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15秒で読める小説

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15秒で読める!140字創作小説
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#昔話

【140字小説】ネズミの穴

【140字小説】ネズミの穴

おにぎりころりんすっとんとん。

山で転がったおにぎりを追いかけて、お爺さんはネズミの穴の奥深くへ落ちていった。

***

数日後、穴から出てきたお爺さんは首からポップコーンバケツをぶら下げ、店員をキャストと呼び、金銭感覚が狂っていたという。
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【140字小説】利己

【140字小説】利己

疫病流行りし時。
村人は我が身ばかりを案じ、薬や食料を奪い合った。

その渦中、心優しき娘だけはお堂に篭り人々の為、昼夜祈り続ける。

長い祈りを終え外に出た時、愚かな村人は疫病で全て絶え果てていた。

娘はがくがくと崩れ落ち、二度と立ち上がる事はなかった。
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【140字小説】恩返し

【140字小説】恩返し

「昼間助けて頂いた鶴でございますー」

…あっ、どうぞどうぞ(マジもんか、凄いな)

「今から数時間はこの部屋を覗かないで下さいましー」

…りょ!

数時間経っても出てこないのでドアを開けてみると、室内は酷く物色され窓が開いていた。

…鶴じゃなく詐欺だな!
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【140字小説】パンドラ

【140字小説】パンドラ

パンドラが箱を開けると、ありとあらゆる悪意や災厄達が飛び出してきた。
しかし最後には希望が___

と思ったらそいつは一瞬ニタリと嫌な顔で笑ったように見えた。
パンドラは悪い予感がした。
一見いい人そうな奴の方がよほどタチが悪い。
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【140字小説】犬

「ねぇ桃太郎、なんで鬼退治すんのォ?」
あざとい雉が彼にべったり擦り寄って問う。
私と猿は雉を睨んだ。

「てっぺん取る為…だな。」
バカ丸出しの答え。

「んな事よりお前らきび団子食えよ。」

何故だろう、こんな男全然好みじゃないのに私は尻尾を振って彼に駆け寄る。
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【140字小説】所変われば

【140字小説】所変われば

昔々ある所に醜い娘がおった。
赤ら顔にギョロついた目、くるくると縮れた髪の毛。村人達は娘の事を「鬼の子じゃ」と忌み嫌った。
そんな娘が何の因果か時の狭間に取り込まれ、現代にタイムスリップしてしもうた。

……それはそれはめっちゃモテたそうな。
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