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そろそろ「科学」を取り入れた授業をしませんか?その2

前回、「脳科学」で立証された記憶の仕組みで授業づくりを提案。
理由は、子どもが思考するには「ツール」である知識や技能が必要で、持つことで次に方法を考えたり、活かせたりします。ですから主体的に学ぶには「主体的にツールを得る授業」が必要です。



1 記憶の仕組みの復習

記憶の仕組みとその利用のしかたは想像よりも複雑です。
一言でその困難さを伝えるなら

「インプットとアウトプットの仕方が違うこと」

記憶は1つの脳細胞に刻まれるわけでなく、複数の脳細胞を使い、しかも「記憶する経路」があります。そして「記憶を取り出す」には記憶したときと「違う経路」を使って引き出しています。
これを知っただけで勘のよい人はお分かりかもしれません。

「インプットとアウトプットを同じ程度で行う」必要があるのです。

アウトプットしていないと「記憶はそのまま保存されたまま」で引き出されることがありません。
せっかくワーキングメモリーから長期記憶になったものが「無自覚に残っている」のです。しかも長期記憶も使われなければ脳は「不要な記憶」と判断し、消去します。
言われているのは一生分の記憶領域は17TBしありません。もう一度言います「一生分で17TB
なんです。人生100年時代なのに…です。

2 「科学」を意識すれば授業は変わる

前回の復習です❤️
一応、読まなくても大丈夫ですが、念のため。
先に書いたように、「インプットとアウトプットを同程度でする」必要があります。
そのためにはこれまでの授業構成ではほぼ不可能です。その根拠は1授業でインプットが30分以上のはずです。しかも残りの10分が全員アウトプットしてる時間でもありません。
なので今の授業構成では「全員がアウトプット」する時間を増やすのは物理的に不可能です。
これを今まで行ってきた授業構成やアクティブラーニングでも無理です。
ではここから「変えたい!」いう先生の本気度のため責任と自分自身の論文の内容なので有料とします。更にまだ査読審査が終わってないからので❤️
但し、経験則な学会なので恐らく通りません。何せレフリーも通すことが怖いですから。他者の意見や過去の遺物にしがみつくので…
有料といっても300円ですが😁

3 これまで「常識な授業構成」を変えるだけ

① 記憶の残る仕組みと呼び出される仕組み
認知症の仕組みを解明する研究で実験の1つにマウスの実験がありました。物理的な電気ショックを与えるものです。この結果が環境とタイミングで「記憶に残る度合い」がわかりました。

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