読書好きの読書好きのための本紹介「人は2000連休与えられるとどうなるか?」

人は2000連休与えられるとどうなるか?

 今日のオススメのテーマは、読書の秋2022。涼しく、夜が長くなり、ゆったりと読書を楽しむ時期には、うってつけ。最近、面白いと感じた本は、「人は2000連休与えられるとどうなるか?」。河出書房新社から出版されている上田啓太さん著のエッセイ。2000連休というタイトルに惹かれたから。2000日は約6年。6年間休むと人は、どのようになるか、著者の経験をあるがまま書いた本。
 読んでいて、思い出したこと、それは、2020年のコロナ禍で緊急事態宣言の出たゴールデンウィーク。当時、正体不明の新型コロナウイルスが流行し始めた時期。感染拡大を食い止めるため、4月18日〜5月6日、全国的な緊急事態宣言を発令。これにより、外出自粛要請が発令され、スーパーマーケット、ドラッグストア、コンビニ以外、休業が多く、街は三ヶ日に近い状況に。半月休みを取って旅行の準備していましたが、緊急事態宣言によりできなくなり、半月のステイホームで過ごすことになりました。コロナ禍の状況とリンクします。たびてくの実体験に基づいて、この本の共感できる面白いポイントを解説します。

連休序盤に感じること

 緊急事態宣言下の連休最初に訪れるのは、連休前最後の仕事終わりの開放感。
 翌日、目が覚めると規則正しい生活を意識する必要がなく、人間関係のストレスも感じなくていいという自由を手に入れた感じ。一日ネットに没頭するなど、選択が自由になった感じがして至福を感じます。一方、起きる時間も寝る時間も縛られなくていいので、堕落も感じるようになりました。曜日感覚、時間感覚など生活習慣崩れていくのがはっきりしました。ネットを見る時間はますます増えていったのも共通で感じたことです。。気づいたら一日終わります。

4日目に訪れたこと

 次に訪れるのが、暇になりすぎると、感じる未来に対する不安。
 4日目から急に不安を感じるようになりました。自然と危機感を覚え、学びたいという意識芽生えました。また、仕事へ行きたくなる時期でもありました。教育系YouTubeを見るところから始めました。また、書店や図書館も休業しており、選ぶ手段がYou Tubeでしかなかったので、貯まっていた本を読み始めました。
 当時、よく見ていた動画を紹介します。

 4日目の夜、布団に入ってから自分とは何か?と思うようになりました。これも、勉強したいという原動力に変化しました。

 そして、読書、教育系YouTubeを見るようになります。自分の関心事を知っていくと、さらに面白くなり、自分探しへと没頭することになります。また、7つの習慣など、自己啓発系の動画を見たとき、実際に試します。
 自分探しになっていきます。興味が歴史から哲学へ変わっていき、幅広い分野を学ぶようにました。
 また、ネット依存を感じるようになり、エクセルでメモしていきました。すると、いかにネットに触れる時間が長いかわかりました。
 10日かけて教育系You Tubeの過去動画を制覇させました。

本の後半は哲学書

 実験や体験を通じて哲学が誕生。哲学の成り立ちを感じさせます。3年の歳月をかけて検証した結果が意外性とともに面白みを増します。
 15日連続では足りず、数ヶ月単位で時間を手に入れた先に出会える風景です。

連休明けの変化

 ストレスに感じていた仕事は、後半につれて、やる気になっていきます。不思議と時間が経ってもコミュニケーションはとれます。人間関係は円滑に行われるのを感じました。
 連休で本を読むこと、動画で学ぶ習慣は身につきました。
 日常から離れてみる。そうすることで見えてくる世界は変わります。2000連休まではいかずとも、長期連休で自分探しの旅もオススメです。

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