翻訳会社テクノ・プロ・ジャパン | Techno Pro Japan, Inc. | TPJ
訳し方、原文の捉え方、日本語の使い方など、英日翻訳で役立つTipsをご紹介。 シリーズではないので、気になるトピックから読めます!
こんにちは。翻訳会社テクノ・プロ・ジャパン(TPJ)と申します。このたびnoteの執筆を始めることになりましたので、まずは代表のハリー(梅田)からご挨拶申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。 だれが、何を、どなたに向けて書くかこのnoteでは、我々が翻訳者としての日々を営む中で、社員それぞれが今まさに課題だと思っていること、編み出したソリューション、得られた知見、ビジネストレンド、ちょっとした小技などを、皆さんと同じ目線でシェアしたいと考えています。 以下は、この
概要原文や訳文に対して付けるコメントや注釈が、「申し送り」です。翻訳作業には申し送りがつきものですが、具体的にどう書くのがよいか、悩んでしまうことはないでしょうか。本講座では、申し送りを「翻訳サービスの付加価値を高める手段」のひとつに位置づけ、具体例をまじえつつ、その書き方を検討・紹介していきます。 翻訳業は一種のサービス業です。純粋な翻訳の力が重要なのは当然ですが、顧客と良い関係を築き、継続的に仕事を受注できるかどうかを左右する要素は、翻訳の力だけではありません。直接的
こんにちは、川津です。 実務翻訳においては、熟語(漢熟語)をよく使います。たとえばuseという動詞なら、「使う」や「使って」だけでなく「使用する」と訳す場合も多いわけです。 ここで、気をつけるべきことがひとつ。その熟語が自動詞なのか他動詞なのか、見極める必要があります。 この記事では、いくつかの熟語を例に挙げつつ、普段私がこの点をどのように処理・判断しているかをご紹介します。 何はなくとも辞書を引く使おうとしている熟語が自動詞か他動詞かを見分けたい場合、まずは素直に辞書を
こんにちは、コーディネーターのREXです。 以前、「誤読を避けるための構文解釈」というテーマで下記のセミナーを2回開催いたしました。 おかげさまで、「受験英語」という、ともすると堅いなと思われるテーマでしたが好評をいただけました! そこで今回は「受験英語B」と題して、「誤読しがちな複雑な文章を単純な構造に復元して考える」というテーマで解説していきます。 ✔ 文法に苦手意識を持っている人 ✔ 将来翻訳を仕事にするうえで、必要不可欠な技術を身に付けたい人 ✔ 翻訳の仕事を
■はじめに 「ニューノーマルだしね」が「煩悩丸出しね」に聞こえちゃう今日この頃、皆さん、ご機嫌いかがでしょうか。健やかにお過ごしでしょうか。こんにちは。テクノ・プロ・ジャパンでPM(プロジェクトマネージャー)を務めている「たー」と申します。絶賛在宅勤務中です。会社のオンライン会議で縦横に等分割された画面に顔がたくさん並んでいるのが全然慣れません。仮面ライダーアマゾンの十面鬼を連想してしまいます。ミステリー映画の予告編の「犯人はこの中にいる」みたいな感じにしてほしい。集中できそ
体は40代、でも心は18歳、社長のハリー🦔です、こんにちは。 お肌とお腹の曲がり角はもういくつ曲がったかわからないほど。陽光眩しい大通りを視線高く闊歩していたあの足取りは今も健在なれど、そろそろ道も険しくなってゆき、わがままボディーを持てあましつつ、人生の安全帯がどこかに落ちていないかキョロキョロするキョロちゃんな今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。 振り返ってみれば翻訳業界に入ってからはや20年近く。キラッキラしたお目々で原稿に向き合い、業界の大先輩方をただただ憧
こんにちは、川津です。 今回は「実体参照」について軽くご紹介しようと思います。 実務翻訳に興味のある方のうち、この言葉をあまり聞いたことがない方を対象とした内容です。 「実体参照」という言葉自体は、検索すればいくらでも解説記事が見つかります。ただ、そのほとんどが網羅的な内容です。作業中に調べものをするならともかく、事前に「実体参照ってどういうもの?」と調べたい人にとっては少し情報過多かもしれません。 そこで今回は、翻訳業務で頻出するものだけを数個選び、翻訳時の注意点と併せて
こんにちは、よんのすけです。 前回は、訳文で「は」を使用する際に注意すべき点として、「は」が「動詞から遠くわかりにくい」ケースについてご説明しました。 今回は、「『は』が使用された、自然とは言い切れない微妙な文」のケースについてご説明します。 本記事で扱う改善前の例文は、間違いというには微妙な、絶対にダメとは言い切れない文章です。実は執筆後に同僚に確認してもらったところ、それほど大きな問題を抱えた文章であるとは思えない、との意見をもらいました。ただ一方で、「こういう構文
こんにちは、よんのすけです。 「は」を使った訳文が不自然にならないようにするためのテクニックの2つ目です。前回は、「は」の使用時に格関係が不明確にならないようにするという注意点についてお話ししました。 今回は、「は」を伴う名詞を動詞から離しすぎないようにするという点について述べたいと思います。 〇動詞から遠くわかりにくい 訳文のレビューをしていると、「は」を伴う名詞は文の前の方に置かれることが多いように感じます。もしかすると、訳者が英語の語順を無意識にそのまま維持している
こんにちは、よんのすけです。 今回のシリーズでは、「は」を使った訳文が不自然にならないようにするためのテクニックを紹介します。取り上げるのは次の3つのケースです。 ● 格関係が不明確 ● 動詞から遠くわかりにくい ●「は」が使用された、自然とは言い切れない微妙な文 翻訳者さんから納品された翻訳をチェックする際や、自分が翻訳する際に引っかかる点をピックアップしました。今回の記事でご説明するのは、「格関係が不明確」なケースです。 注:一連の記事は、日本語文法の専門家ではなく
こんにちは、コーディネーターのREXです。 今日はセミナーの宣伝をさせてください! 3ヶ月ほど前に、下記の構文解釈セミナーを開催しました。 弊社では初めてのセミナー開催でしたが、予想以上の応募と反響があり、構文解釈に真正面から取り組みたいと思っている人が多いことに驚かされました。 今回、再度同じセミナーを開催できる運びとなりましたので、前回ご参加いただけなかったかたはぜひチェックしてください! ✔ 文法に苦手意識を持っている人 ✔ 将来翻訳を仕事にするうえで、必
■はじめに こんにちは。TPJでPM(プロジェクトマネージャー)を務めている「たー」と申します。 みなさん、僕と一緒に「脱マウス」を目指してショートカットキーの基本を習得しませんか? 本記事では、普段マウスを多用している翻訳者向けに、マウスを使わずキーボードのショートカットキーだけで作業するための基礎を実践ドリル方式でお伝えします。 ものの本によりますと、脱マウスを達成することで、なんと年間120時間も節約できるんだそうです。すごくないですか? みなさん、年間120
みなさまおげんきですか。はじめましての方ははじめまして、ご覧いただきありがとうございます。そうでない方はまたお会いましたね、いつもありがとうございます。嘉汕🐸です。 今回はビジネス翻訳(特にIT系)を生業としている身として、フリー時代から翻訳力向上のため日々心がけていることをご紹介します。なお、こうしたルーティーンはTPJ全体でおこなっているものではなく、また心がければ翻訳者として大成できるというものでもありません(そもそも🐸は大成していません、今のところ)。「翻訳の腕を磨
こんにちは、コーディネーターのREXです。 先日、下記のnoteを公開しました。 構文解釈のやり方や英文読解についてのセミナーを、半クローズで開催した時の話です。 翻訳をするためには表現力や調査力も大切ですが、それは原文を読み解く力があった上での話。まず基本となるのは「英文解釈力」です。複雑で難しい原文に出会ったときにも、真正面から取り組んで解読するためにはどうすればよいか。そのヒントをお伝えするセミナーを開催いたします! ✔ 文法に苦手意識を持っている人 ✔ 将来翻
こんにちは、コーディネーターのREXです。 まだまだ寒い日々が続いてますが、ビールはいつ飲んでも美味しいですね🍺 さて、去年の秋ごろに、PMの光留とこんな話をしていました。 「翻訳は日本語力が大切だって言われてますけど、それは高い英語読解力があったうえでの話ですよね」 「そうですね。大切であることがわかっていても、身に付けるのって大変だし難しい……」 「新入社員向けに系統立てた解説を作っておけば、将来役に立ちそうですね」 「確かに。ちょっと作ってみましょうか」 複