福島の女子高生 震災義援金のお礼でカンボジアに絵本
JNN 2018 新春 こどものチカラ 1月16日放送より
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福島の女子高校生が震災の支援へのお返しに従姉妹と一緒に読まれなくなった絵本を集め、カンボジアに届けました。子どもたちとの触れあいで2人は何を感じたのでしょうか。
福島県の高校に通う太田朝弓さんと太田さんの従姉妹で都内の高校に通う菅野理子さん。2人は東日本大震災のあと、カンボジアにある村の人たちが平均月収2万円のなかから15万円もの寄付金を福島県に寄せてくれたと知り、お礼に絵本を贈ろうと考えました。
「(寄付してくれたことを)すごいなと本当に感激して、いつか恩返しをカンボジアにできたらなって、ずっと思っていました」(福島高校1年 太田朝弓さん)
母校の小中学校などに提供を呼びかけ、集まった絵本は600冊。絵本はインターネットで、カンボジアの公用語「クメール語」に翻訳し、シールにして貼りました。
そして先月28日、2人はNPOの協力を受けて、福島に寄付金を送ってくれたバダク村を訪れました。
「大きな地震があった時に皆さんから、たくさんお金を頂いて、本当にうれしかった。皆さんへの愛と感謝の気持ちをどうか受け取ってください」(福島高校1年 太田朝弓さん)
「オークンチュラン(ありがとう)!」
教育環境が十分とはいえないカンボジアでは、初めて絵本を見る子どもたちも多く、目を輝かせます。日本から持っていったスケッチブックやクレヨンでお絵描きも楽しみました。
「きょうはどうでしたか?」(太田さん)
「たのしい」(カンボジアの子ども)
「(将来は)先生になりたい」(カンボジアの子ども)
「勉強するのは好きですか?」(太田さん)
「好きです」(カンボジアの子ども)
このあと、孤児院も訪れた2人。ここでは、思いがけない歓迎を受けました。2人のために日本語の歌を練習してくれていたのです。たくさんの笑顔に出会えたカンボジアへの恩返しは、2人にとってかけがえのない経験となったようです。
「言葉は通じないけど、気持ちで通じ合う部分が多いと、村と孤児院に行ってわかった」(菅野理子さん)
「純真な笑顔に希望や元気をもらえたので、これからも頑張りたい」(福島高校1年 太田朝弓さん)