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長野駅ビルで食べられるおやき3選

おやき

 平地が少なく豪雪地帯の北信の山間部では、稲作より小麦が作られていました。そのため、小麦粉、蕎麦粉を水でこねて作った皮に旬の野菜、山菜、キノコなど地元でとれた農作物、山の幸を具にして詰めて焼いたり、蒸したものが食べられるようになりました。
 山あいの村では、皮で具を包んで囲炉裏で焼いた「焼きおやき」、長野盆地では、商人が多く、手間がかからず、簡単にできる「蒸かしおやき」が主流です。長野駅前のコンビニにも売られているほど根付いた長野県のローカルフード。地方創生の起爆剤としておやきを活用している地域もあります。そんなおやきが長野駅ビル「MIDORI」で購入できます。今回は、MIDORIで販売されているおやきの食べ比べについて伝えます。

縄文おやき

 長野市の西隣にある小川村が本店。村の活性化に貢献しています。
野沢菜、切り干し大根の定番からリンゴなど変わり種まで揃います。ここのおやきは、焼きおやき。しっとりした蒸し感も味わえます。
 できたてを味わいたいなら、善光寺大門にある「小川の庄大門店」。囲炉裏で焼くおやきは、より皮の香ばしさを味わうことができます。冬は囲炉裏にあたりながら温かいお茶を飲んでおやきをたべるのが至福のひとときになります。

小川の庄 MIDORI長野店
営業時間 9:00~20:00
定休日  MIDORIに準ずる

西澤餅屋

 長野駅から徒歩5分の場所に本店があります。
 蒸かしおやき特有のもちもちで噛むごとに甘みを感じる皮が特長。
 具は、長なす、野沢菜、きのことシンプル。無添加、化学調味料不使用。蒸かしおやきは、皮の甘みを感じることができます。
 ちなみに、丸なすは長野県北部で伝統的に栽培されている野菜。県北部では、おやきの具材としてかかせません。一方、他の地域では、長なすが主流。信州味噌の甘みも感じられます。

西澤餅屋 MIDORI長野店
営業時間 9:00~20:00
定休日  MIDORIに準ずる

いろは堂

 長野市の北西部鬼無里地区が本店。本店は昔ながらの大屋敷で、カフェ、ギャラリーも併設されています。縄文おやき同様、地域活性化に貢献しています。
 野沢菜、茄子、きのこ、切り干し大根など定番から舞茸などの季節限定品の具材もあり。
 表面がこんがりしていて皮はもちもち。素材の旨味も感じます。

いろは堂 MIDORI長野店
営業時間 9:00~20:00
定休日  MIDORIに準ずる

 長野県の一部のコンビニでも売られるようになったおやき。今回は駅ビルのおやきのみ紹介しましたが、特に長野県北部では個性豊かなおやき屋さんに出会えます。近年では、ピザ、餃子などグローバルなおやきも登場しています。そんなおやきの食べ比べの参考になる本が、「信州おやき大百科:見くらべ味くらべ店くらべ」。数十件のおやきのお店だけではなく、おやき文化について書かれている興味深い本です。長野県の書店で見かけますので、手にとって見てください。

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