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じぶんはたらき方講座2020「はじめてのテレワーク講座」第3回 参加レポート

「はじめてのテレワーク講座」は、長野県佐久市ワークテラス佐久が主催する、「2020年度 佐久市 ママ&プレママのためのじぶんはたらき方講座」のうち、自己分析や就労支援をテーマにしたプログラム。佐久市は、育児中の女性がいきいきと働くことができる地域を目指している。

2020年11月12日(木)に、第3回目を迎えたこの講座。早いもので次回がラスト。受講生同士が顔を合わせるのも、残り1回となった。
一緒に成長のヒントを探してきた仲間たち。元気に飛び交う「おはよう」という声を聞いていると、だんだん卒業が寂しくなってくる。

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「テレワーク」がママ&プレママと出会ったら

講座のタイトルにもある「テレワーク」。ママ&プレママにとっても魅力的なはたらき方らしい。

テレワークとは、情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことです。※「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語
一般社団法人 日本テレワーク協会 HPより引用。

テレワークの場所は、家でも、移動中でも、ワークテラス佐久のような施設でも、それこそ環境さえ整えば、森でもよい。はたらく時間も柔軟に調整できる。

「はたらきたい」気持ちがあっても、できていないママは佐久地域にも少なくないはず。その理由は数あれど「育児と仕事の両立」という課題を解決する選択肢として、テレワークは画期的だ。
でもなぜ佐久市でママ&プレママに向けたテレワーク講座が開催されているのだろう。

佐久市はテレワークとの相性がぴったり?

「ほどよい田舎」佐久市。東京と約70分で往来できる地方都市であることから、移住やデュアルライフによる労働人口の増加が見られており、これによって首都圏とのさまざまな交流や、経済活動の分散などの関わりが期待できる。

またこの町の注目すべきは、田舎の原風景と光るクリエイティブの混在にある。佐久市は4つの集落からなりたっており、それぞれの集落で個性豊かなまちおこしや文化をつなぐ継承事業が盛んに行われているのだ。

移住者と地元の方々とのクリエイティビティが束ねられた例としては、佐久市望月の「もちづき ツキ・ヒト満ちる プロジェクト」がある。佐久市望月地域の文化や歴史を次世代につなぐことを目的として、イベント等多角的な切り口でアクティビティを繰り広げているプロジェクトで、その一環である「ツキヒトマルシェ」はこの地域のクリエイターや商業、文化的活動に活気を与えている。

首都圏とのつながり・テレワーク環境・「はたらくことができる」人口・市民主体のまちづくり
が揃いつつある佐久市は、さまざまなことがアクティブに循環している町だ。

はたらき方に関しても、従来の概念にとらわれない”テレワークフィールド”として成長している途中というわけ。ワークテラス佐久は、都市部との関わりしろとして、また新しくて柔軟なはたらき方のプラットフォームとして機能している。

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どこで暮らしていても、じぶんにあったはたらき方と出会いたい。この講座はそんなママたちと佐久市が”一緒に”進むためのプロジェクトなのだ!

パーソナル・キャンバスをブラッシュアップ!

今回のテーマのひとつは「パーソナルキャンバスの活用方法」
前回、苦しみながらも書き抜いたパーソナルキャンバスは、じぶんの仕事やライフワークの構成。これはブラッシュアップしてこそ活用できるものなのだそう。

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例えば、じぶんの仕事やライフワークによって手に入れる「報酬」について。前回わたしが端的に辿り着いたのは「達成感」と「お金」だったのだが、掘り下げることで「自信」という報酬も見つけた。
今回はさらに、ブラッシュアップ用の問いを投げかける。

・報酬は適切でしょうか?
・与える価値を過小評価して、低い報酬に甘んじていませんか?
・今得ている報酬は適正ですか?そう思えない場合、各種のコストを
削減できれば適正と思える範囲ですか?

講師の扇元さんは「顧客に対して与える”価値”をうまくつくり出せたとき、報酬が生まれる」と教えてくれた。また「報酬が適正かどうかは、改めて考えようとしないと、見つめ直す機会がない」とも。

私にとっては「時間」や「ストレス」が最もたるコスト。削減できたとしたら、じぶんが与える価値を吟味できるし、これは納得できる報酬を生むことにつながるルートだ。

腑に落ちた。思い込みや概念を磨き上げながら、「じぶん」という概念を編み出していくことが、このプログラムのミソなのだと感じる。

いよいよ、助走をつける

今回のテーマのふたつめ「仕事を探すor作る」は実践ワーク。
「現在すでに仕事を持っていて、継続していく人」、「新しい仕事を作り出したい人」、「テレワークの仕事を探したい人」の目的別チームに別れて、次のアクションを学ぶ
いよいよ、進んでいくのだな。エンジンのかかる音がした。

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卒業後のアクションは、それぞれ。歩みが止まったそんな時、講座の中で見つめた「じぶん」が生きてくるのだという。

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そうそう、一番大切なことは、じぶんの気持ちがよろこぶこと。進むのは、少しずつでいい。

すべての行動は何かを生む

仕事を「つくった」例として、昨年度の講座の受講生でもあり、今年度広報も務めるteam OHAYASHI細川敦子にインタビューが行われた。

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フリーランスとして独立した経緯や、パートナーと広告業を起業した際のこと、また昨年度の講座が活きた実感の部分などについて。

「独立するには自分に価値があると認めないと進めない。」
「地域のことを書くことに価値を感じていることに気づき、地域でライターをやって行こうと決めた。」
「パートナーとふたりで、じぶんたちの価値を大きくするよう模索した。」

講師は、細川の言葉のところどころに散らばる「価値」というワードを拾いながら「昨年度の講座の中で”価値”ということについて考えを巡らせ、腹を括れたというところが、大きな転機のように聞こえた」と話した。また「すべての行動は何かを生む」とも。

なんでその人と出会ったのか?
なんでその場所に行ったのか?

そう言われてみると、これまでだって何らかのアクションの先には必ず反応や経験があった。まずは、人に話すだけでいいのだ。じぶんの思い描いていることをアウトプットすることだって、行動として落としていくことだ。

講座のグループワークを思い返す。目の前にいる仲間に、じぶんが抱えているものをアウトプットすることで、思いもよらない答えに辿り着いたり、気づかされたり。誰かと「関わる」ことによって、お互いの学び・気づき・刺激を増やし、高めあっていくことで、次に一歩踏み出す道がひらけてきたのだった。

人と関わることで、1が2になる。その仕組みを、この講座では学んできたのだ

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さて、次回はついに最終回。それぞれの中に残った"成果"とは?

今回のグラフィックレコーディングもあわせてご覧ください。

ライター:team OHAYASHI 小島美里






まちの広告や team OHAYASHI(チームオハヤシ)です。すてきなデザインやことばで、まつりばやしのように、この街で活動するあらゆるひとたちを盛り立てていきたいと思っています。