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鹿児島の島飯

 北は長島諸島の獅子島から南は与論島。約600kmと南北に長い鹿児島県。
南北に長く島が多い鹿児島県。そのため、島々で独自の文化が残されました。今回は、食にスポットを当てます。

奄美大島

 奄美大島へは、鹿児島空港から1日10便1時間、鹿児島港から平日2便、休日1便11時間。リアス式の複雑な海岸線、貴重なマングローブなど原生林とアマミノクロウサギなど生態系、さらにサンゴ礁と自然豊かな島。このことから「東洋のガラパゴス」ともいわれます。2021年、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」として世界自然遺産登録。

鶏飯

 奄美大島ではおもてなし料理として提供。安土桃山時代、薩摩藩の役人のおもてなしとして成立。茹でた鶏肉を手で裂き、味付けしいたけ、錦糸卵、青菜、シイタケなど様々な具材をご飯に盛り付けて、ミカンの皮、紅ショウガ、青ネギなど薬味、アツアツの鶏ガラスープをかけて食べます。
 フリーズドライでも味わえる鶏飯、お土産に購入。お湯をかけるだけで食べられます。鶏ガラだけではなく、カツオの旨味も効いており、ほのかに香る柚子がいいアクセントになります。さっぱりしているので、食欲の落ちるときでもおいしく味わえます。

屋久島

 鹿児島空港から1日5便40分、鹿児島港から直行便1日1便4時間、種子島から高速船で1日4便1時間40分で行ける島。
 一周約130km、九州最高峰の宮之浦岳(標高1936m)を有する島。樹齢1000年を超える屋久杉など豊かな森林が圧巻。特に、縄文杉は樹齢7200年と言われ、最大級の屋久杉。また、ヤクシカ、ヤクザルなど屋久島独自の生態系も存在。以上から、1993年、日本初の世界文化遺産に登録されました。

屋久島で民宿やってました

 屋久島で旅館を経営していたオーナー夫婦が鹿児島の中心市街地、天文館で営んでいる居酒屋。旅館時代に提供されていた料理が味わえます。魚は屋久島で捕れたものを使用。平日はランチも楽しめます。夜は焼酎の品ぞろえの
 今回の魚は首折れムロアジ。鮮度を保つため、釣った後すぐに首を折り、血抜きされます。さっぱり歯ごたえも感じますが、脂ものっている魚。ランチでは、ムロアジ半身が味わえ、値段も2300円とこのボリュームでリーズナブル。

 トビウオも屋久島の名物。漁獲量は日本一。鹿児島県の漁獲量の70%を占めます。夏になると水面を飛ぶ姿が圧巻。すり身にして揚げた「つけ揚げ」。味噌の甘み、ショウガなどの薬味の風味も感じられます。

屋久島で民宿やってました
営業時間 11:11~15:15、17:17~22:22
定休日  火曜日
アクセス 天文館通り駅から徒歩3分

本土でも味わえる鹿児島の島々の名物料理。海に隔てられているので、各島ごとに独自の文化が発達。島めぐりの旅も楽しめます。


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