【エッセイ】迷子

私はよく迷子になる。いや、Googleマップ見てるのに目的地に到着できなかったとかそういう意味じゃない。いや、それも結構やりがちなんだけど、もうちょっとセンチメンタルな迷子のことだ。

例えばピアノを弾いているとき。暗譜した曲を人前で弾こうとするが、緊張してど忘れしてしまった。「あれ?次はこの音で良いんだっけ?」と思いながら弾いている。頭の中は混乱していてあらぬ音の鍵盤を叩いたりしている。誰かが見てる中、この道か?それともこの道か?みたいなことをその場で確認しながら弾いている恐怖は我ながらしんどい。

あと、ショートショートを書いているとき。とりあえずエイヤで始めてしまうが「オチはどこへ持ってけば良いんだ?」と考えながらテキトーに書いている。結果、駄作になってしまったり未完成のまま放置されたり。これも作成途中で迷子になってしまったから面白いものが書けないんだと思う。ちゃんとプロットくらいは書かないと良い作品にはならないな。

研究開発をしているとき。ある程度仕様を固めてから作り始めれば良いものをフィーリングで作業して品質の悪いコードを書いてしまっていた。わからなければその場で進むべき方向を考えてレビューしてもらいながら作業していかないと良いコードは書けない。

何かを作る作業というのは作る作品は違えど作業を行う上で共通しているものがある。迷子になったことに自分で気づいてどのように対策するかというのはモノづくりする上で共通する概念なのかもしれない。

今日も記事を読んでいただきありがとうございます。

迷子になったらその場その場で地図を確認しよう。無ければ地図を作っていこう。ちゃんと目的地にたどり着ける地図を作るのって難しいんだけどね。

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