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【日本の美大初】ムサビ市ヶ谷キャンパスにクリエイティブコワーキングスペース「Ma」がオープンします!

ようやくこちらの情報が昨日解禁となりました。

【武蔵野美術大学】美術大学で初!市ヶ谷キャンパスにコワーキングスペースが6月8日オープン

●名称: Musashino Art University Co-Creation Space -Ma-
●所在地:武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス7階(東京都新宿区市谷田町1-4)
●内容: 個人・法人向けコワーキングスペース、イベント実施
●利用時間:月~土 10:00~22:00(休業日:日曜・祝日)
●利用開始日:2023年6月8日(木)
https://ma.musabi.ac.jp/
https://twitter.com/ma_ichigaya
https://instagram.com/ma_ichigaya

今日はこのコワーキングスペース「Ma」について、経緯から説明していきます。
あ、前置きが長くてすいません。なんせ実に6年がかりのプロジェクトだったので・・。

1.構想

2019年に新学科・新大学院とともにスタートした武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパスは、

構想段階から、単なるキャンパスにするのではなく、「イノベーションを起こす場としての美大の実験的スペース」「共創」「社会実装」をキーワードにしてました。

これを具体化させたのが、1階の良品計画さんとの共創店舗「MUJIcom 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」、

そして6階の日本総合研究所さんとの共同研究拠点「自律協生スタジオ」

だったりします。

で、「美大ができる社会実装の場って他に何があるかな?」とぼんやり思ってる時に思い出した出来事が2つあり、ひとつは協定校の電気通信大学さんで見たインキュベーション施設

理系大学を中心に若手ベンチャー支援として学内にシェアオフィスやコワーキングスペースを作ってる大学がいっぱいあるんですね。
有名なところだと、

新潟大学NOT THE UNIVERSITY NIIGATA

KANDAI Me RISE - 関西大学 梅田キャンパス

オープンスペース コミュニケーション・ハブ | 国立大学法人徳島大学

昭和女子大社会 「Showa Digital Square」

神奈川大学|QUARTET WORKS

最近だと、

明治大学 地域産学連携研究センター「コワーキングスペース」

北九州市立大学ひびきのキャンパス「ひびきのコワーキングスペース」

九州工業大学GYMLABO

などがそうです。
そう考えると美大にはギャラリーはあっても、仲間が集まり共創して新しいコトを作る場がない。

2つ目は、デザイン・ラウンジ企画としてデザインハブで開催した

「企(たくらみ)展-ちょっと先の社会をつくるデザイン-」

の時に

Greenzさんが展覧会場でバリバリに打ち合わせをやってたシーンです。
「ソーシャルデザイン」ってパネルやテキストだけでは説明しくいんで、ディレクションを担当してもらった(当時)Greenzの河野 奈保子さんに「会場で仕事して、実際に何をやってるか見せてよ」と結構な無茶ぶりしたわけなんですが、自分の中に「この光景をムサビ生や高校生に見せたいなあ」と強く印象に残ってました。
そこで「7階は若手クリエイターが集まるコワーキングスペースのようなものを作ってコトを起こす。学生たちはちょっと上の先輩たちが成功してる姿や苦悩・失敗してる姿を間近にし、ある時は一緒にコトを起こすのはどうだろう」と構想書に書いた、と。

今だから言えますが、

このサミットに参加したのは、小笠原さんに会いたかったからではなく(笑)、大学とコワーキングスペースの関係を調べてたからです。てへ。

また、

細かく取材して書いてるのは、学内用レポートのためだったりました。
「うわっ。瓜芸さんはかなり近いことを考えてたんだなあ。あぶな」と思ったっけ。
 

2.具体化へ動き出す

手羽のかかわりはこれくらいで、あとは社会連携チームの河野さんを中心にプロジェクトが動いたから、ずっと河野さんから「手羽さんの無茶な構想のせいで」と文句言われてました・・。
でも粘り強く頑張ってくれて、コンセプト及びディレクションをデザイン情報学科卒の萩原幸也さん、コミュニティづくりを上述の視覚伝達デザイン学科卒の河野奈保子さん、設計を建築学科卒の織戸龍也さんという学科バラバラの若手卒業生を中心とした具体化チームが結成。
2023年1月末にこっそり

「何をやるかはまだはっきり言えないけど、ムサビがなんか面白いこと考えてるんで集まって」と3人からのすんごく怪しい呼びかけで集まった若手卒業生とワークショップをやったりもしました。
よくあの呼びかけで集まったな、と今でも思うけど(笑)

ちなみにロゴデザインは

アートディレクターの視覚伝達デザイン学科卒・小杉幸一さんが手がけています。

3.どんなことをやるのか

詳細はプレスリリースに書かれてるのでそちらを見てほしいのですが、機能としては大きく3つです。
・コワーキングスペース(場所)
・クリエイティブファーム(機能)
・コミュニティ創出(人/繋がり)

で、この3つを軸に、企業・自治体との共創の推進や、創造性リカレント教育の拡充、在校生・卒業生のキャリアデザイン、クリエイターの創業支援まで教育機関ではできない社会とのパイプになることを目標にしています。
このコミュニティからクリエイターとして活動できるフィールドの広さを本学学生や卒業生に伝えることで、学生の起業・創業支援、卒業生支援を行い、自身のキャリアプランを支える場になれば。

ちなみにコワーキングスペースってただオープンして管理人を置くだけじゃダメで、利用する人の問いを具現化したり、マッチングしたりする「優秀なおせっかい役」がいるかどうかが成功のカギだと言われてます。
いろいろつながりを持ってるおせっかいな人ならムサビ卒業生は多いというか得意分野なので、そのへんは安心してください。


4.入居者説明会をやります!

というわけで利用開始に先立ち、入居説明会を行います。

■会期:2023年4月28日(金)、5月12日(金)
■時間:18:00~19:00
■会場:武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス7階(東京都新宿区市谷田町1-4)
■参加費用:無料
■参加方法:下記Peatixよりお申込みください。
※ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。

4月28日

5月12日

ただ、入居条件があるのでご注意を。

<入居要件>

■対象者:
・武蔵野美術大学ならびに美術・デザイン専攻の大学(または相当の教育課程)を卒業後15年目までの、各種クリエイティブワークを本業とする個人。*なお、「クリエイティブワーク」はアート・デザイン領域はもちろん、業種や職種に限らず幅広く想定しています。

■必要要件:
・上記対象者にあてはまること。
・入居後、企業や地域と連携し、積極的に課題探求や価値創造といった共創事業を行う意思があるもの。
・企業/行政とのプロジェクトの実施、提携が可能な個人及び企業、団体。
・新規事業の立上げを検討 、または立ち上げ後間もない企業または個人。
・その他、入居に適していると認めるもの。

卒業後15年以内・・・手羽はダメだ(涙)
なお、第1期入居者は個人会員のみとしていますが、今後法人会員の募集も検討しています。上記対象にあてはまる企業、団体の方も説明会へのご参加が可能ですので、ぜひおこしください。


ギャラリーαMが市ヶ谷キャンパスに移転して5月から再スタートするし、

市ヶ谷キャンパスの全貌はまとめて5月末あたりに書きます。

新学科・新大学院・新キャンパス構想による仕掛け作りがようやく終わり、ここからが本当のスタート。
今後ともご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
さ。一緒に事件を起こしましょ!

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