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図録は博物館のミニチュアである。

結論

図録は博物館(「その土地ならでは」を満喫できるテーマパーク)へつながる入口でもある。


私のコレクションは、博物館で手に入る図録

私の本棚は旅先で出会った図録とパンフレットで1.5列分を埋めています。図録は、博物館で展示されている芸術品、出土物の写真が解説とともにズラリと並べられた書籍です。

博物館が、「その土地ならでは」を学ぶことができるテーマパークであるならば、図録は、博物館につながる入口です。それぞれの博物館に、それぞれの図録のこだわりも感じられます。

今回は、下の観点から、図録について紹介します。

  • 図録をなぜ買うか?

  • 図録をどうやって買うか?

  • 2022年以降、出会った図録の中でも特に面白いと感じた3冊

買ったわけ

博物館では展示をじっくり観たい

博物館では、展示物をじっくり眺めたいです。写真では、一方向しか掲載されてないことがほとんどです。例えば、縄文土器であれば、向きを変えるだけで、紋様が変わったりします。口から見ると、教科書には載ってない奥行きの広さも感じられます。絵画は、実物の前に立ち、近くで見たり、遠くで見ると、感じ方が変わります。

蓄積することで、つながりが見える

博物館では、解説文も目を通します。しかし、博物館を出たときには、内容を66%忘れています。図録には、解説文が掲載されていることが多いです。じっくり読んで振り返ることができます。

図録を貯めていくと、別の博物館で見た展示物のつながりが見えます。それぞれの土地の歴史、地理、産業など背景を学べることが博物館の魅力です。図録の解説文を読むことによって、産業、文化へつながります。インターネットのない時代、人類は場所が違えど、つながっていることに感動します。

特に、特別展の図録は、掘り下げられています。ネコ、和食など特定のテーマについて、深く掘り下げられており、奥深さを感じられます。

図録の買い方

展示室に入る前にミュージアムショップに行く

入館料を払って展示室に行く前に、ミュージアムショップに行きます。ミュージアムショップは、展示室と分かれている場合が多いため、先に行くこともできます。図録だけではなく、オリジナルの商品も探します。

ただし、デパートで行われる展覧会など、最後まで見学しないと、ミュージアムショップに入ることができない場合もあります。

気になる図録をパラパラ確認してから買う

  • 解説文があるか?

  • どんな展示があるか?

上の2つのポイントをパラパラと眺めて確認してから、買います。限られた時間の中で、何をしっかり観るか、目星をつけるためにも、買う前に図録を確認します。

特別展の図録は過去に開催されていたものも販売されていることがあります。過去の特別展の図録は、面白そうだなと思った数冊を買います。

印象に残っている博物館の図録

広重おじさん図鑑(岐阜県恵那市:中山道広重美術館)

広重おじさんとは、歌川広重の作品に登場する裏方です。僧侶、漁師などさまざまな職業を描いています。一人ひとりが、それぞれキャラクターになっています。

歌川広重は葛飾北斎と並ぶ人気浮世絵師。代表作は東海道五十三次、中山道六十九次です。恵那市には、

広重おじさんは、フェリシモ「ミュージアム部™」さんのnote記事を読んで知りました。明知鉄道に乗る前に、中山道広重美術館に寄りました。恵那駅から徒歩5分で行くことができます。浮世絵のつくり方が体験しながら学べます。

記事にある広重おじさんのトランプも買いました。広重ブラックジャック、広重大富豪など、遊び方もさまざまです。

鉄道の作った日本の旅150年(さいたま市大宮区:鉄道博物館)

埼玉県さいたま市大宮区にある鉄道博物館が発行しています。鉄道博物館は、JR東日本が所有していた懐かしい車両だけではなく、日本の鉄道の歴史が詰まっています。0系新幹線だけではなく、開業当初の新橋駅の再現も個人的にはみどころです。

鉄道が登場してから旅の変化について解説されています。戦前まで詳しく掘り下げており、日本の鉄道旅における楽しみ方は、現代とほとんど変わってないことに驚かされます。100年前にはポスターがあり、当時の名物もわかります。令和時代に訪れたいなど、新しい旅の目的が浮かんでいきます。

ちなみに、鉄道博物館では、今では絶滅危惧種になっている食堂車の食事も楽しめます。まるで、食堂車に乗っている感覚に陥ります。

テルマエ お風呂でつながる古代ローマと日本(甲府市:山梨県立美術館)

テルマエ・ロマエは、ヤマザキマリさん原作の漫画。古代ローマの建築士が、現代の日本を訪れ、日本の銭湯文化を古代ローマに取り入れて平和を知る話です。テルマエとは、公衆浴場のこと。ロマエはローマのことを指します。

テルマエロマエを漫画で読んだり、映画で観てから、展覧会に行くと、より深い理解に古代ローマと日本の入浴文化の歴史など、入浴文化を学ぶことができます。

お風呂を通じて、身体を清潔に保つと同時に、身分問わず、平和な世界が広がっていることを実感しました。

テルマエ展は、2024年6月22日~8月25日、神戸市立博物館で開催します。気になっているけど、まだ観に行かれてない方は、ぜひご覧ください。

その土地ならではの博物館のガイドブックは、面白さに惹かれます。ぜひ、買ってみてはいかがでしょうか?

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