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『あるはれたひに』(きむら ゆういち) ~OBや地域がお手伝いできるかもしれないこと~


『あるはれたひに』

 先日、娘の母校である小学校にボランティアで読み聞かせに行ってきました。
朝の始業前の10分間、小学1年生の子どもたちへの読み聞かせです。
読み聞かせに選んだ絵本は、『あらしのよるに』シリーズの『あるはれたひに』。(※10分では読み切れないので、途中割愛して読みました。)
あらしのよるに雨と雷を避けるために逃げ込んだ真っ暗な小屋の中で、オオカミとヤギが出会うという有名なお話の、そのつづきです。

『あらしのよるに』

小屋の中ですっかり意気投合したオオカミとヤギは、お互いの正体も知らずに次の日に会う約束をします。
山の上でいっしょにお弁当を食べようというのですが、はたしてオオカミとヤギの友情は…?

『あるはれたひに』

私が「オオカミとヤギが仲良くできると思う人?」と言うと、「は~い」と手を上げる子どもたち。
(かわいい!やっぱり1年生…)と思っていると、1人の子が「だいたいお話の中では仲良くなるから…」と大人な意見を言います。
「じゃあ、仲良くできないと思う人?」と言うと、「は~い」とさっきよりは少ないですが手を上げる子どもたち。
隣の子と「ヤギが食べられるよね!」と笑ったりしています。

「こいつ、すごく いい やつなんすよねえ…たべてもうまいけど…でも、いっしょに いると、なんだか ほっとするんすよねえ…」

『あるはれたひに』のオオカミの気持ち

『あるはれたひに』は、ヤギの肉が大好物のオオカミが食欲と友情の狭間で揺れ動きながらも、結局は友情を大切にするというコミカルで心あたたまる大好きなお話です。
私たちも、常識や先入観を取り除けば、もっといい関係が築けることもあるよね…そんな気持ちで読んだのですが…
読み終わったあとに「オオカミとヤギはどうだった?」と聞くと、「食われてた!」と言う子がいて、「え~っ?!」とみんなで笑って終わりました。
(まぁ、楽しんでくれたのならいいよ!)

OBや地域がお手伝いできるかもしれないこと

 娘が在校していた頃は、PTA活動の一つとして読み聞かせの活動に参加していました。
その延長で読み聞かせボランティアのOB会があり、1年生の各クラスに向けて毎月会員が始業前に読み聞かせを行っています。
OB会に参加してからは、私は1年に1回くらいしか活動できていなかったですし、コロナ禍の間は活動がありませんでした。
加えて去年は一度も参加できなかったので、本当に久しぶりの活動で楽しく心癒される時間でした。

この活動はそもそもOB会をを立ち上げてくださった方、連絡や取りまとめをしてくださる方のおかげで私たちは活動できています。
私たち会員は年度初めに1年間の活動日の連絡をLINEでもらい、自分の活動希望日を投票し、当日読んだ本をLINEのアルバムに入れて報告するだけです。本当に「楽しい」しかありません。

現役小学生ママの時代には、読み聞かせ以外にもPTAの役割があり、良いこともたくさんありましたが同時に大変でもありました。
戦後全国各地で結成されたPTAですが、時代も変わりその活動も難しくなっているようです。
岡山県では、PTA連合会も解散したというニュースもありました。

そんな中、今回のようなシステムさえあればママさんパパさんのOBや、地域が少しお手伝いできることもあるのかもしれません…

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