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沖縄の市場で食べる海鮮ランチ

結論:500円を払えば、牧志公設市場で1人3種類まで2階の食堂で調理していただける。


沖縄県は沖縄本島、宮古島を中心とした宮古諸島、石垣島、西表島のある八重山諸島、大東島、慶良間諸島など、四方を海に囲まれています。四方に海に囲まれているのであれば、「海の幸も美味しいのではないか?」と思い、海の幸を求めて、牧志公設市場へ向かいました。

海に囲まれているけど漁業があまり発展していない沖縄県

漁業はあまり発展しておらず、2021年の漁獲量はわずか1.5万トン。海に面した39都道府県の中では下から10番目の漁獲量でした。

魚をあまり食べない

那覇市は、全都道府県の県庁所在地の中で、魚介類の消費量、支出額が最下位。スーパーマーケットに並ぶお刺身のバリエーションは、本土より少なく、イラブチャーがあったり、マグロが多い程度でした。九州や北海道でとれたブリ、愛媛県産のタイなど本土のスーパーでよく見る魚も販売されていました。

沖縄県は、豚肉を中心としたお肉が中心の食生活です。豚肉は、ばら肉、骨付きあばら肉など、さまざまな部位が並びます。スパムもずらりと販売されていました。

また、ツナ缶の消費量は多いです。6、8、12個入りなど箱に詰められて売られていました。レターパックで、そのまま箱ごとコンパクトに発送できます。本土でまとめて売られていても、3、4個が多いです。まれに10個入りも販売されています。チャンプルー、シリシリ(サラダ)には、ツナが欠かせません。

透き通った海で魚があまり棲息していない

沖縄の海は透き通っていてサンゴ礁や砂浜が見えます。しかし、透き通った栄養が少なく、プランクトンが増殖しにくいため、魚のエサが少なく、魚が育ちにくい環境です。

市場を見ると、沖縄の魚は赤、青色など、亜熱帯ならではのカラフルです。亜熱帯の魚がカラフルな理由は、目立ちにくくするため。捌くと、タイのように、淡白な白身魚がほとんどです。本土では売れにくく、地元や観光客向けに消費されます。

牧志公設市場に行けば旅館のような食事が楽しめる

那覇のメインストリート国際通りのむつみ橋という信号を南方面に入り、5分ほど歩くと那覇の台所と呼ばれる牧志公設市場があります。牧志公設市場は2023年3月にリニューアルオープンしました。沖縄各地から集まった魚介類、ブランド肉、野菜、漬物が販売されていました。

魚は内臓、エラが抜かれた状態のカラフルな沖縄の魚がズラリと並べられていました。貝類、エビは生きたまま販売されていました。大きなヤシガニも存在しました。

持ち上げ制度で実現する豪華な食事

市場で買った魚介類などを1人3種類まで選んで500円払うと、2階の食堂で調理していただけます。市場の方のオススメの調理法で味わえます。

今回のコース

今回は、シマイセエビ、夜光貝、グルクンの3種類の魚介類に加えて、アバサーも食べたかったので、別でアバサー汁を付けました。

市場以外で、イラブーチャー、マグロもいただきました。

シマイセエビ半身

当初はセミエビを狙っていました。伊勢海老よら美味しいエビがセミエビだと聴いたことがあるから、食べたい食材です。しかし、セミエビは小さなものでも1尾8000円する高級食材でした。市場の方にも、止められました。オススメされたのが、シマイセエビ。沖縄県で採れる伊勢海老で、1尾がセミエビの半額で購入できました。1尾では量が多いため、半身を刺身にして食べました。見た目は伊勢海老。プリプリの身は、筋肉が発達しており、甘みも感じられます。

夜光貝

お店の方にオススメされたので注文しました。巨大なフタをして殻の中に閉じこもって身を守る貝。サザエのような見た目で、半分刺身、半分バターソテーにして食べました。
刺身はコリコリ、炒めると、刺身より柔らかくなります。

グルクン

沖縄県の県の魚に指定されています。沖縄では広く知られている魚です。本土ではタカサゴと呼ばれています。アジのように小さいため、水揚げされると鮮やかな赤色に変化します。唐揚げで食べると、身がフワフワです。

アバサー

沖縄の方言で、ハリセンボンのことを指します。水族館でもおなじみです。フグの仲間ですが、毒がないため、肝も食べられます。アンコウに似ていて筋肉質。ハリセンボンの針はウロコが変化したもので、370本しかありません。身を守るため、海水を飲んで体を膨らませ、イガグリのように変身します。脅しても、大型魚には勝てず、何事もなかったかのように丸呑みされることもあります。1本1本針を抜くのは根気のいる作業です。アバサー汁を注文しました。

アバサー汁は、アバサーだけではなく、野菜、豆腐も入り、一杯だけでおかずになるような具沢山なお味噌汁でした。肝が入ることで、濃厚になります。

市場では食べてない魚

イラブチャー

ブダイ科の魚のことを沖縄では、イラブチャーといいます。イラブチャーは真っ青な体が特徴です。スーパーマーケットで1トレー498円で販売されていました。皮引きすると、見た目、味は真鯛とほとんど変わりません。

マグロ

沖縄の漁業の中心は、マグロ類漁。沖縄県で水揚げされる1.4万トンの魚介類のうち、1万トンがマグロです。沖縄県は日本で5番目にマグロ類の水揚げが多いです。沖縄県で水揚げされるマグロのうち、半分以上が那覇市の泊港で水揚げされます。

八重山諸島や久米島近海で豊富にとれます。漁場から漁港が近いため、日帰りで漁ができ、生のまま出荷されます。

沖縄では、クロマグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、ビンチョウマグロの4種類がバラバラの時期にでとれるため、年中マグロが安く食べられます。地元では、シビ、キメジと呼ばれています。クロマグロの柵も1000円程度で食べられます。スーパーや市場を見ると、キハダマグロの赤身は1柵500円程度で販売されていました。

沖縄で叶えたい夢

Youtubeチャンネル登録者数978万人(2024年1月13日現在)のきまぐれクックかねこさんのように、自分で捌いて調理したいです。刺身などシンプルな料理もいいですけど、イセエビでエビチリを作るなど、お店では頼みにくい調理法で自分なりに楽しみたいです。

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