【エッセイ】広告

広告という奴はちょっとした隙間にいることが多い。テレビ、スマホアプリ、ブラウザ、電車の中、電車の外壁、街中、デパートの中、家に貼られてるポスター、家の中のポストなどなど。例を挙げるとキリがない。

逆に「この空間に広告足らないな」と思うことはあるんだろうか。本当は工夫を懲らせば様々なところに広告をつけられる場所があるんじゃないだろうか。私は大して無いと思っている。もう充分すぎるくらいに広告は街中に溢れていると思っているタイプだ。でも自分なりに考えてみた。

例えば空なんかどうだろう。いやいや、どうやって広告映すんだとなるかもしれない。気球を使った広告なんかはあるけれど、もっと大規模な広告が打てるかもしれない。例えばこんな話はどうだろう。

★★★

子供は夜空の星を眺めていた。将来宇宙を探検するという途方のない大きな夢を内なる小さな心に秘めていて、いつも星を見るのが好きな子供だ。そしてその子供は今日も夜空を眺め続けていた。

するとある星がすーっと水平に移動しているのを見つけた。普通星は東から南へ登っていくのにその星は空を水平移動するかのような動きをしていた。よく見ると他にも同じような動きをしている星を見つけた。あの星も、この星も、そこにあった星も動いていた。何個もの星が夜空を一定の速度であらぬ方向へ移動していた。

賢い子供は理解した。これは人工衛星だ。何機もの人工衛星が空を移動していた。これはなんだろう?

突然、全ての人工衛星の移動が止まった。子供はその止まった人工衛星をよく観察した。何か意味があるに違いない。子供はその星々の位置を紙に書き写し、ペンで繋いでみた。すると、ある文字が浮かび上がった。

「おっぱい」

★★★

何の話をしてたんだっけ? そうそう、空に広告を出せるかって話をしていたんだった。まあ、これからたくさん人工衛星が打ち上がる世の中になるんだから、こんな感じで衛星を使って広告を出してみたらいいんじゃないかな?

やっぱりやめよう。天体観測の邪魔にしかなってない。

今日も記事を読んで頂きありがとうございます。

見えないものを見ようとして望遠鏡を覗き込みたい。

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