LA日記4日目〜メルローズフリーマーケット

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まだ朝４時になるとバチっと目が覚める。旅日記を書くのにちょうどいい時間ということにしている。ロサンゼルスは、しかし、毎日天気が全く同じ。安定の真っ青な晴れと乾いた空気。空に揺れがひとつもない。天気に迷いがない人生ってすごいことだな。

思えばイギリスでは、毎朝今日の天気の具合を窓の外を見て確認して、1日のはじまりのテンションがなんとなく決まる感じで生きていたのがわかる。年間を通じて青空で天気が良い日の方が少ないから、そんな日は心の底から歓びが湧き起こるのだ。曇りの日だからといって嘆くこともなく、日々を粛々と過ごす術も培ってきた。

イギリス人の「個人のプライバシーを大切にし、他人に迷惑をかけないこと、不快感を与えないことを常に心掛ける、一歩引いた控えめな距離感を保つ国民性」は、もしかすると天気に由来してるのではないか？

きっと「ああ、今日も曇りか」という安定の消失感？(笑)が回りまわって「過度にはしゃがない大人の落ち着き」(嬉しくてもわーわーきゃーきゃー騒がない by夫)をかもしだしているのかも。

天気が与える国民性は確実にあるよなあ。イギリスの空の下ならではの独特の感性とか、きっと何か意味あるものが創造されるのだろう。

今日は毎週日曜日開催のメルローズフリーマーケットへ。会場はハリウッドのフェアファックス高校。ダウンタウンから車で30分ぐらいだったが、4時起きの私は車中で寝落ち。

目覚めると、美しく完璧に芝生が手入れされた住宅街。青い空に綺麗な家々で、危険をひとつも感じない。

昨日の日記に書いたけれど、そうか、ダウンタウンでは常に危機感を感じて緊張感と不安をぎゅっと抱えて歩いていたのだ。それほどの衝撃的な街の光景だった。

街が変わればこんなにも雰囲気がガラリと変わるんだなあ。　

イギリスでも、街によってとたんに雰囲気が変わるはあるあるで、慣れていたつもりだけど。アメリカはどうやらレベルが違うみたい。目に見えてはっきりとわかる地域ごとの生活水準の差。地獄と天国がパキッと分断されているのだな。

でも、地獄の中にもシークレット仏陀はいて、天国の中にも綺麗なふりした悪魔がいるってことなのかもなあ。目に映ることは全てあなた自身へのメッセージということだ。外側に良いも悪いもなくて真実は常に自分の内側にある。むにゃむにゃ。人生たるや…

フリーマーケットは最高だった。
のんびり&活気が混ざり合ったような平和な空気。状態の良いかわいいヴィンテージがたくさん。お店の人もみんな感じがよくてニコニコ。敷地は広く無限にお店がある。来場者の年齢層は比較的若くみんなオシャレでかわいい。ここでファッションスナップとかやったら抜群だろうなあ。

親との旅でそろそろ友達が恋しいだろうティーンエイジャーの息子もここに来て目が輝いていた！同年代の子達がたくさんいるもんなあ。

私はイギリスで最近ずっとチノパンを探していたのだけど、引き寄せられるように入った店で一発で発見！試着室がないので店主のおばちゃんにワンピースを借りてドタバタしながら履いてみる。色も形もサイズも完璧。やったー。

フランスの70年代のヴィンテージとのこと。フランス、ロサンゼルス、そして巡り巡ってイギリスへ一緒に帰るこのご縁に感謝である。

店主のおばちゃんと色々雑談で盛り上がる。ダウンタウンの治安やホームレスの人々について聞いてみたら、おばちゃんダウンタウンというワードを聞くや否や即答で、「No no no!」って。

ダウンタウンは問題だらけで地元住民もあそこは住む場所ではないという。住むなら例えばビバリーヒルズやこのエリアとか、みんな熟知しているんだって。なるほどなあ、ダウンタウンでは普通の平和なアメリカ人家族みたいな人々を1人も見かけなかったのはこういうことか。

おばちゃんは日本には一度も行ったことがないけれど、30代の息子が若い頃から大の日本好きで家族全員から「ジャパニーズ」と呼ばれているらしい。どんなあだ名だよ！笑

まだまだ見てないエリアはあるけど、日陰が全くないジリジリ太陽の照りつける会場。大満足の買い物もできたし、目の保養もたくさんできた。待ち合わせ場所で家族と合流。

息子は好きなTシャツが見つかったみたい。店の男の子と話したら、息子の英語がブリティッシュイングリッシュでおぉ！っていう反応でビックリされたそう。その反応にビックリしていた息子。服の話とかスケボーの話や、色々お喋りを楽しんだようだ。

同じ英語という言語でもまったく違う文化を背景にもつアメリカとイギリスの関係って、その心は日本人の私にはわからないので興味がある。でも、色々な国の若者たちがお互いをリスペクトしながら仲良くなっていくのを見るのはすごく気持ちがいいなぁと思った。平和な1日だった✌️
旅はまだだ続く…