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錦鯉のライブ鑑賞をしてきた話

結論:Life is beautiful.

錦鯉

 錦鯉は、ボケの長谷川雅紀さん、ツッコミの渡辺隆さんのお笑いコンビ2012年に結成されました。どちらも芸歴20年以上のベテランで、長谷川さんはタカアンドトシと同期です。
 錦鯉というコンビ名は、渡辺さんが適当につけました。きっかけは、ライブに出る時に主催者から電話でコンビ名を尋ねられたこと。当時、コンビ名がありませんでした。たまたまテレビで外国人が錦鯉を爆買いしているニュースがやっていたため、錦鯉に決まりました。
 特徴はバカキャラの長谷川さんを活かした漫才です。ボケの長谷川さんが夢や仕事を語り、そのシミュレーションを行います。長谷川さんのバカキャラのボケに対し、渡辺が冷静にツッコミを入れるスタイルです。
 2016年、2019年はM1の準決勝敗退。2016年の敗者復活戦で観たときの第一印象は、失礼ながらVシネマに出演しているヤクザ役。しかし、ネタを観ると、突き抜けたバカキャラで風貌との大きなギャップがあって面白く、決勝に進出すればブレイクするだろうと感じました。2016年の時点で長谷川さんの「こんにちは」というツカミ(冒頭の挨拶)はやっていました。
 2020年、決勝に進出して4位。この決勝進出をきっかけに、テレビの出演が増えてブレイクの足がかりを作りました。長谷川さんのバカキャラは4年前と変わっておらず、2016年には、ベースが出来上がっていました。しかし、惜しくも最後の3組まで選ばれませんでした。その理由は、ネタの選択が間違っていたからだと思います。2020年の決勝で披露したネタはパチスロ。スロットが揃わなかったときの演出など、ネタは面白かったです。しかし、全世代に好まれるかと言われると微妙な設定でした。
 審査員に指摘された内容、同じ事務所のザコシショウさん、バイキングの小峠さんなどのアドバイスも受けて、ネタを磨いて、2021年、M1優勝しました。当時、長谷川さんは50歳でM1優勝者の最年長記録を更新しました。錦鯉のM1優勝は同世代の方を中心に感動を呼びました。30年近く売れず、貧乏生活をしていても、夢をあきらめずに追いかければいつか叶うことを学びました。2本目のネタ「猿を捕まえる」の最後の言葉、「Life is beautiful」を体現しています。

 今回は、新潟県小千谷市へ行って錦鯉のライブ鑑賞したときの話をします。なぜ、小千谷市で鑑賞したか?この記事を読みすすめると、理由が分かります。

新潟県小千谷市

 新潟県中越地方にある小千谷市は、錦鯉発祥の地と言われています。小千谷市では、錦鯉の街としてPRしており、注目スポットがあります。

小千谷駅前地下道出入口

 小千谷駅前にある地下道の出入口。錦鯉をモチーフにしたデザインをしています。中に入ると、小千谷市の名物の描かれた壁画がありました。

小千谷駅前の地下歩道
小千谷の闘牛「牛の角引き」

マンホールに描かれた錦鯉

 小千谷市のマンホールにも錦鯉の泳ぐ姿が描かれています。さらに、小千谷駅前にはコイキングの描かれたマンホールがありました。

小千谷駅前の商店街のシャッターアート

 さらに、小千谷駅前から信濃川を越えて市役所までつながる商店街には、シャッターなどに錦鯉の絵が多く観られました。どの錦鯉も可愛らしいです。

シャッターに描かれた錦鯉

 小千谷駅から商店街に沿って徒歩20分ほどの場所に「錦鯉の里」という錦鯉のテーマパークがあります。
 今回は、錦鯉の里で錦鯉を鑑賞しました。

錦鯉

 錦鯉は、「泳ぐ宝石」、「田んぼの宝石」と言われ、一匹数千万円で取引されることもあります。新潟県中越地方の中でも、小千谷市、旧山古志村(長岡市山古志)を中心に山間地の水田で飼育されています。美しく優雅に泳ぐ姿から、海外でも人気で、2020年には輸出により約50億円入りました。毎年5月にセリが行われ、中国など、海外の富裕層も訪れて参加します。中国では、コイは滝を上って龍になったという「登竜門」のエピソードから、出世の象徴という縁起物とされているため、人気です。
 元々、小千谷や山古志では、冬の食糧のために全身灰色のマゴイが飼われていました。19世紀前半、飼っていたマゴイが突然変異して色のついたものが現れました。突然変異した色鮮やかなマゴイを改良し、現在では、40品種以上あります。そのうち、農水省は21品種認定しています。特に人気の品種は、紅白、大正三色、昭和三色。紅白は、白い地肌の上に赤い斑点、大正三色は、白い地肌の上に赤い斑点と黒い斑点、昭和三色は、黒い地肌の上に赤い斑点と白い斑点が特徴です。

鶴岡市立加茂水族館で飼育されていたマゴイ
紅白、大正三色、昭和三色が見られる

 小千谷、山古志は山間地のため、平坦な土地が狭く、棚田が造られていました。冬の食糧のための鯉用の養殖池も造られていました。頂上付近にため池を作り、雪溶け水を溜めて、麓の田んぼ、養殖池に流していました。棚田と養殖用の溜池が急斜面に張りつくように見えます。
 錦鯉の飼育が増えたきっかけは、
2004年に発生した中越地震により、山古志では65%もの棚田が被災しました。地震を境に、管理が難しくなく、米より収入が増える可能性がのある錦鯉の養殖に目をつけて、棚田から養殖池に変えて錦鯉を養殖する農家が増えました。
 
錦鯉は急激な環境の変化をさせない限り、めったに死にません。エサも雑食性でなんでも食べ、仲間とのケンカもめったに起こりません。餌の量によって大きさもコントロールでき、稚魚からであれば、意外と飼いやすいです。育てても大きくなりすぎない品種も登場しています。

錦鯉の里

 小千谷駅から商店街に沿って徒歩20分ほどの場所にあります。錦鯉専門の水族館です。錦鯉の歴史、品種、飼育方法、鑑賞方法を学ぶこともできます。錦鯉の里の目玉は錦鯉の鑑賞。館内にある水槽、外にある大きな鑑賞池には、数十匹の錦鯉が飼育されており、年中見学できます。100円で餌やりもできます。エサの見た目は、日本各地のお城など観光名所に生息しているコイと変わりません。ただし、健康管理のため、エサの数はグループで1つと制限されていました。

錦鯉を鑑賞してきた

錦鯉の鑑賞の仕方

 錦鯉の美しさは、体形、色彩、模様の3つの基準で評価されています。模様は左右のバランスが取れたもの。体型は背筋がピンとしていてボリュームもあり、バランスの取れたもの。色彩は下地、斑点のコントラストがはっきりしたものがよいとされています。

錦鯉の里で錦鯉のライブ鑑賞

 錦鯉の里の外にある鑑賞池には、特に美しい錦鯉が飼育されています。当然、「こんにちは」と言う挨拶はありませんし、挨拶しても返ってきません。しかし、エサを見せると驚くほど食いつきます。横からみても美しいですが、背中から見た模様がさらに美しいです。全身の色に浮かぶ斑点の色のコントラストに目を奪われました。全身が金色、銀色に輝く品種も観られました。泳ぐ宝石と言われる理由がわかります。美しいの一言に尽きます。

鑑賞池を優雅に泳ぐ錦鯉

 今回は錦鯉の里で錦鯉を鑑賞しました。小千谷市は錦鯉で街を盛り上げる取り組みが観られました。泳ぐ宝石を癒やされたいとき、笑って嫌なこと発散したいときは、ライブ会場や小千谷市に行って錦鯉を鑑賞しましょう。

 Life is beautiful. 人生は美しい。

錦鯉の里
開館時間 9:00〜17:00(12〜2月は18:00まで)
休館日 12月29日〜1月3日
入館料 高校生以上520円、小中学生310円
小千谷駅から徒歩20分

参考文献


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