【140字小説】犬

「ねぇ桃太郎、なんで鬼退治すんのォ?」
あざとい雉が彼にべったり擦り寄って問う。
私と猿は雉を睨んだ。

「てっぺん取る為…だな。」
バカ丸出しの答え。

「んな事よりお前らきび団子食えよ。」

何故だろう、こんな男全然好みじゃないのに私は尻尾を振って彼に駆け寄る。


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