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【冬の風物詩】なぜ、那珂湊は「ほしいも」の生産が盛んなのか?

ひたちなか海浜鉄道で那珂湊へ

 上野駅から直通している常磐線勝田駅でひたちなか海浜鉄道に乗り換えて10分。ひたちなか海浜鉄道は那珂湊の中心街を通り、勝田駅~阿字ヶ浦駅間の14.3kmの区間、11駅があります。各駅の看板に特徴があり、車窓からの景色も目が離せません。2024年春以降にひたちなか国立公園西口まで延伸予定。当初の開業予定より遅延しています。勝田駅、那珂湊駅では、キャッシュレス化が進み、乗車券をQR決済、クレジットカード決済できます。詳しくは、参考文献をお読みください。
 今回は、那珂湊駅で下車。那珂湊駅には、お土産ガチャがあります。1回300円でひくことができます。過去の乗車切符から、1日乗り放題Tシャツなどが当たり、どれもお値段以上の価値を感じます。
 那珂湊は、鮟鱇などグルメを楽しむために、訪れました。那珂湊は「ほしいも」の一大産地で、お土産にぴったりです。

ひたちなか海浜鉄道で那珂湊へ
那珂湊駅名物お土産ガチャ


 今回の記事は、那珂湊のほしいもについて、解説します。

ほしいもの街、那珂湊

ほしいも

 茨城県は、ほしいもが名物。ほしいもは、さつまいもを蒸して、食べやすい大きさに切り分けて天日や機械を利用して干した保存食。原料となるさつまいもの生産量、18.9万tで鹿児島県に次いで全国2位(2021年)。約3割のシェアを誇ります。さつまいもにとって最適な環境は、水はけのよい土壌。茨城県は、関東ローム層という火山灰由来の赤土の土壌が各地で見られ、水はけがよい場所です。茨城県一のさつまいもの生産量を誇る行方市は、霞ヶ浦と北浦に挟まれた行方台地の上にあります。
 茨城のほしいもは那珂湊が発祥。明治時代後半、職人が静岡県から技術を持ち込み、冬場の農業の副業として広まりました。その後、日清、日露戦争では、ミリタリー飯として採用されました。干しいもは、現在では機械によって生産されてます。しかし、機械化が進んでいない江戸時代は天日干しがメイン。茨城県は東部を中心にからっ風が吹き、乾燥している冬の気候がほしいも作りにぴったりです。那珂湊は海に近いため、海から吹く潮風が芋の甘さを引き立てます。
 阿字ヶ浦には、ほしいも神社があります。「ほしいも」のような、黄金色の鳥居が並び、写真映えします。「ほしいものを全て手に入れられますように」というご利益を求めて訪れたいスポットです。

大丸屋

 那珂湊駅から徒歩5分。恐竜の像がお出迎えする1897年創業の大丸屋。素材の味が活きた、ほしいも、ジェラートが名物です。
 昔ながらの玉豊だけではなく、紅はるか、シルクスイート、安納芋という人気品種からヘルシーレッド、星きらりなどオリジナル品種もあり、お土産選びに苦労します。ボードに品種が書かれているので参考にしながらお土産選びはおススメです。
 自宅用であれば紅はるかの新物がオススメ!柔らかく、優しい甘みが広がります。
 一般的にスーパーなどで見られる干しいもは、「切りほしいも」、「平ほしいも」。さつまいもを切らずに干した「丸干しいも」。焼きいもの甘味が丸干しいもは、じっくり焼かれた石焼き芋より、さらにねっとりしていて甘いのが特徴です。
 大丸屋の干しいもは、噛むごとに広がる優しい甘味が特徴です。表面の白い粉は、酵素によってデンプンが分解して生成した麦芽糖ですので、食べても問題ありません。

無添加ジェラート

 おいもジェラートは常時6種類の品種があります。全品種、ほしいもでも使用されている他に、ミルク、抹茶など10種類のフレーバーもあります。
 今回は、みつき芋、あかいおいものダブルを注文しました。芋けんぴ付きです。
 ほしいも同様、芋由来の優しい甘さが広がります。

 那珂湊の気候、土壌が生み出したほしいも。お土産にいかがでしょうか?

参考文献

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