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The Hermit Complex

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割とネガティブなお話
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2022年7月の記事一覧

砂の城

砂の城

まだTwitterが日本で一般的じゃ無かった頃の話だ。

当時はmixiが今よりも物凄く賑わっていて、招待制で且つ16歳未満の利用禁止と言う制限つきだったにも関わらず、それこそ今のTwitter並の隆盛を誇っていた。

同時に、個人がブログを開設する事が非常に流行していて、斯く言うワタクシも複数のブログを管理していた記憶がある。

そんな砌にお付き合いがあったとある絵師さん(個人サイトの管理に並々

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挨拶

挨拶

リアルではともかく、ネットの海ではまともに挨拶も出来ない奴が増えたなぁと、時々思う。

ワタクシは割とガサツな人間だと自負しているが、それでもファーストコンタクトに置ける挨拶は大事にしたい方である。万が一ワタクシの方に落ち度があって最初の挨拶が上手くいかなかった場合、その人との関係性が気まずくなる位には挨拶は重要だと思っている。

小学生の時、ワタクシの事を滅法嫌っている教師が居た。その教師がちょ

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ラック・スティーラー

ラック・スティーラー

もう10年以上前になるが、嘗てmixiで繋がりのあった知人との関係が拗れて、一方的に此方からマイミク解除した事があった。
それからの数年間をふと振り返って、ある事に気がついた。
巧く言えないのだが「仕事運の向上」とでも表現すべきか。

その人物と知り合った切欠は、今となっては思い出せない。
当時雨後の筍宜しく林立していたとあるオフ会絡みではなかったかと思う。

仮にその人物の名をAとしよう。
A氏

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書きたい病

書きたい病

エッセイ【私説博物誌】でのひと言だったかと思うが、小説家・筒井康隆先生がこんな事を綴られていた記憶がある。

「…小説家が小説を書き続ける理由は様々ある。生活の為と言うのも勿論あるだろう。然し、最大の理由は【書きたいものが溜まっている】からではなかろうか」

己の思いを言語化して残したいと考える人間と言うのは恐らく世間が考える以上に多く存在していて、しかも以前は紙媒体の原稿に手書きと言う頗るアナロ

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