大学中退して独立したら独立なんて必要なかった話⑲
一台洗い、そして拭きあげ、また一台洗い、拭きあげを繰り返しているといつの間にか、洗車ラッシュが落ち着いてきた。時計を見れば、3時間が過ぎようとしていた。つなぎの中は、汗でびしょびしょになっているが、なんとも言えない充実感が溢れていた。
「まこっちゃん、俺先に休憩行ってくるね」と蒲田さん。
「はい!どうぞ!」
ピットの奥にあるスタッフルームへ向かった。ピットの方に目をやると、洗車ラッシュが終わり、散乱している洗車スペースの片付けをしている江藤くんが目に映った。江藤くんに近