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『教えから学びへ』を読んで感じたこと

この年末年始で汐見稔幸しおみとしゆきさんの著書『教えから学びへ』を読みました。汐見さんは教育学者で、この本では教育の本質が書いてあり、日本の教育も変わるべきとしています。たとえば、現在の先生が子どもに指導する学校教育から、子どもたち自身がみずから学ぶ教育にするなどです。

この書籍では、自分自身の学びの方法や、子どもへのこれからの学び方『4C』など勉強になることがたくさんありました。そのなかで、子育てをする父親として私が心に響いた文章があります。なぜなら、この文章の中には私の思う子育てがすべてが詰まっていたからです。

 親の場合も全く同じです。子どもを育てたい、よい教育をしたいと思うなら、子どもの抱く疑問や子どもの考えに興味を持ち、面白がりながら、自分自身も改めて問いを立てて考えたり調べたりすることです。子どもはその姿を見て、親の世代を乗り越えていくのだと思います。

『教えから学びへ』本文より引用

子どもに興味を持つ

子育てをするうえで1番大切なことは子どもに興味を持つことです。子どもが何が好きで何が嫌いか、どんなことに熱中するのかなどしっかりと興味を持ちます。

そして、私が子どもに興味を持つうえで私が心掛けていることは『よく見る』『話を聞く』です。

よく見る

子どもをよく見るとは好意的に観察することです。好意的に子どもを見れば、子どもの良いところや素晴らしい能力を見つけることができます。また、親が子どもが好きなものを探して「こんなのも見つけたよ」と提供することも。

たとえば、私の子どもは絵が好きですが、どんな絵でも好きなわけではありません。しかし、いつも子どもを観察していれば、子どもの描いている絵やいつも見ているYouTubeなどから子どもの好きそうな絵が想像できます。そして好きそうな絵の展示会などがあれば「こんなのあるけど行ってみる?」と子どもに情報を与えられます。

話を聞く

子どもの話を聞けば、子どもが何に興味・関心を持っているのかを知れます。話を聞くことにより、子どもを見ているだけでは分らない「子どもの心の中」を覗くことができます

子どもはこれが好きだからと思っていたのに、話をしてみたら「あんまり好きじゃないよ」と返事が返ってくることがあります。反対に全然興味がなさそうだったのに「今日は本当に楽しかったね!」なんてことも。

なので子どもとの対話は楽しいですよね。

親が学ぶ姿を見せる

私は子どもに教えられることなど、ほとんどないと思います。そして教えられることは『学ぶ姿を見せること』です。

私は人に見られながら仕事や勉強をするのが大の苦手です。しかし、子どもが学ぶ習慣を身につけるためには、親が楽しく学ぶ姿を子どもに見せるのが大切だと思い、いつも机に向かう姿をわざと見せています。

理由は、親が学びもしないのに、子どもに「勉強しなさい!」と言うのに心の底から腹が立つからです。

子どもに「いいよね、大人は宿題がなくて」と言われても、堂々と「パパは毎日勉強しているよ」と言えることが私にとっての親の務めです。

おわりに

以上が『教えから学びへ』を読んで私が感じたことです。本の内容にはほとんど触れていませんが、すごく勉強に」なる1冊でした。

子育てをして感じますが、子どもの成長と親の成長は『対の関係』なのではないのかと思います。

また「俺の背中を越えて行け」ではないですが、子どもには大きく飛び立ってほしいです。親のために近くにいるとか、親孝行しなきゃなど考えずに好き放題やってほしい。そんな姿を全力で応援できたら幸せだなと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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