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車のトラブルが多い人生を送ってきました-車屋失格-⑱

ジリリリと部屋にアラームが鳴り響く!

携帯の画面を見るとAM5時の文字が見える。

その文字を見た瞬間にベットから飛び起きて
すぐに身支度を始めてる。

まだ外を見ても明るくなっていない状態。
自分の親は海外旅行が好きだったので
親に借りた4~5泊はできるような
大きなトランクケースを借りて荷物の最終確認をする。

出発しようとするが不安になり
再度荷物を確認をして閉めてを3回ぐらい繰り返す。
そんな様子を見て「忘れ物ない?」と母が話をしてくれる。
「うーんこれだけ確認したし大丈夫かなー」
「まぁーお金とパスポートがあれば大丈夫よ!」と笑いながら伝える。

「行ってらっしゃい!楽しんで来てね!」
そう母から言われて自分の車に向かう。

自宅から駐車場までは歩いて5分かかる。
普段の仕事の日は憂鬱な足取りだが
今日はスキップ混じりで車まで向かう。

青色のワゴン車を見つけ、トランクに荷物を詰める。
サイズはそこそこ大きい車のはずが
トランクケースだけでパンパンになる。
荷物は無事入ったので会社に向かう。

なぜこんなに早くに会社に向かうのか・・・
1年間頑張っていたハワイ旅行は
結果としては13位だったが
その後キャンセルする人が出てきた為
繰り上がりで行けることになった!
他人の不幸だが”漁夫の利”でハワイに行けることになった。

今日はその出発の日!
会社に向かう20分の運転は終始ニヤニヤ顔のままになっている。

会社に着いて人を待っている
今回の旅行には自分と同じ拠点の女性社員も
一緒に行けることになっていた。

その先輩と数日前に
空港の近くは駐車場が高いから会社に車を止めて
一緒にタクシーで向かおうとなった。
なので、お店に合流して車を置いて向かうことにした。

遠くから先輩の車が入ってくるのが見えた
「お疲れ様です」と自分が声を掛ける。
「お疲れ〜早いね!てか、顔ニヤニヤ過ぎ。」と車を降りた瞬間に言われる。

「いやーハワイに行けるとそうなりますよ。」と伝えた後続けて
「ちょっと不安なんで書類の確認をしたいんですけどー?」と先輩に伝える。
「いいよーなら会社の中で確認をしよう!」

会話をした後店内で書類の最終確認をすることにした。

実は、自分が海外に行ったのは中学校の修学旅行以来
大人になってからは一度も行ったこともなかった。
書類の数も多くそこが海外に行くのに一番の心配点だった。

「この書類であってますよね?」「これはこう記入しました?」と
不安そうな自分の質問に対して
「これを参考にしな!」と
先輩もわざわざカバンから書類を取り出してくれた。

「これとこれとこれがあれば問題ない。」と伝えてくれたが
不安だったので15分ぐらい店内でお互いの書類を照らし合わせて
自分が納得するまで確認をする。
この時ばかりは真剣な表情で書類を見ていた。

確認をして一番の不安点が解決したのか
顔は一瞬でニヤニヤ顔に戻る。
体に身につけていた財布とパスポートがギリギリ入るぐらいの
ボディバックにパスポートを入れてファスナーをジーと締める。

「これで大丈夫?」再度先輩に聞かれ
またファスナーを開けてパスポートを取り出し
書類を再度確認をする。
「はい大丈夫です!!」と伝えた。

また出したパスポートを丁寧にボディバックに直し
先ほどと同じようにファスナーをジーと閉めた。
これで心配ごともなくなりハワイを楽しむ準備は整った!



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