋に籠っていたけれど、正午を過ぎた頃から前もって用意された椅子が全て占拠されるほどの混雑になった。

オタクに対する偏見が緩和されたのは2000年台後半から2

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【エッセイ】自分に言い訳してるだけ

毎週の休日に限って雨に降られたため、予定がぽっかり空いた。基本的に読書をするんだけど、久々に英会話の勉強をした。オンライン英会話は私がどうしても予約時間に決まってログインできないので休会し、本で勉強している。

久々に英語を聴いてみると、やっぱり聞こえない音が多い。”digital”は基本的な単語なのに頭の中で「デジタル」に慣れ過ぎてしまって「なんて言った?」状態になる。本当は8Lesson分のD

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【エッセイ】行列のできるラーメン屋に行ってみた

最寄駅の近くに朝9時くらいから並んでいるラーメン屋がありまして。以前は閑古鳥が鳴くようなラーメン屋だったはずですが、最近開発した煮干しラーメンがマニアにブッ刺さり人気になったようです。やっぱり行列のできるラーメン屋ってラーメン好きとして何となく気になってしまうものです。ですが私は落ち着きがない性格のため並ぶのが苦手なので、並んでない時間帯無いかなと探していました。

そして、その時間が今日の11時

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【エッセイ】ゼログラビティを見れる身近な場所を見つけた

みなさんご存知だとは思いますが、「ゼログラビティ」とはマイケルジャクソンのsmooth criminalで登場するダンスのことです。SF映画も有名ですが、ここではマイケルジャクソンでお願いします。

ゼログラビティは普通このsmooth criminalの演目じゃないと見ることができません。少なくとも他の曲でマイケルがゼログラビティをしているのを私は知らないし、そもそもそのマイケルが亡くなってから

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【エッセイ】31歳の誕生日にはサーティワンを食べる

【エッセイ】31歳の誕生日にはサーティワンを食べる

私は今年31歳になった。

31歳の誕生日にサーティワンを食べるという野望を叶えて感無量である。嘘じゃない。ちゃんと友達と一緒に行ったもん。ちなみに私はジャモカアーモンドファッジが大好きである。

別に私は無類のサーティワン好きという訳じゃない。たまに31日になったら近所のサーティワンに立ち寄るレベルだ。いわゆる初心者である。毎日アイスを食べたら腹を壊すレベルでアイスは向いてない。新千歳空港に立ち

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【エッセイ】恐怖

私は今まで一度も好き好んでホラー小説を読んだことがない。流行りの映画やアニメで見ることは時々あったけど、まったく好きなジャンルじゃない。せっかく都会という自然の恐怖から隔絶された場所に住んでるのに、なんでわざわざ恐怖を体感しなきゃいけないんだ。

恐怖という観点から言えば他にもある。私はジェットコースターが嫌いだ。高所恐怖症だし速い乗り物苦手なので、わざわざ自分からそんなところへ行ってもなんの楽し

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【エッセイ】台風ライブ

9月18日開催予定の矢沢永吉さんのライブが何やらネットで物議を醸していた。この悪天候の中でライブを行うべきではないという意見だ。

なんというか、日本から馬鹿が減ってしまったのかなと思う。

昔のライブ映像を見てるとわかるけど、雨が降ろうがお構いなしに夜通しで音楽ライブをやっていた。たまたま絶妙なタイミングで天気が晴れたりすると、そのとき訪れたファン達は感動のあまり「伝説のライブ」として語り継ぐよ

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【エッセイ】今日の強い雨のお陰で今年の夏旅行を思い返した

【エッセイ】今日の強い雨のお陰で今年の夏旅行を思い返した

台風はまだ九州にいるというのに関東では既に雨あしが強くなり雷の音が空に響き渡る。

私は本日バッティングセンターの帰宅中、フロントガラスに大粒の雨が当たって前が非常に見えづらく運転に苦労した。

そういえば、今年のお盆も似たような光景に見舞われてたな。

★★★

あのときは伊豆旅行帰りだった。そもそも日帰りで帰ろうとしたのがまずかった。もっと言えばなんかあのときの旅行は私の出たしが悪かった。私は

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【エッセイ】迷子

私はよく迷子になる。いや、Googleマップ見てるのに目的地に到着できなかったとかそういう意味じゃない。いや、それも結構やりがちなんだけど、もうちょっとセンチメンタルな迷子のことだ。

例えばピアノを弾いているとき。暗譜した曲を人前で弾こうとするが、緊張してど忘れしてしまった。「あれ?次はこの音で良いんだっけ?」と思いながら弾いている。頭の中は混乱していてあらぬ音の鍵盤を叩いたりしている。誰かが見

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【エッセイ】広告

広告という奴はちょっとした隙間にいることが多い。テレビ、スマホアプリ、ブラウザ、電車の中、電車の外壁、街中、デパートの中、家に貼られてるポスター、家の中のポストなどなど。例を挙げるとキリがない。

逆に「この空間に広告足らないな」と思うことはあるんだろうか。本当は工夫を懲らせば様々なところに広告をつけられる場所があるんじゃないだろうか。私は大して無いと思っている。もう充分すぎるくらいに広告は街中に

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【エッセイ】金縛り体験

人生で一回だけ金縛りになったことがある。

その夜は中々眠れなかった。23時頃にベッドに入ったが、その後私は寝付けずにイライラしていた。ストレッチしたし、リラクゼーションミュージック流したし、自律訓練法も試したけど全く眠くならなかった。ただ目を閉じるという状態を2時間ほどしていたと思う。

夜中に誰かが廊下を歩いている音がした。

タッタッタッタッ

両親どっちかが目が覚めたのかな。そしてその音が

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