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京都の桜のおはなし【後編】京都の散歩道で見る桜

結論

  • 桜を眺めながら、清水坂~八坂神社を散策した。

  • 町家と桜の調和、いとをかしけり。

  • お土産屋さんがひしめき合い、花より団子になってしまう。


今回の目的

京都で桜を見たい。

やりたかったこと

京都では、平安京に都が遷されてから、身分関係なく桜が親しまれていました。そんな、桜を京都で見たい!と思って、京都に行ってお花見を楽しみました。

前編では、京都御所、奈良県吉野山の桜について話しました。鎌倉幕府滅亡後、後醍醐天皇が行った皇族中心の政治に不満を持った足利尊氏が、京都に光明天皇を即位させました。一方、後醍醐天皇は逃げて奈良県吉野に朝廷を造ったため、2つに朝廷が分裂しました。約50年間、皇居が分裂した状態が続いた後、京都の朝廷に吸収されました。その後、それぞれの皇居は、有数のお花見スポットなど、人々を癒したり、歴史を学ぶ場所として変化しました。詳しくは、こちらをお読みください。

京都に行くとき、高確率で散策するルートがあります。それが、清水坂から高台寺、八坂神社、河原町を通り、烏丸通を南下して京都駅へ向かうルート

今回は、清水坂~八坂神社へ歩いたときに見た桜の花についてお話しします。


今回、紹介するルート

清水寺から産寧坂(三年坂)、二年坂、一念坂(一年坂)を下り、ねねの道へ合流します。高台寺を横目に眺めつつ、円山公園を通って八坂神社へ抜けました。八坂神社の前の交差点を渡り、和風のツルハドラッグに入ったら、ゴールです。

清水坂~清水寺

清水坂は、清水寺の最寄りのバス停です。東山に向かって清水坂を上ると、清水寺の入口、仁王門へたどり着きます。春は、仁王門の左右に桜が咲きます。

産寧坂

清水寺仁王門を折り返して、漬物、スイーツなど、お土産を買いつつ、七味家本舗まで戻ります。京都に行ったとき、お土産として買うものを最後の関連記事にまとめましたので、ぜひ、お読みください。

七味家本舗は、長野市の八幡屋礒五郎、浅草のやげん屋に並び、日本三大七味のひとつとされています。

七味家本舗を右に曲がると、産寧坂です。808年(大同3年)、開通したから三年坂と呼ばれています。清水寺の子安観音への参詣道となったから、産寧坂と呼ばれるようになりました。産寧坂は、車は通ることができず、石畳が並び、階段になっています。沿線には、清水焼など伝統工芸品、八ツ橋など定番のお菓子を販売しているお土産屋さん、カフェ、レストランなどが並びます。

三年坂で転ぶと三年以内に亡くなる。

言い伝え

万が一、転んでしまった場合は、ひょうたんを買ってください。ひょうたんが身体から出ようとする魂を吸収して、守られると言い伝えられています。

町家と桜のコントラストが趣深いです。

二年坂

産寧坂の手前にあるから、二年坂と呼ばれるようになりました。三年坂が整備される1年前(大同2年)に、整備されたから、二年坂と呼ばれるようになったという説もあります。

二年坂も石段、急な坂になっており、産寧坂のように、「二年坂で転ぶと二年以内に死ぬ」と警告されています。「足元に気をつけて歩いてください。」と言っても、伝わらないから、誇張して表現したと考えられます。

100年以上前から現在の街並みはほとんど変わっていません。江戸時代には、すでに清水寺へ続く参道として、にぎわっていました。

町家の雰囲気を活かしたスターバックスコーヒー京都二寧坂ヤサカ茶屋店は、日米文化の融合で、一息つくのにピッタリです。

一念坂

二年坂の手前にあるから、一年坂と呼ばれるようになりました。清水寺のご利益が得られますようにと念じたから、一年坂と書かれるようになりました。耳かきという看板が目印の竹の店かめやまを左に曲がると、一年坂です。100mほどの距離しかありません。

高台寺

一念坂から、高台寺の境内に入ると、ねねの道に合流します。豊臣秀吉の妻、ねねが豊臣秀吉の死後、自身が亡くなるまでの期間、高台寺を建てて暮らしたため、ねねの道と呼ばれるようになりました。

ねねの道は、高台寺の西側を通り、円山公園へつながります。ねねの道を歩いていると、高台寺の境内の桜をチラッと見ることができます。

高台寺は、秀吉の妻、ねねが1606年、豊臣秀吉と母の冥福を祈るために徳川家康の支援を受けて建てられました。

円山公園

円山公園は、知恩院と八坂神社とつながっています。京都有数の人気お花見スポット。1887年に、京都市初の都市公園として整備されました。円山公園内には300本ものソメイヨシノが植えられています。一番の見処は、祇園しだれ桜と言う、大きな一本のしだれ桜。

西へ曲がり、八坂神社がゴール。八坂神社交差点を渡ると、京都市の繁華街に入ります。八坂神社から東大路通を挟んで、景観に合わせてツルハドラッグがあります(元ローソン)。四条通を烏丸通まで進みます。祇園、先斗町など歴史ある街並みへ寄り道したり、河原町、寺町通など京都市の繁華街を歩きます。四条通から先は、別の機会にお話しします。


清水坂~八坂神社を歩いて見られる桜について、話しました。京都には他にも、平野神社、嵐電北野線 宇多野~鳴滝駅間の桜のトンネルなど、さまざまなお花見スポットがあります。1000年以上の歴史あるお花見文化を京都で味わってみては、いかがでしょうか?

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