📢イベントレポート📢アクセラレーションプログラム『TCIC Pitch Campus 2023』Day1を開催！

こんにちは☀
TCICコミュニティマネージャーの田中と広報の山本です！

TCICでは、コンテンツ関連領域のスタートアップ向けに、これまでアクセラレーションプログラムを開催してきました！

本年度は、資金調達向けに特化したプログラムへとさらに進化をし、約5か月間にわたって実施します！

★開催スケジュール
2023/9/13(水)～2024/1/17(水)　※全6回
各回の間にはメンターとの個別面談を実施。

★本プログラムの特徴
①コンテンツ分野に特化した資金調達を目指すプログラム
②コンテンツを得意とするメンター達からの講義やフィードバックで、自社の強みや課題の発見、事業計画のブラッシュアップをサポート
③投資家やTCICのOBである起業家、メンター達が集結するDemo Dayの実施

🔽詳細はこちら
https://tcic-pitchcampus2023.peatix.com/

本年度は7名の皆さまが採択されました！
これからどうぞよろしくお願いします✨

【プログラム採択者（あいうえお順）】
株式会社ねぎデ　石井勇夫氏
株式会社パンダビジョン　佐野篤氏
株式会社mirukia　西山友幸氏
株式会社Yashiori　三上玄氏
株式会社EG　栁澤匠輝氏
Malibu Corporation山口和浩氏
株式会社XYLOCOPA　山口公徳氏

9/13(水)にDay1を開催！
オリエンテーション、アイスブレイクで緊張がほぐれたところで、プログラムスタートです！

レギュラーメンターの今泉（写真左）、川野（写真右）

ビジネスプランの発表

このプログラムの最終目標は、投資家の方からの資金調達ということもあり、採択者の皆さんのビジネスプランはかなり仕上がっていて、ピッチスキルも高い状態でした。

プロダクトデザインから3DCG化までを一気通貫で／株式会社ねぎデ　石井勇夫氏

株式会社ねぎデが挑戦するのは、商品企画・デザインからその3DCGモデリング化までのワンストップソリューションです。多くのメーカーで役割が分かれていますが、長年商品デザインと3DCGに携わっている石井さんは、この２つをつなげたビジネスを進めています。「商品の企画段階からその表現までをトータルプロデュースすることでエンタテインメント性が生まれ、このビジネスの可能性が広がると思います」（石井氏）

エンタメとファッションで海外進出！／株式会社パンダビジョン　佐野篤氏

もともと漫画編集者だったという佐野さん。日本の２次元文化を市場の大きい中国で広げようと考え、Z世代向けのファッションの領域の事業を進めています。「服だけではなく、独自のIPを作ることが肝だと思うので、今回のプログラムでどういうものを日本で作れるのか、どういうものが中国の人たちに刺さるのかを見極めていきたいです」（佐野氏）

メタバースでアーティストと観客を直接つなぐ／株式会社mirukia　西山友幸氏

株式会社mirukiaは、リハーサルスタジオのライブをメタバース上で配信することで、直接的かつタイムリーにライブ会場とオーディエンスをつなぐサービスを手掛けます。「既存のライブ配信では難しいアーティストとオーディエンスのインタラクションをリアルに感じられるライブを実現したいです」（西山氏）

「熟成酒」に着目して日本酒の価値を広げる／株式会社Yashiori　三上玄氏

日本に対してもっと誇りを持てるような世界を目指し、ワインやウイスキーのように熟成酒に着目して日本酒の価値を高めようとしている株式会社Yashiori。「日本の伝統産業である日本酒産業に、工学系の自分が変革を起こしたいです」（三上氏）

VRデバイスで楽しいリハビリを提供／株式会社EG　栁澤匠輝氏

現在、主にゲーム分野で普及しているVRデバイスですが、株式会社EGではヘルスケアやフィットネスに特化したVRビジネスを構築しています。「既にメディア等でも注目頂いています。将来的には全国のリハビリ施設で使ってもらいたいと思います」（栁澤氏）

ファンデータの分析をコンテンツプランニングに生かす／株式会社XYLOCOPA　本橋壮太氏

個人の感覚に依存しがちなコンテンツ制作について、データによる仮説検証や企画立案ができていないコンテンツ制作会社が多いことに着目し、エンタメづくりをデータで支援するツール「FANKEY」を開発しました。「ファンの行動を可視化することでマーケターのコストダウンにつながり、ニーズに合ったコンテンツを届けられるので売り上げにもつながります」（本橋氏）

往年の映画レーベルでノスタルジー・マーケティング／Malibu Corporation　山口和浩氏

山口さんは、全国展開できない小規模映画作品の買い付けと受託配給の事業を行っています。アニメや邦画がメインとなっている現状に対し、50代の人が青春時代御謳歌した70～80年代の音楽映画、ライブ映像を定期的に配給し、このレーベル自体をブランディングしていきます。「ノスタルジー・マーケティングを徹底し、顧客を囲い込んでいきたいと思います。」（山口氏）

インプットセミナー『伝わる、響く、つながるピッチを目指して』

株式会社ツクリエの顧問であり、コンテンツ領域の起業にも精通している今泉裕美子氏によるセミナーを実施。「このセミナーの目的は、ピッチを上手にできるようになることではなく、投資してもらうきっかけをつくることです」という言葉から始めた今泉さん。実際に起業家の方々の支援に携わってきた今泉氏だから言える、愛ある言葉の数々が届けられました。

【ピッチの考え方】
ピッチの目的に立ち返り、共感を呼ぶことが大切
今泉：投資家の皆さんに「もっと詳しく話を聞きたい」と思わせるきっかけがピッチなので、ストーリーに対する「共感」という感情に訴え、記憶に残すことが大切なんです。

＜共感を呼ぶポイント＞　①必要最小限の要素で　②ストーリーを伝える

投資の世界では、事業のポテンシャル以上に事業家を見る
今泉：ピッチで重視されるポイントを3つ挙げます。
①熱意→「きちんとやり切れるか」
②顧客・課題設定　三方よし→「持続可能性はあるのか」
③実現可能性→「絵にかいた餅にならないか」

筋が通っていれば、投資を「お願い」する必要はない
今泉：ビジネスモデルを作るとき、“5W1H”ではなく“6W2H”に沿って、「これくらい売り上げて、これくらい儲かる」といことをきちんと伝えて「なるほど！」と投資家が納得すれば、向こうから「一緒にやりましょう」と言ってくれます。

今泉：ストーリーの大切さについて話してきましたが、ピッチでは「うちの会社、商品がどれだけすごいか」の説明に終始するのではなく、「それによって何が可能になるのか」「お客さんはどうなって喜ぶのか」を伝える必要があります。また起業家のバックグラウンドと事業内容のつながりが薄いと、「本当にそれをやりたい」というモチベーションが見えづらかったり、「本当に実現できるのか」と疑われたりしてしまいます。

【ピッチチェックの組み立て方】
「なぜ自分がその課題を解決するのか」を言語化しよう
今泉：まずは 課題、顧客の欲望をクリアに話してください。「問題解決よりも問題発見」と言われるように、重要なのは課題の大きさやインパクト。
次にユニークな洞察。投資家が気づいていない真実、例えば、顧客が持っている意外な課題、潜在的な不満、自分しか知らない技術などです。あとはどんなに良い事業でも、出すタイミングが早すぎて失敗したり、2年前に売れなかった商品が今なら売れたりすることもありますので、「なぜ今ならできるのか（Why now）」ということも大事です。

今後も、アクセラレーションプログラムの様子をお届けします！
皆さまお楽しみに😊

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