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【青森県の祭り後半】八戸三社大祭

 前回は、青森県西部津軽地方で行われているねぶたの魅力について語りました。まだ読んでない方は、こちらをお読みください。

 青森県は、東西で文化が分かれており、それぞれ違った魅力があります。今回は、南部地方の中心都市八戸市で開催されている八戸三社大祭について語ります。


法霊山霞神社ホウリョウサンオガミジンジャ(八戸市)

 八戸市の中心市街地のあるJR本八戸駅から徒歩5分。八戸三社祭りの主催の神社の1つです。江戸時代に作られた山車が保存されており、毎年8月に姿を現します。平安時代には存在しており、八戸で最も歴史ある神社と言われています。源義経が自害したとされる平泉から脱出して北へ避難した義経北行伝説があり、源義経の妻が愛用していたとされる鏡が置かれています。

八戸三社大祭

  八戸市の有名な祭りといえば、八戸三社大祭。毎年7月31日~8月4日に行われます。霞神社、長者山新羅神社、神明宮の合同の祭りで、八戸市の中心市街地では、27台もの山車が練り歩きます。
 祭りは江戸時代から始まりました。八戸市は、「やませ」という親潮という寒流から北東方向へ吹く冷たい風が吹き、低温高湿な夏になる傾向があります。海から近いことと、やませの影響のためか、津軽地方にある弘前市よりヒンヤリと感じました。そのため、稲作に影響を与え、不作になりがちです。1720年、八戸の有力者が霞神社に集まり、豊作と天候回復を祈り、祭りを行いました。すると、神が目を覚まし、やる気が入ったためか、天候回復し、その年の秋は豊作になりました。そのお礼として1721年、八戸藩の武士や商人が神輿ミコシを造り、長者山神社に向かって練り歩いたことが、八戸三社大祭の始まりです。
 そのあと、八戸藩の有力な商人が人形をのせて担いだり、町民を集めて行列を作って練り歩くなど、街の安泰と豊作を祈願する祭りになりました。
 1889年には、神明宮(アマテラス、伊勢神宮外宮の神様を祀った神社)も加わり、現在の三社大祭の形になりました。人形をのせて担いだスタイルから、27台の山車の運行というスタイルに変わりました。山車が豪華絢爛です。民話、歌舞伎などをモデルにして作られています。
 祭り期間外は、霞神社や八戸市中心街にある博物館、「八戸ポータル ミュージアムはっち」で展示されていました。ミュージアムはっちにある山車は、夜、威勢のよい掛け声、音頭など実演もありました。昼と電球によって照らされる夜で表情も異なります。

ミュージアムはっちで展示されている山車

 津軽地方のねぶた祭りの前日から八戸三社大祭で行われます。八戸で三社大祭を見物してから、ねぶた祭りに参加することもオススメです。


八戸市の観光情報

参考文献


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