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「プロダクトオーナーとして培った基盤が、今の自分を支えている」NTTデータで大規模システムの開発を牽引した中山が語るTechouseのプロダクトの魅力とは【社員インタビュー】

こんにちは!Techouseのエンジニア採用担当の山城です。今回は弊社クラウドサービス事業の開発担当である中山のインタビューをお届けします。

NTTデータで16年間、大規模システムの開発をリードし続けた中山が、どうしてTechouseを選んだのか。彼の目にTechouseのプロダクトはどう映ったのかを深掘りします。

中山幸宣 プロフィール
株式会社Techouse 『クラウドハウス労務』開発チーム

早稲田大学大学院理工学研究科を修了後、2007年に株式会社NTTデータに入社。大手金融機関向けのシステム開発を中心に、業務アプリケーション開発のプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを経験。オンプレミスやSaaSサービスシステムの開発にも携わり、ウォーターフォールやアジャイルなど、様々な開発手法でプロジェクトを推進。2023年、株式会社Techouseに入社。現在は『クラウドハウス労務』の開発チームのプロダクトオーナー兼スクラムマスターとしてチーム全体を統括し事業拡大に寄与。


大規模システムの開発をリードし、プロダクトオーナーとしての道を歩み出した

ー中山さんは新卒入社から16年間、NTTデータで活躍されていました。当時はどんなお仕事をされていたのでしょうか?

入社後の2年間は、開発担当者として設計やプログラミング、テストなどの基礎を身に付け、その後は様々な開発プロジェクトのチームリーダーを担当し、要件定義やマネジメント業務を中心にシステム開発を経験しました。そして入社15年目には、スクラム開発のプロダクトオーナーとしてSaaSサービスシステムを開発しました。当時の主な顧客は大手金融機関だったので、社会インフラを支える重要なシステムのプロジェクトに関わることが多く、やりがいがあったとともに、プロダクトの品質を確保するためにも、顧客の役に立つ振る舞いは徹底的に教え込まれた記憶があります。

ー転職を考え始めたきっかけを教えてください。

NTTデータでは、顧客や社内の開発メンバーと非常に良い関係で仕事をしていました。しかし、世の中の様々なITサービスの開発手法が変わりゆく中で、過去の経験が生かせない場面が増えていくのを感じていました。例えば、アジリティの高い開発手法が求められたり、顧客の潜在的なニーズをいかにヒアリングするのかなど、私が過去に蓄積した開発経験だけでは太刀打ちできないほど高度な取り組みが求められるようになりました。当時の私は、それらのニーズを解決できるイメージができず、このまま同じ環境に身を置くだけでは、自分の能力が頭打ちになってしまうのではないかと感じました。そこで私は、外資系の企業といった、今とは異なる文化の会社で自分の能力をリスキリングする必要があると考え、転職を決意しました。

ー転職活動はどのように進められましたか?

自分の能力をリスキリングすることを前提とした転職だったので、これまでの経験を生かしつつトライアンドエラーを繰り返しながら新しい施策を推進し、その結果、迅速な意思決定ができる環境に身を移したいと考えていました。そこでBIG4と呼ばれるコンサルや外資系IT企業も視野に入れていましたが、なかなか自分にあった会社に出会えず…そんな時に出会ったのがTechouseです。

ーTechouseを選んだ理由は何でしょうか?

大きく分けて2つの理由があります。

1つ目は安定した成長を続ける会社で新たなチャレンジができることです。Techouseは黒字経営を継続しながら着実に事業を伸ばしているため、スタートアップながら経営の安定性を持ち合わせています。そのため、安心感をもって新しいチャレンジができる稀有な環境だと感じました。そんな場所で働く経験はなかなかできるものではないと思いました。

入社を決めた2つ目の理由は、大規模なプロダクト開発の経験を生かし、プロダクトマネージャーやプロダクトオーナーとして活躍できる環境があるからです。私はこれまでに大規模なシステム開発のプロダクトオーナーを経験しており、プロジェクト全体をリードする人材になりたいと考えていました。Techouseのプロダクト『クラウドハウス労務』は大企業をターゲットとしているため、実際に私のようなキャリアの人材が求められており、私の過去の経験がそのまま生かせると感じました。

ー2023年に入社されてから半年ほど経ちました。入社後の業務を教えてください。

『クラウドハウス労務』の開発チームを統括するポジションとして、開発案件の要件の詳細化やメンバーのアサイン、進行管理など多岐に渡る業務を担っています。また現在では大型プロジェクトの推進に携わっており、迅速かつダイレクトな意思決定ができることに大変やりがいを感じています。

プロジェクト全体を牽引するポジションを担い、チーム体制を再構築した

写真左:中山 / 写真右:佐山

ーここからは、Techouseの執行役員である佐山さんの視点も交えながら、入社後の中山さんの活躍について深掘りします。

佐山仁 プロフィール
株式会社Techouse 事業本部長 執行役員

東京大学大学院工学系研究科修了後、住友電気工業株式会社に入社。Thunderboltケーブル製造の立ち上げ等に従事。2014年、SOLIZE株式会社入社。大手インフラメーカーに対する組織・生産管理コンサルティングを務める。2016年、株式会社Techouseに入社、主力事業の責任者を務める。2021年、執行役員に就任。

ー中山さんの入社から半年が経ちましたが、佐山さんから見た中山さんの印象はを教えてください。

(佐山)中山さんがやったことのない「労務」という領域に対して、キャッチアップが非常に速かった印象があり、驚かされました。中山さんは誰から教わるでもなくプロダクトの設計思想を理解して、適切なアウトプットができる地力をお持ちでした。だからこそ速くキャッチアップし、成果を出せたのだと思います。

ーNTTデータで培った「設計思想を理解する姿勢」が生きているのですね。そんな中山さんが感じた『クラウドハウス労務』開発チームの課題は何だったのですか?

(中山)事業の成長速度にチームの交通整理が追いついていなかったことです。短期間で組織規模が大きくなった結果、役割分担やスケジュールなどの整理が追いつかず、作業生産性が低くなっていたのです。

そこで私は、開発チームの生産性を上げるためにいくつもの取り組みを実施しました。その中でもメインで取り組んだものを2つご紹介します。1つ目は、開発チームを大きく4つに分割し、機動力を高めたこと。2つ目は、今後1年程度の大まかな開発ロードマップを作成し、開発チームの今後のタスクの方向性を示したことです。この結果、チームメンバーは「誰と何をするか」が明確になり、開発生産性が2倍以上向上しました。

ー中山さんの強みは、リーダーとしての立ち回りにあるんですね。

(佐山)そうですね。事業と組織が急成長していく中で、中山さんがNTTデータで培ってきた経験がフィットしたのだと思います。プロダクトの仕様理解が速かったのはもちろん、入社直後からプロジェクトを進めるうえでの勘所が身に付いているように感じました。

(中山)プロダクトの仕様理解は、社内の開発メンバーと円滑なコミュニケーションを取るために必要なものだと考えているので、最優先で取り組みました。プロダクトのキャッチアップをした後に、佐山さんと相談しながら開発メンバーの開発生産性を上げる取り組みを進めました。

結果、開発チームの開発生産性を2倍以上向上させることができました。これは、過去に大規模なシステム開発をリードした経験があったからこそだと考えています。また、Techouseに入社して、過去の経験が自分自身の強みになっていると気付けたこともうれしかったですね。

顧客の要望を予想して設計され、人を介して構築するシステムだからこそ、価値がある

ー『クラウドハウス労務』の仕様理解を進める中で、どんな印象を抱きましたか?

(中山)とにかくセンスがいいプロダクトだと思いました。私の経験上、『クラウドハウス労務』はSaaSでありながら、顧客の要望に合わせて高度なカスタマイズができるプロダクトだと思っています。

一般的なプロダクトは、運用しながら顧客の要望に合わせて機能を増やすことが多いため、プロダクトの仕様が複雑になりやすい傾向にあります。その一方で『クラウドハウス労務』はとてもわかりやすい設計になっていました。高いカスタマイズ性を実現することを開発当初から見越した初期設計だったのだと思います。私のように途中から参画したメンバーでもキャッチアップしやすい、そんな仕様に感銘を受けました。

ー『クラウドハウス労務』の開発に携わってみた感想を教えてください。

(中山)いい意味で驚かされました。開発に携わる前は、『クラウドハウス労務』はBtoBのプロダクトである以上、お客様が抱える真のニーズを捉えにくいのではないかと考えていました。しかし実際はその逆で、お客様の小さなニーズも拾い上げる明確な仕組みができていたんです。

過去に私が携わったプロジェクトを通して、顧客のニーズや要望をヒアリングし、解決することは非常に難しいことだと実感しました。その要因として、主に2つの課題が挙げられます。1つ目の課題は、顧客自身が自分たちの要望を言語化できていないケースが多く、ヒアリング力が問われること。2つ目の課題は、仮にうまく顧客の要望を引き出せたとしても、プロダクトのカスタマイズ性が高くないと要望を実現できないことです。その結果、顧客は要望を言っても実現されないので、要望自体を言わなくなり、プロダクトもよいものに進化しなくなる、という良くない流れに陥ってしまいます。

『クラウドハウス労務』は、このような課題をカスタマイズ性の高いプロダクトと組織の両面で解決しています。組織の中では特にCS(カスタマーサクセス)チームの存在が大きく、単なる問い合わせ対応というよりは、ITコンサルのようなレベルの高い業務を組織的に行っていることが特徴です。『クラウドハウス労務』を導入することになった顧客は、まずCSチームと一緒に、画面の中の機能を一つ一つ自社に合った形にカスタマイズしていきます。カスタマイズする項目については、どのような意図で、どのような業務でその項目が必要なのかをCSメンバーが細やかにヒアリングしながら進めるので、解像度の高いニーズを自然と捉えることができます。すると、顧客にとっては気軽に要望を言いやすくなり、開発チームも顧客の生の声を聞きながら構築できるので、より顧客への理解も深まります。『クラウドハウス労務』ではこのような仕組みが自然にできていることが本当に素晴らしいと思います。

ー改めて、Techouseの魅力とは何でしょうか?

(中山)本当の意味で『エンジニアファースト』の会社であることです。
前職で経験したプロジェクトの多くは『カスタマーファースト』の考え方が浸透しており、顧客の要望を実現すること、特に品質保証に重点を置いたシステム開発を行っていました。重要な社会インフラを支えるシステムとして、その考え方はひとつの正解だと思います。

一方で『クラウドハウス労務』では、お客様から要望が出た時点で新機能を考えるのではなく、エンジニアが主体となって顧客の要望を予見し、それに対応する機能を事前に設計しています。そうした意味で、Techouseは『エンジニアファースト』の会社だと強く感じます。これは決してお客様を軽視している訳ではありません。高度な設計で、顧客からのあらゆる要望に対応できる事こそが強みである。つまり、Techouseは、エンジニア主体の開発によって、常に一歩先を見据えたイノベーションを追求している会社なんです。私の経験から、このようなプロダクトは斬新かつ魅力的なものだと感じています。

ーTechouseはどんな人が活躍できる場所だと思いますか?

(中山)これまでシステム開発のプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーを経験された方は、特に活躍できる場所だと思います。社内ではそのようなキャリアを歩んだ方が足りておらず、大企業向けのシステム開発を行う上でも、進捗管理や品質管理、課題管理を愚直に対応されてきた方の価値は非常に高いです。

また私の経験から見て、『クラウドハウス労務』は将来的にSalesforceやServiceNow、SAPのような世界的なSaaSプロダクトへ成長する可能性を秘めていると思っています。技術者の視点から見ても、ここまで高度な開発に携われる機会は日本国内ではほとんどないと思います。ご自身の技術力を向上させたい方だけでなく、開発マネージャーや開発リーダーとして、魅力的なプロジェクトを牽引したい方と一緒に働けたら嬉しいです。


Techouseでは、新しい仲間を積極採用中です!

Techouseは複数ポジション、特にエンジニア関連のポジションは、まだまだたくさんの仲間を募集しています。プロダクト開発に携わりたいという思いを持たれている方は、ぜひカジュアル面談でお話をさせてください。面談当日は、技術のお話だけでなく、具体的な制度や会社のカルチャーをご紹介させていただきます。


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