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比較癖を治して少女漫画が読めるようになった話

今回はエッセイです。

私は人と比較して自分を責める比較&自責癖がありました。成功している友達を見ると「なんで自分はなんの取り柄もないんだろう」とか「自分なんて何も持っていないんだから生きているだけで恥ずかしい」とか思っていました。

小さい頃は親が世界の全てです。

たとえ国語のテストで1番の成績を取ったとしても、社会のテストで順位が低ければああしろこうしろとガミガミ説教する、それがうちの親です。

長所を伸ばすのではなく、短所にばかり目を向けられて育ってきました。

また、過去の自分と比べるのではなく周りの人なんかとよく比べられました。

そのように育てられてきたので、もはや他人と比較するのは癖であり習慣です。ここで周りの人と競争できるような強い心を持っていればよかったのですが、あいにく私にはそんな強い心は持ち合わせておらず、比べられては落ち込み、現実逃避をすることを繰り返していました。私は3月生まれというのもあって、中学生位くらいまでは同級生に勝とうとするも体格にも成長にも差がありすぎます。気も弱かったため何か言われても言い返すことができませんでした。

自分を責め続け、自尊心など欠片もなく高校生になりました。

自分に恋愛なんて無理だ。ずっとそう思っていました。Instagramも見れません。みんなキラキラしていてそれと自分を比べると、とてつもない虚無感に襲われてそれに耐えられなかったからです。

その後、高校を卒業し、自分の環境を一新して色々頭を整理してから、私が勝手に恋愛マスターと呼ばせていただいている従姉妹と会いました。

私は従姉妹の前では明るくポジティブに振る舞っているつもりだったのですが隠しきれないネガティブが溢れ出ていたに違いありません。「もっとポジティブに考えて、恋愛したらいいのに」(超ざっくりニュアンスだけまとめたらこんな感じ)と言われまして、その後色々相談し、そこから気持ちと考え方が変わりました。

比較対象を他人から過去の自分に変え、自分の長所に目を向ける。他にも色々考え方を変えました。

今までは少女漫画コーナーを見るだけで登場人物と自分を比較してしまい、絶望的な気持ちになっていましたが、比較癖を改善することで、自ら本屋に行き少女漫画コーナーで本を手に取って、購入して読むことができるようになりました。

考え方を変えるって、そう簡単なことではありません。考え方が変わるとどこかで自分の気持ちが矛盾していたり、辻褄が合わなくなったり、気持ちに整理がつかなかったり、自分の過去が馬鹿馬鹿しく思えてきたり、さまざまな気持ちが入り混じってぐちゃぐちゃになると思います。

でも、考え方を変えるとそれだけ生きやすくなるんです。

「自分で変えよう」という意思さえあればできます。

他人を変えるのは難しくても、自分はいくらでも変えることができるんです。

少女漫画を買うだなんて、屁でもない簡単な話だって普通の人なら思うと思います。

でも私にとってはかなり大きなことなんです。

自己嫌悪に悩んでいる方は一度、自分の思考回路を見直してみてください。

考え方は変えるのが難しいけれど、その分得るものが大きいんです。

そろそろ2020年も終わりますし、一人でカフェにでも行って「考え方の大掃除」してみてはいかがでしょうか。



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