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チームの口癖をつくる

Aさんが『目的は?』って聞いてくるんですよね。

Bくんが打ち合わせに遅れて来たので理由を聞くと、
説明してくれたのが、冒頭の言葉でした。

私は、少し嬉しい気持ちになりました。

『目的は?』
これは、私がよく使うフレーズです。

Bくんは、担当する客先向けの研修会に使うために、
新しい動画コンテンツを作ることにしたそうです。

その際に、販促担当のAさんに相談しました。

いつもなら、「どんな内容にしようか?」
「どうやって作ろうか?」などの会話が始まります。

でも今回はAさんが、
『目的は?』としつこく聞いてきたそうです。

そして、聞かれたBくんも少し嬉しそうでした。


1.チームの口癖をつくる。

『目的は?』。
これは、課のメンバーが相談してきた時や、
打ち合わせで煮詰まった際に、私がよく使うフレーズです。

多くのマネージャーやリーダーの方々も、
日常的に使うフレーズだと思います。

そして、できれば自分がいないシーンでも、
メンバーに使って欲しいフレーズ
ではないでしょうか。

でも、こういった思考の習慣や文化は、繰り返し伝えていかないと、なかなか定着しないですよね。

かと言って、いくら口で説明したところで、なかなか身につくものでもありません。

では、どうすればよいか?

2.リーダーの行動や言動は見られている。

冒頭の一件での気づきは、

チームのメンバーは、
上司やリーダーの背中をちゃんと見ている。


こちらが意識して見せていなくても、
日々の「行動」や「言動」は見られているのですね。

言い換えると、
リーダーの「良い面」も「悪い面」も観察されています。


だから、リーダーは、見られていることを自覚して、
行動や発言をしなくてはならない。

頭ごなしに押し付けることもできないし、
かと言って、「背中を見て育て」とも言えないこの時代の
文化や習慣の定着方法として「チームの口癖を作る」
という手法も有効ではないでしょうか。

3.チームの口癖を作る際に重要なこと。

では、「チームの口癖を作る」際に必要な行動は、
どのような行動でしょう。

相手に質問する時だけに使うのではなく、
自分の発言に、チームに浸透させたいフレーズを
取り入れる。

相手に質問する時だけでは、
質問される側も受け身なままでいます。

そのフレーズの正しい使い方を理解できず、
期待した答えが返ってこないこともよくあります。

必要なことは、
リーダー自らが、そのフレーズを日常的に使い、
「自分の言葉」で示すことです。

そうすることで、メンバーもマネをし始め、
浸透していきます。

でも、「自分の言葉で示すこと」は、
結構難しいですよね。

私自身も振り返ると、リーダーになりたての頃は、
相手に質問をぶつけるだけで、自分自身の言葉には
できていなかったと思います。

だから、メンバーが口癖をマネしていることを知った時、素直に嬉しい気持ちになったのでした。

これからも、
チームに浸透させたいフレーズを取り入れて、
「自分の言葉」で伝え、チームの文化を作っていきます。


ありがとうございました。




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